Glenallachie 23yo 1989 (Jack Wiebers “Auld Distillers Collection”, Cask#10116, 42.6%)
香りはチョコナッツ、レーズン、メープルシロップ、ヒノキ、品のいい樽のニュアンス。
味わいはチョコレートケーキ、レーズンバター、熟したリンゴ、ミドルから程よい木の渋み、フィニッシュにかけてもレーズンバターのニュアンスが続く。
【Good/Very Good】
ジャック・ウィバースから2013年ころにリリースされたグレンアラヒーの23年ものです。
色合いからは結構過熟で樽が強いようにも見えたのですが、香り、味ともに丁度いい程度に落ち着いていて品があります。近年系のシェリーカスクではありますが、生木っぽさなどは控えめでそこまでマイナス要素は感じませんでした。
グレンアラヒーのハウススタイルと云われうとどんなだったか……というくらい多くは飲んだことがないのですが、イメージとしては麦の旨味がしっかり乗った少し古風なスペイサイドモルト、という印象があります。今回のボトルはシェリー系のニュアンスが強く上記イメージからはかけ離れていますが、素直に美味しいモルトとして楽しめました。
ところでこのボトル、42.6%とやたら度数が低いのが気になります。加水にしては中途半端ですし、自然に落ちてこの度数だったのでしょうか。23年にしてはとんでもない度数落ちのようにも思えますが、これはこれで丁度いいボトリングタイミングだったのかもしれませんね。
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