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グレンバーギ 20年 1995-2016 シグナトリー ビンテージ

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GlenBurgie 20yo 1995-2016 (Signatory “Vintage”, Hogshead Cask#6486 + 6487, 43%)
香りはバタースコッチ、メロン、ハチミツ、レモングラス、ややヨーグルトドリンクのような若いニュアンス、奥に清涼感のあるハーブ、微かに小豆のニュアンス。

味わいは優しい口当たりでメロン、軽く桃、熟したパパイヤ、ミドルから木の皮、やや胡椒のようなピリピリとした刺激、フィニッシュは甘いハチミツとシナモン、カルダモンのような爽やかさも伴って程よく続く。

【Good/Very Good】

シグナトリーのビンテージシリーズからグレンバーギ。

程よく乗ったフルーツ感に、そこそこ木の皮や樽のニュアンスも出ていて、突出したところは無いもののバランス良く広がってきます。90年代蒸留の綺麗に作られたモルト、その中熟ボトルとしてちょうど良い、普段使いのモルトといった感じです。昨年末ころに、知人が「安いけど美味しいよ、これ」というオススメがあり、試飲したところ確かに良いな、ということで
1本購入しました。

シグナトリーのこのシリーズは、加水のおかげか値段も抑えめなのが嬉しいところ。また、同スペックのグレンバーギは前の年も19年熟成でリリースされていたらしく、同じような味わいだったことから今年の末や来年あたりにも同じようなボトルがリリースされる可能性が高いでしょう。気になった方はのんびり待ってみると良いかもしれません。

ところでシグナトリーというと羽の絵柄が昔からのアイコンらしいのですが、現在のこの羽はパッと見、エビに見えるのは自分だけでしょうか……。昔のボトルは羽根ペンみたいで格好良かったのですが。

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Project “My Malt Accumulation”

ときどき、思い立ったように自宅のボトルから選んでブレンデッドを試してみていました。

自分でブレンドしてみると、なかなかに難しくそして面白い。ほんの少し垂らしたアイラ・モルトが主張しすぎてダメになったり、思わぬところでシェリー樽のモルトが良い味を出してくれたり。様々な要素が複雑に絡み合うブレンドは、その体験を通じてブレンダーの凄さを改めて教えてくれるものです。

これまでは美味しさを目指して5~10種類くらいで試してみることが多かったのですが、ふと思い立って、今開けてあるボトルをすべて等量混ぜてみることにしました。そして、今後開けるであろうボトルも混ぜていく予定です。つまり自分が飲んでいったモルトのその軌跡、未来への経験の積み重ねを、ひとつのボトルで表現していきたいなと思ったわけです。

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ときどき味見程度に少しずつ飲んでいくので完全に等量ではなくなっていきますが、1つの原酒の要素は完全にはなくならないでしょう。うなぎのタレみたいな感じですね。味のバランスも何もないので美味しくはならないかもしれませんが、なんというか、夢があるじゃないですか。

モルト仲間同士で、それぞれのMMAブレンド(?)を比べてみるのも面白いでしょう。この人が味わってきたモルトはこんな感じなんだな、なんて感想を語り合うのも良さそうですし、毎年1回持ち寄ってその変化を愉しんでいくのも良いかもしれません。

 

一応マイルールを決めました。

  • スコッチウイスキーであること
  • シングルモルトまたはヴァッテッドモルトであること (グレーンは排除)
  • 自分で購入したボトルであること (共同購入は一応OK)

どんな味になっていくのか自分でも分からないですが、それも含めて未来に向けて楽しめそうです。

 

[日本酒] 菊姫 純米酒 無濾過生原酒 山廃仕込

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菊姫 純米酒 無濾過生原酒 山廃仕込

濃厚な米の旨味とフルーティな甘さ、ボディは厚く、飲み込んだ後はキレも良い。最近の良い作りの日本酒の中でも、頭ひとつ抜けている印象。素晴らしい。

単体で飲んで美味しい酒というのは得てして食中酒には向かないことが多いのだけれども、これはほとんどの和食に合った。やや発酵感の強い飯寿司なんてものとも合わせたのだけれども、全然負けず、酸が更にお互いの旨味を引き立たせてくれた。

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他にも煮っころがしなんかとも相性が良かった。試した中では、カカオ70%のチョコレートには流石に合わなかった。

値段も頭ひとつ抜けていたが、それでも四合瓶で5000円もするようなプレミア酒ではないし、なんとか許容範囲内。コスパで言えば十分すぎる。お勧めです。

グレンタレット 18年 1994-2012 OMC

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GlenTurret 18yo 1994-2012 (Douglas Laing OMC, Sherry Cask, 50%)

香りは焼いた木材、紹興酒、レザー、近年系シェリーが支配的、レーズン、軽くビニールゴムのニュアンス、ややワクシーさもある。

味わいはとろっとした口当たりで黄桃とサクランボのフルーツ感、すぐに木材、タンニンの渋味が覆う、ミドルからはピリピリと痛さを伴いながらターメリックのスパイス感、セージなどのハーブのニュアンス、フィニッシュはプラムやレーズンのフルーツ感が残り不思議と悪くない。

【Good】

OMCのグレンタレット、少し前の2012年リリースのボトルです。

かなり支配的な近年系シェリー樽が特徴的で、香りはほとんどその要素にマスクされてしまっています。木材とゴムのニュアンスもありちょっと身構えてしまいましたが、飲んでみると結構フルーツ感が乗っていて、特にアタックとフィニッシュに顕著でした。ミドルのスパイシー、ハーバルなニュアンスもなかなか面白いものです。香りで損してしまっているタイプかな、という印象でした。

グレンタレットらしさはほとんど感じられませんでしたが、粘性のある口当たりがもしかしたらその片鱗だったのかもしれません。もうちょっとオイリーでミルキーなニュアンスがあればタレットらしいとも思ったのですが、そんなのお構いなしの樽感でした。

そういえばウイスキーを飲み始めた頃は、シェリー樽のモルトというのはとかく甘くなるイメージがありました。当時飲んでいたシェリーカスクというとマッカランの12年やグランレゼルバ、アベラワー105あたりだったと思うのですが、今考えるとそこまで甘口というわけでもなかった気がします。恐らく味覚や嗜好が変わってきたことや、いろいろなモルトを飲んでもっと甘口なものを経験したりしたためではないかと思います。このモルトも、最初の頃に飲んだらもっと違う印象になっていたかもしれませんね。

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