バーチャル世界のウイスキーを考える

久しぶりに攻殻機動隊を観ていました。

もう初代からは相当な年月が経った割には、あんな未来はまだかなり先というように思えますが、2030年頃にはナノマシンも普及し始めるような観測もあり、未来は着実に近づきつつあります。電脳化によって達成される世界はどうなるのか想像も及びませんが、100年後、200年後くらいにはあんな未来が待っているのかもしれませんね。

さて、そんな映画の中でのワンシーン。主要メンバがバーで酒を飲んでいたのですが、それすらもリアルではなくバーチャルな世界での出来事として扱われており、一瞬にしてリアルに戻されるというものでした。

これ、すごく興味をひかれました。

もしかしたら、電脳化のような技術が普及した暁には、古今東西のあらゆる経験がバーチャルで得られるようになるのかもしれないのではないか、と思ったのです。つまり、どんなウイスキーをもバーチャルながら味わう経験を得られるようになるのではないか、ということです。

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インターネットが普及し、我々は様々な情報を手にすることができるようになりました。それこそ、インターネットが無かった時代には考えられないほどの情報、景色、写真、動画といったものを、です。電脳化の世界が普及すれば、同様のことが起きないとどうして言えるでしょう。

例えば音響制作の世界では、著名なヴィンテージ機材のシミュレートは既に一般化し、デジタルでありながらアナログ機材の効果を得ることに躍起になっていた時期はとうに過ぎ去りました。今ではごく当たり前のものとして様々なソフトウェアが存在します。写真や映像でも、技術の進歩と集積によって、各種エフェクトの演算が手軽に当たり前のように使えるようになりました。

ウイスキーを味わうという体験も、いずれはデジタル化され、集積され、バーチャルの世界で多くの人が体験できるようになるのではないでしょうか。

ある見解では、「プレイステーション10」ともなると、鼻から吸入したナノマシンによってゲームの世界を「体験」できるようになるのでは、などというちょっとトンデモに思えなくもないものがありましたが、もしかしたら正解かもしれませんよね。生活の必需に近いところがプロセスされ終わったあとは、嗜好品が対象となるでしょう。そして多くの情報がコレクションされていくに違いない。なぜなら人間はそういうのが好きだから。

そして、そこでもまた「所詮デジタル化された香味の蓄積」「生身で味わってこそ最高の経験」といった主張は一定量あり続けることでしょう。フェイク問題も多く出てきそうですよね。一方でブロックチェーンなどの技術によって出処が確かな情報、というプレミアムが、高価値を生み出すのかもしれません。

いやあ、未来を想像するのは楽しいですね。

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