NASとウイスキーの将来に思いを馳せる

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ここ最近、ボトルシェアなどでオフィシャルの主に年数表記なし(NAS)ボトルを飲む機会に恵まれました。シェアして頂いた皆さん、ありがとうございます。

NASボトルのメリットデメリットは各所で説明されていますので割愛しますが、やはり原酒不足の影響が強いのでしょう。自分が試したボトルたちはどれも若いニュアンスが強い印象でした。年数表記の有り無しで消費者にとって選択肢が広がるのは良いですが、将来的にはスタンダード品はNASばかり、年数表記ありのボトルは10年程度であっても高級ボトルで普通には手が出にくい、という風にシフトしていく未来が垣間見えます。

とはいえ、70年代80年代の頃も同じようなものだったのではないでしょうか。当時はシングルモルト自体が貴重で高価なものだったでしょうし、当時は5年ものや8年ものが普通に流通していたようなので、その中での12年というは中熟くらいの認識だったのではないでしょうか。現在とは酒質が異なりますし経年もあるためなんとも言えないのですが、例えば昔のグラントの8年なんかは8年でこの味わいか……、と思えてしまう仕上がりなんですよね。そんな中の12年、18年って本当に高級ものという認識だったのではないかと。

 

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今後ウイスキー業界でもそのようになっていく懸念はありますが、一方で、今後ウイスキーを好きになるかもしれない客層はそのような味しか知らないで好きになるかもしれません。もっと言うと、そういう若い味が良い味だという認識になるかもしれません。60年代のシェリーカスクを「生木っぽさや苦味が足りない」というかもしれません。それはそれで個人の嗜好なので止めることはできませんが、今や少し前のモルトを知っている人から見れば何ともパラダイム・シフト的な印象を受けるでしょう。

自分たちは、上記のような人を受け入れなければならないと思います。決して「そんなことはない、昔のモルトの方が絶対に美味い」と頭ごなしに否定することは避けなければならない。「昔はよかった」というのは簡単ですが、味は好みの問題であり、人が好きなものをとやかく言うことはできないからです。

自分も、昔のボトルで良いと云われているものが、いまいちピンと来ないこともありました。それは自分の舌がまだ出来ていない、アンテナが低いからだと思ったこともありましたが、何回飲んでも同じ印象なので単にあまり好きではないのだな、と思うようになりました。

その人にとっての良いものは否定出来ないので、酔った勢いなどでああだこうだ説教くさくなるのは控えたいものです。

とはいえ、やはり色々なものを知った上で「これが良い」と思えるのが一番ですね。昔のボトルの味はやはり旨いものが多いと自分は思いますし、本当に美味いものを味わったとき、きっと人はそれを否定できないと思っています。

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