グレングラント “ファイブ ディケイズ”

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Glen Grant “Five Decades” (OB, 2014 Release, 46%)

香りはヨーグルト、レモン、滴りそうなオレンジ、コーンスターチにホワイトペッパーを混ぜたような不思議なニュアンス、微かに温泉のような硫黄のニュアンス、ほどよい木の樽の香り、

味わいは優しい口当たりでリンゴ、パイナップル、紅茶、やや植物感と樹木のタンニン様、鼻抜けからの返りは微かにトロピカル系も感じられるフルーツ感、薄めたアップルティーとほのかにシナモンのようなスパイスが香るフィニッシュ。

【Good/Very Good】

グレングラント蒸留所のマスターディスティラーであるデニス・マルコム氏。氏が50年間ウイスキー製造に携わってきた経験を活かしてつくられた記念ボトルで、1960年代、1970年代、1980年代、1990年代、2000年代のそれぞれの年代から、マルコム氏が厳選した5種類の原酒をブレンドしたものです。

先日紹介したトマーティン・ディケイズと同じ意趣のボトルですね。

グラントには珍しく少し珍味系とも言える不思議なニュアンスがあり、おそらくはシェリー樽かハードチャーした樽あたりの要素でしょうか。硫黄系のニュアンスが面白いアクセントになっています。スワリングするとコロコロと表情を変えていくのが面白く、シングルカスクには無い魅力があります。

原酒自体は恐らく90年代以降の割合が相当に多いでしょうが、飲んだ後の返りや鼻抜けに残るトロピカル系のフルーツ感はなかなかの陶酔感があり、往年の味わいを感じさせてくれました。

また、飲みくちがかなり柔らかいのも印象的で、トマーティン・ディケイズと同じ46%なのにこうも表情が違うのは興味深いところです。面白い比較をすることができました。

それにしても、マスター・ディスティラーというのは40年から50年近くもひとつの蒸留所で勤続されるものなのでしょうか。日本では終身雇用は一般的ですが、スコットランドでもひとつの場所で長く続けていく方もいらっしゃるのですね。一方でジム・マッキュワン氏などは様々な蒸留所を転々とされるいますし、人それぞれといえばそうなのかもしれません。

マスター・ディスティラーは蒸留所の生産工程の全責任を負う立場とも言えます。現場を知り尽くした職人の中から、更に全体管理までも含めた総合的な技術を持った方、というとスーパーマンかとも思えてしまいます。

素晴らしい職人魂に乾杯したくなる一本でした。

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