月別アーカイブ: 2015年1月

グレンギリー スモールバッチ No12

GlenGarioch 1997-2012 Batch No.12 (OB “Small Batch Release” 56.7%)

香りはバタースコッチ、マホガニーのような木の香り、塩レモン、フレッシュなシトラス、焦げたパンのようなニュアンス。

味わいはナッツ、塩バター、レモンピール、ミドルからトーストとバター、鼻抜けに良いバーボンカスクの木の香り、樽感による収斂味、フィニッシュはトーストと甘い香りのバタースコッチがスッと切れる。

【Good/Very Good】

グレンギリー蒸留所のスモールバッチシリーズからNo.12です。

このシリーズは日本での取り扱いがありませんが、スコットランドの蒸留所や免税店などで買うことができるボトルで、流通量はかなり多いようです。仲間内では、スコットランド旅行の帰りには(安さもあって)とりあえず1本買っておくと良いという話があり、自分もその流れに乗ってきました。

1stフィルと2ndフィルのバーボン樽を使用しているとの記載がありますがまさにその通りで、典型的ではあるものの良いバーボンカスクのニュアンスが存分に出ています。レモン系の爽やかな柑橘に、焦げたパンのような恐らくはチャーした樽のニュアンスが良いアクセントになっています。

なんとなくグレンモーレンジに近いような印象を受けましたが、恐らくは樽の使い方が上手い、といったようなところからでしょうか。バーボンカスクの良い仕上がり、フレッシュではあるけれど若いアルコール感は無いところなど、共通項は多そうです。

マクリームーア カスクストレングス バッチ1

Machrie Moor Cask Strength (OB 2014 “The Peated Arran” 58.4%)

香りはヘザー、ビターオレンジ、蜂蜜、ナッツのオイル、ヨード、ヨーグルトのような酸味、薄く鋭い香り立ち。

味わいはマーマレード、紅茶、少し塩気のあるピート感、ミドルからピリピリとアルコールの強さ、オレンジオイル、薄めた黒糖、フィニッシュにかけてもスパイス感とオイリーさが残る。

【Good/Very Good】

アラン蒸留所がピートを炊いた特別なボトルとしてリリースしてきた「マクリームーア」ですが、2014年にカスクストレングスものがリリースされました。

なかなかのフルーツ感を伴っており、味わいもマーマレードを感じるアタックが好印象です。ピーティさも結構乗っかっていて、最近の短熟ラフロイグと同じような味わいだと思います。ピリピリとしたスパイス感がサッパリとさせる一方でオイリーさもあり、そのバランスが楽しめるポイントです。

開けたての際にはかなり硬く薄っぺらい印象があり、フルーツ感もほとんど出ていなかったため Good 程度の評価だったのですが、開栓後2週間ほどでまずまず開いてきたようで、香り味共に良いフルーツ感が出てきています。とはいえ、やはり短熟のためかボディの厚さは無く、カスクストレングスであることも手伝って鋭角的な印象があります。

特別これでなくてはいけない、という理由はありませんが、素直に楽しめるピーティモルトとして良い出来だと思います。

ダルウィニー オフィシャル 15年 1980年台流通品

Dalwhinnie 15yo (OB 1980s distribution 750ml 43%)

香りはこなれた麦感、バター、ホコリのような微かにオールドらしいニュアンス、軽くオレンジ、全体的に控えめで落ち着いたニュアンス

味わいは無骨な麦、プレーンな樽感、少し植物感あり、トフィー、返りに微かにシェリーのようなニュアンス、ビターチョコ、穏やかで中庸なフィニッシュ。

【Good/Very Good】

ダルウィニーのオフィシャル15年ですが、これは1980年代の流通品のようです。ボトルの形もほとんど現在のものと変わりませんが、ラベルに若干違いがあります。

香り、味ともに全体的に主張が少なく控えめですが、ボトリングから暫く時間が経っていることもあり、軽くオールド香のようなニュアンスと、プレーンな樽の良いバランスが楽しめます。飲んでもとても柔らかく、嫌味になる部分が全くない、麦の美味しさがそのまま味わえるようなボトルですね。

現行のものと比べるとどうかは分かりませんが、全体的にプレーン、華やかさには欠けますが、良い麦感、という蒸留所のイメージと合っているボトルだと感じました。

先のダルウィニー20年カスクストレングスとの比較として、一緒にお送り頂きました。ありがとうございました。

ダルウィニー オフィシャル 20年 カスクストレングス

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Dalwhinnie 20yo Natural Cask Strength (OB bottled in 2006 Matured in European oak casks 56.8%)

香りは強いオイリーさであふれている、黄桃、サルタナレーズン、油絵の具、クレヨン、濃厚なバター、ドライトマト、時間が立つにつれてチョコレートが出てきて油絵の具、クレヨンはなくなってくる、硫黄や火薬のような香りが残る。

味わいは度数の割に柔らかくオイリーな立ち上がり、急に強い焦げた樽感、焦げた魚の皮、醤油、出汁醤油、ビターチョコに塩バターを混ぜたよう、アーシーで灰のニュアンス、軽い収斂味を伴うビターでドライなフィニッシュ。

【Good/Very Good】

ダルウィニーのオフィシャル、カスクストレングス20年です。2006年のボトリングのものですが、結構な値段がするためか、まだ売れ残っていたものを共同購入しようという話になりました。

香りは、当初油の絵の具やクレヨンのようなニュアンスがありましたが、ボトル開けたてをもらったため、開いていなかったように思います。グラスに注いで少し経つと、オフフレーバーは少し影をひそめ、本来の香りが広がってきました。チョコレートや火薬のような香りが主張してきます。

香りでもオイリーさが目立っていましたが、味わいもアタックは柔らかく濃いオイリーさが現れますが、すぐにシェリーカスクの強い味わいが口を覆ってきます。ちょっと樽のチャーが行き過ぎた感じがありますね。かなりビターな味わいで、フィニッシュまで同じ系統が続いていきます。

個人的には樽感が強すぎるきらいがありますが、もしかしたらこの系統は海外ではかなり人気が出るのではないかとも思いました。軽井沢の出汁醤油感にも少し通じるものがある気がします。香りは硫黄分が徐々に支配的になっていきますが、自分はギリギリ許容範囲内かな、といったところでした。一方で、味わいの渋みはギリギリ許容範囲外、といったところです。バランスが難しいですね。

[日本酒]冬の月 26BY 純米吟醸 無濾過生酒

冬の月 26BY  純米吟醸 無濾過生酒

毎年恒例となった岡山は嘉美心の限定酒、冬の月。今年も馴染みの酒屋さんで頼んで頂きました。

スッキリとした飲みくちでフルーティな吟醸香がしっかり。酸もしっかりしていてほとんどの料理に合うタイプ。

口開けは単体では少し物足りなかったが、開栓後2日でどっしりとボディが出てきた。逆に主張が強くなり、料理には少し合わせづらくなってきたかな。

純米吟醸ですが無加圧搾りのようで、それが理由なのか、繊細な味わいが良く出ています。大量生産できないそうで限定酒となっていますが、これを頂けることが何より幸せです。