月別アーカイブ: 2014年1月

ローズバンク 15年 1980年代前半流通 ゼニス イタリア向け

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Rosebank 15yo Sole Agent & Importer  Zenith Italia 61%

香りはいきなり強烈に広がる花の香り、少しオールド感のような高貴なニュアンスを伴っている。プラム、リンゴなどの果実感、ハッカのようなハーブ感、ワクシーなニュアンス。

味わいは、こってりとした濃厚なリンゴがオイリーなニュアンスと共に立ち上がる。シナモン、凝縮された麦の甘さ、多彩なフルーツ感、バナナケーキ、カスタード・プディング、カラメルやビターなチョコのニュアンス。鼻抜けから奥に薄めの紅茶の香り、少し甘味噌のような不思議な感覚あり。フィニッシュまで甘めであまり長すぎずすっと終わる。

【Very Good】

イタリア向けのローズバンク、これはオフィシャルだったでしょうか。80年代前半流通の15年ものということで、蒸留年は60年代後半ということになりそうです。61%とかなりのハイプルーフですが、突き刺すような感覚は少なく、しっかりとしたボディの強さに繋がっているような印象でした。のっけから香りが濃厚で、良いオールドボトルらしさというのでしょうか、シェリーではないものの高貴な香りが楽しめました。一方、味わいは甘さの中にしっかりとした麦感があり、若々しくはないものの長熟では出なさそうな良い麦の味わいを楽しむことができました。このバランスの良さは本当に素晴らしかったです。

このボトルはラベルのインパクトが大きいので、バーに行って見かけると「おっ、あれは……」と思うのですが、これまで呑んだことはありませんでした。素晴らしい味わいはラベルに負けていないですね。度数が異なるもの、年数が違うものなどもいくつかあるみたいなので、機会があればまた呑んでみたいです。

モートラック 1995 17年 シグナトリー アンチルフィルタードコレクション

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Mortlach 1995-2013 17yo Signatory Un-Chillfiltered Collection Cask#4090+4091 Hogshead 46%

香りはレモン、青い草、ヨーグルトのような乳酸系の香り、ワックスのようなオイル感、少しピートと火薬のニュアンス

味わいはまずオイリーな飲み口、アーモンドやクルミのようなナッツの風味、苦味のある草、栗の渋皮のような収斂味、チーズのような乳製品のニュアンス。終わり頃から奥のほうに微かにドライアプリコットやイチジクのようなフルーツの甘さ、木の皮のような味わいがフィニッシュに続く。

【Good】

シグナトリーのモートラック、加水タイプで46%となっていますが、ボディはそこまでふくよかではなかったですね。あまりフルーツ感は無く、草や乳製品のようなニュアンスの方が捉えやすいフレーバーで、華やかさは無いものの無骨で一本筋が通ったようなモルトだなあ、といった感想でした。

モートラック 1995 18年 ダンカンテイラー ディメンジョンシリーズ

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Mortlach 1995-2013 18yo Duncan Taylor Dimension Cask#4097 55.4%

香りは生クリーム、フルーツを入れたヨーグルト、練乳イチゴ、ブルーベリー、濡れた木の皮、なめした皮、赤土のようなアーシーさ

味わいは酸味のある乳製品、ヨーグルトの上澄みのような酸味、プラム、オイリーでナッティなミドル、途中から土臭さ、生クリーム、微かに甘みもありマロンケーキのようなニュアンス、渋さと甘さが同居しながらフィニッシュを切り上げる。

【Good】

ダンカンテイラーのモートラック、カスクストレングスです。同時に呑んだシグナトリーのモートラックと比べると、やはり共通するニュアンスとして乳製品や土、木の皮などの少しオフフレーバー気味の部分が被りました。しかしこちらはより濃厚で、生クリームをベースとしたケーキのような風味が微かにあり、こってり濃厚な味わいが印象的でした。

アーシーさからキノコのようなフレーバーも感じたため、この少し珍味系な所が蒸留所のハウススタイルになるのでしょうか。以前呑んだシークレット・トレジャーのシリーズにはほとんど感じませんでしたが…。シグナトリーのものとは樽番号も近いため、この時期のものには共通しているのかもしれません。

[日本酒]無手無冠 純米酒

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栗焼酎を作っている酒蔵ということで、味にそれっぽいニュアンスが(結構しっかり)乗ってきているのが面白い。日本酒と焼酎の間の子みたいな味わい。ちょっと甘さが強いかな、という印象。

[日本酒]菊姫 あらばしり

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菊姫のあらばしり。普通に美味しいけれども、開けたてだったためかボディのしっかりした感じがまだ薄い。開けてから1週間、もしくは開けずに半年くらい置くと、こってりとした味が乗って良い味が出てきそう。そんな話をマスターとしながら頂きました。

カリラ 1981 29年 ダンカンテイラー レア&オールド

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Caol Ila Duncan Taylor RARE&AULD 1981-2010 29yo Cask#3491 Matured in Oak Cask 55.2%

ヨードの薬品臭さ、磯の香り、熟れたイチジク、うっすらとレモン、青リンゴ、藁のような香り? 奥の方にオレンジピールのようなニュアンスもあり。結構複雑で色々なフレーバーが楽しめる。

味わいは、オイリーなアタックから始まり果実感のすぐ後にピートを感じる。過熟したイチジク、完熟した柿のような甘さと渋さが同居する味わい。鼻抜けはピートに加えて少し強めのメンソールやヨモギ。フィニッシュは果実の甘さとアルコール由来のスパイシー、ブリニーな味わいが比較的長い。

【Good/Very Good】

ダンカンテイラーの1981ビンテージのカリラです。開栓してから随分と時間が立ってしまっているため、既に開ききって少しヘタり気味な部分があると思うのですが、複雑な味わいが楽しめる良いカリラだと思います。カリラらしいオイリーさ&ブリニーな味わいもさることながら、熟れすぎて腐るギリギリ一歩手前な果実のニュアンスがあり、良い長熟のモルトに仕上がっている印象でした。

カリラは80年代前半までは呑んだことがあるものの、70年代のものは呑んだことが無いのですが、傾向としてはあまり変化が無いのでしょうか。生産量が多いカリラですが、他の蒸留所と同様、どんどん貴重な品になっていくのでしょうね。