月別アーカイブ: 2017年5月

ミドルトン “ダー・ゲーラック” バッチ#01

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Midleton “Dair Ghaelach” Batch#01 (OB, “Virgin Irish Oak Collection”, Tree Number 03, 57.9%)

香りはややオイリーさを伴う麦、煮たリンゴ、プルーン、フレッシュな杉のような樹木の香り。

味わいは柔らかい穀物のフィーリング、タンジェリン、チェリー、ミドルからチクチクと刺激的なタンニン、赤い色をイメージさせるの樹木感、微かにパッションフルーツのニュアンス、スパイシーさが支配的なフィニッシュ。

【Good/Very Good】

ダー・ゲーラックという言葉は「アイリッシュ・オーク」という意味。15年から22年ほどのバーボン・バレル熟成の原酒を、その名が示す通りアイルランド原産のオークの樹だけを使った樽で1年ほどの後熟をさせています。ラベルには使った樹木の番号まで書かれており、単一の樹から作り上げてられたものであることを特徴にしています。このボトルは樹の番号が3番でしたが、他にも9番くらいまであるようです。

さて、その味はというと、ミドルトン・ベリーレアと同様の柔らかな麦感とフルーツ感で始まるものの、徐々にチクチクとしたやや荒々しいフィーリングが支配的になります。これがアイリッシュ・オークの個性でしょうか。どちらかというと新樽ということが影響しているようにも思えます。

日本にミズナラというジャパニーズ・オークがあるように、このダー・ゲーラックもまた独特の個性を持ったオーク樽。それぞれの土地を表現する要素のひとつになっていくのでしょうか。個人的には、もう少し刺々しさは控えめであって欲しいので、セカンドフィル以降のもので長い熟成をしたものが出てくるかどうか、といったところが楽しみです。

ちなみに Dair Ghaelach の読みは、ゲーラックとゲーロッホの中間のような発音でした。ツアーで案内してくれた方は「ゲーラッ」という感じの発音。最後の子音はほとんど発音しないようでした。アイルランドのゲール語も、様々な看板などで普通に見かけましたし、スコットランドの一部と同様に、普通に生活に根ざしている言葉なのだと思いました。

 

ミドルトン ベリーレア 2016ボトリング

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Midleton Very Rare 2016 (OB, ex-Bourbon Barrels, 40%)

香りは甘やかな麦、トースト、ローストしたナッツ、ほのかにリンゴ、メロン、奥に紙のニュアンス。

味わいは柔らかく広がる、穀物の甘さ、ややオイリー、リンゴと薄めたマーマレードのフルーツ感、バニラクリーム、フィニッシュにかけて穏やかなホワイトペッパーと少し南国系のフルーツフレーバーが残る。

【Good/Very Good】

ミドルトン・ベリーレアは、1984年に当時のマスターディスティラーだったバリー・クロケット氏が作り出した銘柄。氏はアメリカン・オークのバーボンバレルでの熟成にこだわりを持っていたようで、同銘柄はその樽のみで構成されているスモールバッチで製造されているものです。このため、毎年限定生産となっているようで、ラベルにはボトリング年が表記されています。

氏は2013年に引退となり、2014年からマスターディスティラーはブライアン・ネイション氏に代わりました。このため、2014年のボトルからは署名が変わっています。味の傾向はボトリング年であまり変化をさせないようにしていたそうですが、そこはやはりスモールバッチらしく、色合いから見ても若干の差があります。

さて、肝心の味はというと、全体的に軽めで麦芽由来の風味とコクが主張しすぎない。この軽さも3回蒸留によるためでしょうか。やや控えめながらもバナナやリンゴ、若干の紙っぽさとその奥にメロンや赤い南国系果実も薄く感じます。典型的なアイリッシュウイスキーという印象で、VeryRareという表記の割には個性的な要素があまり感じられないところが、少し肩透かしを食らうようにも感じますね。

なお、値段もそこそこする同シリーズですが、2013年ころまでの過去のリリースボトルが蒸留所でも売られていました。値段は同じだったはずなのですが、レアリティを考慮してか、ちょっとプレミアムが乗せられてしまっていたので、アイリッシュの過去リリースもスコッチと同様にどんどん高騰していくのでしょうか……。手に入れるなら今のうちかもしれません。

アイルランド蒸留所訪問 – ミドルトン蒸留所

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ミドルトン蒸留所のあるミドルトンの町は、アイルランドの南部にある第二の都市コークから車で30分弱。町自体もかなりの大きさがあり、大きな尖塔の教会も2つ、メインの通りは商店がたくさん立ち並んでいます。人でも多く賑わいがある町でした。

 

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町の中心にあるミドルトン蒸留所で、この旅のハイライトとも言うべきツアーに参加します。通常のツアーではなくひとつ上のをお願いしたところ、なんと自分ひとりだったのでマンツーマンで色々と教えて頂けました。

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本日はワールド・ウイスキー・デー(World Whisky Day) です

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みなさん、ウイスキー飲んでますか?

