アイルランド蒸留所訪問 – キルベガン蒸留所

首都ダブリンからは西に高速道路で1.5時間ほど。タラモア・デューで有名なタラモアの町から北に10kmの場所にあるキルベガンは、町というより村と言ってもいいくらいの小規模なコミュニティでした。メインの通りは200mほどしかなく、商店やパブなどもそれぞれ2件あるかないか、といったくらい。とはいえ、どこにいってもパブがあることはアイルランドらしい光景。

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キルベガン蒸留所は1757年創業と歴史ある蒸留所だったが1953年に閉鎖。これをジムビームが購入し復活させ、2007年から再稼働させたようです。ツアーに参加せずとも中はある程度見てまわれるようですが、肝心の部分はツアー参加者のみが案内されるので、やはり参加しておくのが良いですね。

前半は昔の蒸留設備の紹介となっていて、これまた興味深い。廃墟好きにもおすすめできる内容。蒸留所外観でひときわ目立つ水車は実際に動いているのですが、さらにそれを建物内部では歯車が動力を伝え、麦を引くための石臼をまわしています。

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外観でも一際目を引く水車

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水車の内側の歯車から動力が、ミルなど各部へ伝わっていく

昔のように実際に使用する粉を引いているわけではないですが、動力源からそれが伝わってどこが動いているのかなどを見るのは面白く、今なお現役で動かすことができる点はちょっと感動しました。

 

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往年のポットスティルやコラムスチルも見応えは十分あります。ちょっとした廃墟のような佇まいなので、廃墟好きの方なら尚オススメです。

 

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と、ここまでは過去の蒸留設備を巡りましたが、後半は今の設備の説明。昔のウェアハウスを改造して蒸留設備を整えたらしい。流石に近代的な作りではあるものの、発酵槽は木製だったり、ポットスティルもかなり小さい(秩父蒸留所よりも小さい)もので、アイルランドの大手蒸留所としては珍しいです。大規模製造はクーリー蒸留所などに任せて、こちらでは昔ながらの手法で製造しようということのようです。

最後は試飲も用意されており、キルベガン(ブレンデッド)とキルベガン8年(グレーン)、ターコネル(シングルモルト)という3本でした。

 

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ショップやバーもなかなか充実しており、レストランも併設されています。このレストラン、朝は9時前からオープンしているようで、朝食メニューがありました。キルベガン蒸留所で朝からフルブレックファスト、というのも悪くないですね。

 

 

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さて、実際のウイスキー「キルベガン」の原酒はクーリー蒸留所で製造されていて、またスタンダードボトルのキルベガンはノンエイジ仕様となっています。説明では、原酒は6年以上のポットスティルによるモルト原酒+3年以上のグレーン原酒をブレンドしているそうです。年数だけで考えるとかなり若いようにも思うのですが、飲んでみると意外とニューポッティなニュアンスは感じられず、柔らかく飲みやすい上に結構フルーツ感も乗っている。シングルグレーンの同8年よりも断然好みでした。ターコネルは若干ピートを効かせた原酒で、好みが分かれそうなところ。

他にもカネマラなどの銘柄があるが、これらのすべてがクーリー蒸留所での生産とのことだった。そう考えると、キルベガン蒸留所自体はやはり観光資源の枠を出ないかな、と邪推してしまいます。

とはいえ、ツアーの内容は十分に見応えがあり、アイルランドの蒸留所の中でも一番だと感じました。小さい蒸留所ながらも外観の美しさや歴史遺産など見どころは多く、半日くらいは簡単に時間が過ぎてしまうでしょう。

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なお、特別なツアーでは熟成庫で樽から原酒をボトリングできるようです。残念ながら自分が行ったときは都合が悪く参加できませんでしたが…。興味がある方はチャレンジしてみて下さい。

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