ポールジョン 7年 2011-2019 ケイデンヘッド ウェアハウステイスティング

独特のエキゾチックな刺激が詰まった一本でした。

Paul Jhon 7yo 2011-2019 (Cadenhead “Warehouse Tasting”, Refill Bourbon Hogshead, 56.7%)

香りは酸味のあるオレンジ、イチジク、ワックス、ココナッツミルク、少し溶剤、微かに焼けたゴムのニュアンス、バラなどの花屋。

味わいは刺々しいタッチで、オランジェット、カシューナッツ、カシア、クローブ、ベイリーフなどどことなくエキゾチックなニュアンス、ピリピリと強い黒胡椒の刺激、焦げた木片とともに強いアルコールの刺激が続くフィニッシュ。

加水すると、レモンとナッツ系のオイリーさ、やや苦味のある木材のニュアンスが主張するようになる。アルコールの刺激が穏やかな分、味わいを取りやすい加水の方がベター。

【Good, Interesting】

とりあえずこのボトルについては驚きの連続でした。

まずは、ケイデンヘッドがポールジョンの樽を持っていて、それがウェアハウス・テイスティングで出てくる、というのがまず凄い。
ケイデンヘッドのウェアハウス・テイスティングは、通常の蒸留所ツアーとは別に、文字通り熟成庫の中で様々な樽から直接テイスティング、そして気に入ればボトリングして購入できるというモルト・ラヴァーには刺さること間違いなしの特別ツアー。自分も2016年のスプリングバンク蒸留所の訪問時に試させて頂き、とても素晴らしい時間とボトルを手に入れることができました。(そのときの記事はこちらなど)

こちらのボトルをお持ちいただいたSさんとは今回初めてお会いしましたが、ウェアハウス・テイスティングでの様子などの話を、懐かしさと共にさせて頂きました。ありがとうございます。

そんなケイデンヘッドの特別ツアーで、選んでくるのがポール・ジョンというのが凄い(褒め言葉です)。

インド南西部のゴア地方にあるジョン蒸留所は、ゴア国際空港から50km弱と、熱帯モンスーン気候となる場所にある蒸留所。インド全体でウイスキーの消費量は多いようですが、この地にウイスキーの蒸留所があるのもポルトガルをはじめ西欧の影響を強く受けたゴア地方だからこそ、というべきでしょうか。

気温は年間を通して30度を超える時期が多く、また雨季があり高温多湿な気候。樽による熟成もかなり早く、それゆえにピーキーなウイスキーができやすい印象です。

このポールジョンのカスクストレングスも、かなりのピーキーな味わい。そして、どことなくその香味にスパイスをはじめとしたエキゾチックなニュアンスが感じられてしまうところがまた凄い。インド式のカレーを作っているときにホールスパイスを油で熱している時に出てくるような香り、カレーらしさともいうべきクミンではないのですが、クローブやベイリーフなどのニュアンスを感じてしまいました。ウイスキーなのにインドっぽい……。(実際インドなわけですが)

いやー、面白いです。これ。

ちょっと味は刺激が強く、自分には合わない部分もあったのですが、そんなことよりも。インドで蒸留されたウイスキーが、一度スコットランドのバイヤーに買われて熟成庫に保管され、日本から来たSさんがそれをボトルに詰めて持って帰ってきて、こうして自分たちの前に存在している。このことが自体がなんていうか奇跡的じゃないですか、面白いなあと思ったのでした。

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