ウイスキー投資の影と光

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先日、オーストラリアのウイスキー業界で詐欺ともいえる事件が発覚しました。

TAS州のウィスキー樽一般投資募集破綻に

最近その知名度が上がってきているタスマニアウイスキーですが、こんな形でさらに知名度が上がるというのも残念ですね。

事件があったのはナント蒸留所。蒸留所がウイスキー樽を販売するのは以前から一般的になってきていますが、その樽を4年間熟成させたあと、蒸留所が利息を上乗せして買い戻すという仕組みだったようです。年率9.55%といいますから、相当な高利率ですね。しかし、実際にはナントはウイスキーを適切に生産管理できておらず、結果的にでっちあげの詐欺ということに。元から詐欺にしようとしていたのか、それとも良いウイスキーが出来ずに次第にバラせなくなってしまったのか定かではありませんが、まああんまりまともな商売じゃなかったというわけですかね。

ウイスキー製造もビジネスですから、どうやって商品としての価値を高めていくかは様々な方法があり各々の手法があるのは当然なことです。ですが、熟成して世に出るまでに時間がかかるというウイスキーの特色が、いろいろと面倒なことを引き起こしているなあ、と感じることがこのところしばしば。原酒不足にしてもそうでしょう。難しい商品ですね、ウイスキーというのは。

思ったよりも人気が出てしまい、原酒が不足して、樽売りしたものを最終的には蒸留所が買い戻すということも、最近の一部の蒸留所では聞いた話です。そういう前例があるのも、こういった詐欺的な商品が、おかしいとは言い切れない原因のひとつになってしまっているのかもしれません。いずれにしても甘い話には裏があるということを念頭に、投資をする際にはよくよく考えることが必要ですね。

 

一方で、3年ほど前に香港で始められた「ウイスキーファンド」。当初はかなりの話題になりましたが、こちらは順調な結果を出してファンドを閉じることになるようです。

希少ウイスキーファンド、成功に酔いしれ清算へ-予想上回る人気の中

長期的に続けていくようなものではなく、一時的な時価の高騰を狙って短期間で終わらせる、というのは良い判断であるように思えます。特にこの数年は一部のウイスキーの需要がかつてないほど高まった時期でしたので、このようなファンドも悪くなかったのかもしれません。あまり両手を上げて賛成はしかねますが、投資商品としては良いものだったということでしょう。少なくとも、某ワインファンドよりはマシな運用がされていたようですね。

 

何にどれだけお金を出すかは個人の自由ですが、お金が集まるところには何かと厄介なものも紛れ込んでくるものです。最終的にはご自身の判断でということになりますから、有象無象にご注意を。

 

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