グレンファークラス 32年 1968-2000 陶器ボトル

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GLENFARCLAS 32yo 1968-2000 (OB “Old Stock Reserve” Cask#684 54.2%)

香りはこれ以上ないくらいの往年のシェリー感、濃厚なプラム、ドライイチジク、コーヒー、カカオマス、若干プラスチックのニュアンス、軽くシナモン、甘い栗、奥にハーブのニュアンス。どっしりと濃い苦味のような香りを芯に感じる。

味わいは、とても濃厚なドライプラム、枝付きレーズン、ミドルには濃縮したエスプレッソの苦味、マンダリンのニュアンス、赤ブドウ皮のようなの苦味と軽い甘味、驚くほど長く続く余韻。アタックは度数の割にはやや落ち着いており、ボディはスッと軽い。

【Very Good/Excellent】【Interesting】

グレンファークラスの陶器ボトル、1968年蒸留の2000年ボトリング。カスクナンバーは684です。

グラスに注いだ瞬間に思わず「なんだこれは……」と漏らしてしまうその色あい。そしてあたりに広がる濃厚なシェリーカスクの香り。甘やかかつカカオ系の苦味を伴った香りがどんどん膨らんでいき、期待が膨らみます。

一方で、味わいは流石にこの色から分かる通り、濃厚というか行き過ぎとも思えるどっかんシェリー。甘口ではなく苦味が優っていますが、硫黄のニュアンスはほとんどなく、鉛筆やクレヨンといったあたりのマイナス要素もほとんど感じられません。とにかく濃厚だけれども不思議なほど嫌味が無い、稀有で面白いボトルです。

近年系のシェリーカスクでは、明らかにこんな味にはならないだろうと思います。絶対に生木っぽいエグみや生臭さが出てしまうものだと思いますが、60年代のシェリーカスクはやはり別格で一線を画するものなのでしょうか。昔のシェリーカスクとはこういうものだったんだと勉強するには持って来いのボトルです。

なんといっても香りが良いので、スワリングをしながらひたすら香りを楽しんでしまう、そんなモルトでした。

 

この陶器ボトルはドイツ向けでカスクナンバーは683と684の2つがありました。どちらも同じ傾向の濃厚シェリーカスクで、自分は飲んでいないのですが味わいも同じ傾向だと思われます。ハードチャーしたシェリーカスクで、たまたま硫黄の成分などがあまり出なかったのか、それともシェリー液がかなり残っているところに原酒を入れたのか。どういうからくりでこんなボトルが出来上がったのか……。

2015年現在の状況から考えると、こんなモルトはもう出てこないだろうと思います。原酒枯渇以前に、こんな樽がそうそう出てくるとは思えない。2000年のボトリングということで、ミレニアムのお祝いでもあったのかもしれませんね。陶器ボトルに蝋封という、いかにも普通とは一線を画するボトルはファークラスの中でも特別なものだったのでしょう。

 

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このモルトは呑み終わったあともグラスの残り香が凄い。というのも、グラスがこれだけ濁るのはもはやギャグとしか思えません(笑) これは何の成分なんでしょうね? チョコレートのような香りがいつまでも楽しめるので面白いです。糖分なのでしょうか。

本当に興味深い、60年代ファークラスの脅威を見ました。

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グレンファークラス 32年 1968-2000 陶器ボトル」への1件のフィードバック

  1. ピンバック: グレンロセス 1998 シングルカスク#5166 for 信濃屋 | 酒は人生の妙薬

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