アードベッグから、新しく定番商品としてリリースされる “Ardbeg An Oa” の情報が出てきました。UKでは9/1から発売されるということで、徐々に日本にも入ってくることと思います。
定番商品ですのでそこまで冒険した味わいではないと思いますが、new charred oak、PXシェリー樽、ファーストフィルバーボン樽で熟成させた原酒のヴァッティングということで、Ardbeg TEN よりはややスパイシーかつシェリー樽の甘やかな方向に振れているかな、と想像しています。アードベッグファンはマストバイなボトルでしょう。
個人的に気に入っているのは、An Oa (「アン・オー」もしくは「アノー」)というネーミングで、これはアイラ島南西部にある Mull of Oa (オー半島)が由来となったものです。この Oa は、初めてアイラ島を訪れたときにレンタサイクルで1時間以上かけて走っていったのですが、アイラ島で蒸留所以外の観光場所としては個人的にイチオシの場所です。
ヨーロッパ的な荒涼とした風景、というイメージそのものが体験できる場所で、駐車場からモニュメントがある半島の先までの小一時間ほどのフットパスは、ちょっとしたファンタジー世界の冒険者気分が味わえます。例えるなら、少し古いですがゲームの「ICO」や「ワンダと巨像」の世界。もしここを馬に乗りながら歩けたら、まさにワンダの世界でしょうね。モニュメント以外に何もないですが、その何もないところが逆にオススメな場所です。
そんなわけで Oa の名前を冠したこちらのアードベッグ、個人的にちょっと気になっているところです。まあ、Mull of Oaの名前と味わいにどんな共通点があるのかは定かではありませんが。
もしアイラ島に行かれることがあれば、是非 Mull of Oa にも脚を運んでみて下さい。車でなら、ポートエレンから一時間弱で到着できます。レンタサイクルですと、アップダウンが激しいのでちょっとした覚悟が必要です。あと、ポートエレンの町で水を買っていくのを忘れずに!
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