月別アーカイブ: 2014年9月

ブラインドサンプル from 銀牙さん (2014-09D)

銀牙さんからのブラインドサンプル、最後の4つ目です。

ブラインドサンプル from 銀牙さん (D)

香りはツンと来るアルコールの強さ、熟れた洋ナシ、メロン、草、ブーケガルニ、軽く土、微かに塩素、セメダインのニュアンス。

味わいは濃厚な紅茶、染みこむタンニン、フルーツトマトのような甘さと酸味が強い、パイナップル、ハーブ感と麦の甘さ、ミドルからミネラル感のあるブリニーさ、微かにミーティさもある、フィニッシュにかけてつよいスパイシーさとブリニーさが舌に残り、痺れるような残り味が心地良い。

【Very Good】

香りはアルコール感もありハイプルーフで若めの第一印象だったが、慣れてくると多彩なフルーツ感と、ハーブなどと共に塩素のような少しケミカルさもあるところが不思議な感じ。とはいえ、ケミカルさはごくごくわずかでマイナスには感じない。

味わいはアタックの濃厚な紅茶とフルーツ、そしてブリニーさがしっかりと主張しており、他にも様々なニュアンスが見え隠れていて全部を拾いきれないくらい多彩。アタックは弱いもののアルコール度数は高いように思える。

複雑さもあるが比較的短熟なイメージもあり、どの方向から考えたら良いのかが非常に迷う。複雑さとブリニーさ、フルーツ感からは昔の良いスプリングバンクなどがこのようなイメージもある一方、若い方向で考えると山崎のバーボン系の味わいでもこのようなものがありそうだと感じてしまった。オーナーズカスクなどだろうか。このあたりから予想を立ててみた。

【予想蒸留所】 ①スプリングバンク ②山崎 ③ミルトンダフ
【蒸留年】1990年代
【熟成年数】15年程度
【度数】52%程度

上記をメールで回答したところ、正解は……

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Ireland 26yo 1987 (La Maison du Whisky “The Nectar of the Daily Drams" 51.6 %

アイリッシュ・ウイスキーの26年物でした。

というかこのボトル、先日飲んだ気が……。そして、回答を送った15分後に「あっ、そういえば!」と気づいてしまったという。いえ、負け惜しみなんですけどね……。(苦笑)

というくらい特徴的な香り、味わいがあります。独特のフルーツ感と、強い紅茶のような渋みも感じる滋味深さなどは、スコッチとは異なるニュアンスだと思います。自分も含めて3人の方がジャパニーズを予想に入れたとのことでしたが、皆さん、やはりスコッチとはどこか違うというのを感じているのだと思います。

今後、アイリッシュは需要も伸びて市場が大きくなることが予想されますし、そうなればこのようなボトルが沢山出てくるのでは、という指摘もありました。そうであれば嬉しいですね。願わくば、もう少し値段が控えめになって頂けると助かります(笑)

銀牙さん、4種類とも興味深いボトルばかりでとても楽しめました。ありがとうございました!

ブラインドサンプル from 銀牙さん (2014-09C)

銀牙さんからのブラインドサンプル、続いて3つ目です。

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ブラインドサンプル from 銀牙さん ©

香りはプラム、イチゴなどの酸味のある良いフルーツ感、透明感のある麦、流れるような蜂蜜、少しメンソールのようなハーブ感、濃厚でよく香る。

味わいは濃い紅茶、ベリー系のフルーツ、木の樽感、チャーしたオーク、コーヒーのようなニュアンスも感じる、ミドルからシトラス、草や青いリンゴを感じさせる爽やかさ、フィニッシュはハイプルーフによるスパイシーさが残る。

【Good/Very Good】

香り立ちからしっかりと芯が通っている印象を受け、飲んでもハイプルーフからくるフルボディでガツンとくる。90年代以降の良い酒質を持った蒸留所、といった印象。若すぎるきらいは無いが、そこまでの複雑さは感じられないことから18年程度の熟成と考えた。

味わいには微かにオイリーさもあるが、ハイプルーフなため刺激の強さにマスクされている。少し木の樽感が強い所が気になり、またコーヒーのように感じるニュアンスは、強くチャーしたバーボン系の樽によるものではないかと推測。ボトラーズのシングルカスクものだろうか。

蒸留所の予想は、90年代の良さそうなところを中心に選んでみた。

【予想蒸留所】 ①インペリアル ②スプリングバンク ③ベンリアック
【蒸留年】1990年代
【熟成年数】18年程度
【度数】55%程度

上記をメールで回答したところ、正解は……

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アラン Arran 17yo 1996 (Official Bottle Premium Bourbon Cask ♯541 51.6%)

アラン蒸留所のシングルカスク17年でした。このボトルはマスターディスティラーのチョイスとされていて、良い樽を選んだということなのでしょう。

アランはここ数年、こういったシングルカスクものを結構な数出していますが、割と安定して良いものが多い気がします。この辺りは、ボトラーズとは違い抱負な在庫から自由に選べるオフィシャルならでは、といったところでしょうか。しかもアランは値段が控えめなのも嬉しいところ。美味しいシングルカスクが、手頃な値段で手に入るのはとても魅力的です。

近年の良質な酒質で、ややオイリーなニュアンスあたりがアランらしい部分でしたが、ブラインドではそれとは気づきませんでした。アランは割と特徴的だと思うので、これはしっかりと違いとして認識できるようになっていきたいですね。

ブラインドサンプル from 銀牙さん (2014-09B)

モルト仲間の銀牙さんと不定期にやりとりしているブラインド・テイスティング。続いてふたつ目です。

ブラインドサンプル from 銀牙さん (B)

香りは草、布、酪酸系のニュアンス、過熟感のある果実、リンゴ、キウイ、ケミカルな白桃のニュアンス、香水のような香り? 