突然ですが、本日、5/20はワールド・ウイスキー・デーです。2012年から始まった記念日ということでかなり新しい部類に入るのですが、なんだかんだでもう5回目。スコッチ業界まわりだと結構浸透してきたようで、海外のタイムラインなどを見ているといろいろなイベントが行われているようです。

そういえば、アイラ島のフェスもちょうどこの時期ですね。アードベッグ・デーやキャンベルタウン・オープンデーも同じくこの時期。なんでしょう、5月はスコットランドが盛り上がる時期なんでしょうか。長い冬が終わり暖かさが感じられるようになってきて、さらに陽の長さもあってゆったりとした夕暮れを過ごせる、たしかにうってつけかもしれませんね。

日本では、やや暑くなってきた今日などはビールの方が美味しかったりもしますが……。せっかくなのでここはハイボールで始めつつ、モルトを頂いたりしてみるのも良いのではないでしょうか。

自分も今日はモルトを一杯いってみようかと。

Slainte mhor

 

アイルランド蒸留所訪問 – タラモア蒸留所

タラモアの町では蒸留所にほど近い場所に宿をとったにもかかわらず、時間の都合でツアーに参加することができませんでした。残念ながら外観などの感想のみお届けします。

 

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タラモア蒸留所は1829年創業、その後、ダニエル・エドモンド・ウィリアムス (Daniel Edmond Williams) に引き継がれ、彼の名から タラモア・デュー D.E.W. という有名な銘柄が生まれるまでに至りました。創業者ではないところが面白いところですが、蒸留所の近代化につとめ、自分の名を冠した銘柄を生み出すのは名誉を掛けた挑戦だったことと思います。なお、Dewは露の意味がありますが、蒸留所の目の前には運河が流れていて、朝には霧が立ち込めていました。なるほどこの景色ならば、と納得したところです。

タラモア蒸留所は2014年にウイスキーの蒸留を復活させる運びとなりました。ビジターセンターはその2年前ほどからオープン。こちらは昔の貯蔵庫を改造して作られており、グッズ販売とカフェが併設されていました。蒸留所本体はその後ろ側に控えていて、外からも外観だけは伺うことができましたが、キルンなども無く普通の町工場のようなものしか見えなかったため、知らないでいるとここに蒸留所があるとは思えないような印象でした。

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ビジターセンター内部。木をあしらった隠れ家のような内装。

タラモアの町はアイルランドでは中規模程度といったところで、メインストリートには店が立ち並びパブも多い場所でした。大きな教会がひとつあり、どこからでも見渡せるとともに時を告げる鐘が鳴り響く、ちょっとクラシックな町でした。

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ここはメインストリートではなく裏通りですが、パブが並んでいました。

蒸留所前のデッキにはベンチが並んでおり誰でも座ってくつろぐことができます。地元の学生たちが仲間同士でふらりとやってきて、ちょっと飲み物を片手におしゃべりしている、といった光景も何度か見かけました。大人だけでなくいろいろな人が訪れる場所として機能しているようです。

最後に蒸留所の情報など。蒸留所は町中にあり専用の駐車場がありません。周囲には一般の駐車場がありますが、2時間1ユーロくらいのチケット式となっていましたので、事前にチケット式パーキングについて確認しておくと良いと思います。ツアーはいくつか種類がありますが、意外と人気らしく埋まりやすいので、事前に予約などを検討された方が良いでしょう。

 

アイルランド蒸留所訪問 – ブッシュミルズ蒸留所

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北アイルランドはイギリスの一部であるため、ブッシュミルズ蒸留所は正確にはアイリッシュ・ウイスキーではないのでは? とも思うのですが、一般的にはアイリッシュ・ウイスキーとして捉えられていますね。ただ面白かったのは、蒸留所のキャッチコピーに “We didn’t create just any Irish Whiskey. We created BUSHMILLS.” とあり、ちょっと意識してたりするのかな、なんて思いました。

蒸留所はとりあえずツアーに参加し内を見学。残念ながら写真禁止だったため内部の写真がありません。オーバンやタリスカーなどと同じディアジオの大手蒸留所ということで、やはり写真はNGでした……。(修正情報:2014年にホセ・クエルボがディアジオから買収していました。情報ありがとうございます。)

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アイルランド蒸留所訪問 – クーリー蒸留所

アイルランドはダブリン市内は混んでいるものの、環状のM50を超えて暫く走ればあまり混雑の無い道が現れます。空港でレンタカーを借りた後、一路北へ向かうこと1.5時間ほど。クーリー蒸留所があるクーリー半島は、アイルランドでは珍しい高い山の麓にありました。そして蒸留所の近くには、少し離れたところに集落はあるものの、周りにはほとんど何もないと言って良い場所でした。

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クーリー蒸留所外観。牧場ばかりの何もない場所にひっそりと佇む。

 

ジョン・ティーリング氏が、1987年にジャガイモからのアルコール製造をしていた工場をウイスキー蒸留所に改造。2基のポットスティルと連続式蒸留器があるようです。ポットスティルによる蒸留は、アイリッシュ伝統の未発芽大麦は使わない、スコットランドと同じ製法であるということです。所謂シングルポットスティル・ウイスキーではないのですね。

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