味わいは穏やかなアタックから染みこむような麦の甘さ、華やかではないレーズン感、木の香りが鼻に抜ける、樽感が少し出ている、しみじみと長く残るフィニッシュ。

【Good/Very Good】

香りの第一印象は酪酸系のニュアンスがあり、少しオフフレーバー気味の部分があったものの、時間を置くと多彩な果実感が広がってきた。ケミカルで少しパフュ―ミーな印象も受けるものの、良い果実感との本当に微妙なバランスが興味深い。

味はしみじみとした麦の味わいに溢れ、少し樽感のような木のニュアンスが感じられ、長い熟成を感じさせる。レーズンのようなニュアンスがあり、シェリー樽も使われているのではないかと推測。そこから、オフィシャルの長熟などでバーボン樽とシェリー樽のヴァッティングしたものではないかと考えた。

シングルカスクのような強い個性があるわけはないが、しっかりとした麦の味わい、不思議と魅力的な香りが好印象のボトル。もしかしたらブレンデッドの可能性もあるかもしれないと思いつつ、今回はシングルモルトであると考えて以下のとおりとしました。

【予想蒸留所】 ①ロングモーン ②ハイランドパーク ③ダルモア
【蒸留年】1980年前後
【熟成年数】30年程度
【度数】43-46%

上記の内容でメールをお送りした結果、正解は……

アベラワー Aberlour 15yo “Select Cask Reserve" (Official Bottle 43%)

アベラワーの15年、現行オフィシャルのスタンダードボトルでした。

これまた現行オフィシャルでしかも15年という、随分と予想と違う結果になってしまいました。確かに言われてみると、樽感のような木のニュアンスが強い部分は自分がアベラワーに良く感じるニュアンスでしたし、シェリー樽もあわせたヴァッティングなんかはアベラワーらしい部分でした。

というか、つい先日蒸留所を訪れているわけで(この15年は飲みませんでしたが)当たらないとは情けない、と言われても仕方ないですね(笑)

それにしても、少しケミカルさもあるがフルーツ感がなかなかに出ており、このボトルも悪くない出来だと思いました。現行オフィシャルも侮れませんね。

ブラインドサンプル from 銀牙さん (2014-09A)

モルト仲間の銀牙さんと不定期にやりとりしているブラインド・テイスティング。今回は一挙に4種類も頂いてしまいました。いつもありがとうございます。

まずはひとつ目。

ブラインドサンプル from 銀牙さん (A)

香りはすこしくぐもった甘い果実、バナナ、黄桃、良い果実感が広がる、少しワクシー、少し乳製品のニュアンス、バター、蜂蜜のニュアンス、微かにレザー感、湿った土

味わいは穏やかなアタック、蜂蜜のような甘さ、柑橘系の味が乗ってくる、少しグレープフルーツとその皮のニュアンス、染みこむような麦の味わい、ミドルからスパイシーさが出てくる、ペッパー、ジンジャー、クローブのような甘さ、落ち着いたアーシーさを伴ったフィニッシュ。

【Good/Very Good】

香りはとても良いフルーツ感と、若干のワクシーさ、オイリーさのようなニュアンスがある点が特徴的。バタースコッチのような魅力的な甘さが香る点が好印象です。一方、飲むとそこまで果実感に支配されておらず、少し柑橘の皮のような甘さと渋さが同居するようなニュアンスがあり、後半はスパイシーさが目立ってきました。

若さは感じないが控えめなアタックから度数は低いものの、加水か自然な度数落ちかの判断が難しい。それなりに長熟のニュアンスがあるが、具体的な年代が思い当たらなかった。蒸留所は、スペイサイドよりは北ハイランド系の方向性と感じられるが、どうもピンと来ない状態。

最終的には以下のとおりの推測となりました。

【予想蒸留所】 ①グレンモーレンジ ②グレンオード ③グレンカダム
【蒸留年】1980年代前半
【熟成年数】25年程度
【度数】40-43%

この内容でメールを送ったところ、正解は……

ストラスアイラ Strathisla 12yo (Offcial Bottle 40%)

なんと、現行のストラスアイラ12年でした。

なかなか良くリッチさも感じられる現行品ではないか? ということでの出題でした。確かに、ブラインドで飲んでもなかなかの評価でしたし、個人的に最近の現行オフィシャルはもっともっと若いアルコール感が強く出ているイメージがあったのですが、そんなことはありませんでした。

現行で12年ということは2000年代になってからということになりますね。蒸留所はもちろんですが、年代、熟成年数ともに全然見当違いになってしまいました。これはちょっと……。もう少し現行品も先入観無しで試してみないといけませんね。