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K.67 について

ウイスキー好きが送る、日々の酒の記録。 I am a Whisky Lover. Describe my alcoholic life. No whisky, No life.

グレントファース 18年 1996-2014 ディスティラリー・コレクション

オールラウンダーとして楽しめる中庸さが魅力的です。

Glentauchers 18yo 1996-2014 (Scoth Malt Sales “Distilleries Collection”, 52.1%)

香りはやや軽めのオーク樽らしい木の香り、メープルシロップ、ファイバーパイナップル、少し溶剤のニュアンス、奥にはケミカルさも伴う桃を少し感じる。

味わいはやや刺激が強めで、乾いた木の皮、ビスケット、ドライフルーツのパイナップル、ほんのりと桃、口腔内に張り付くようなヒリヒリとしたフィニッシュ。

【Good/Very Good】

スコッチモルト販売の長年続くシリーズ、ディスティラリー・コレクションからグレントファース18年。少し前の2014年にボトリングされたものです。ディスティラリー・コレクションのラベル原画は佐藤英行氏が継続して手掛けていらっしゃって、昔も今も同じ雰囲気の絵柄で統一されているのが良いですね。シンプルなラベルに原画が映える佇まいが好きなシリーズです。

中身は、そこまで派手さは無いですがしっかりとした良いバーボン熟成原酒で、多彩なフルーツ感の奥にほんのりと桃のニュアンスも感じられなくはないかな、という具合。購入したGさんは試飲して少し桃のニュアンスがあったので購入した、ということでしたが、なるほど確かに、といったところでした。

どっしりとしすぎるタイプではなく、かといって浮ついただけでもない、フルーツ感もあって楽しめるタイプ。少し加水してスターターにも、2,3番手でも楽しめるような、いろんなシーンで良さそうなモルトでした。

オスロスク 27年 1989-2016 ケイデンヘッドクラブ向け シェリーウッド

華やかだけど、派手すぎない。ちょうど良いところ。

Auchroisk 27yo 1989-2016 (Cadenhead “Cadenhead’s Club”, SherryWood Matured, 57.3%)

香りは華やか、リンゴ、バニラ、ハチミツがけのトースト、少しグリーンノート、清涼感のあるバーボン樽らしい香り立ち。

味わいは、サッパリしたリンゴ、シナモン掛けのキャラメル、やや強めのザラリとした焦げ感を伴う樽感、カカオパウダー、ホワイトペッパーのような刺激が続くフィニッシュ。

少し加水するとハチミツの甘さと、チャーした樽のほろ苦さが目立つ。

【Good/Very Good】

ケイデンヘッド・クラブという登録会員向けにリリースされた、オスロスクの27年熟成のボトル。

シェリーウッド熟成と表記されており、シェリー樽とは書かれていないのですが、同じことでしょうか。香り味ともにそこまでシェリー樽の影響を感じず、表記が小さいので普通にバーボン樽だと思っていました。それくらいプレーンな感じ。おそらく何回か使われた樽だったのでは、と思います。

やや樽のニュアンスが強く、熟成が長いことによる影響と思われます。樽をしゃぶってる感じになるギリギリといったところ。そういう意味では枯れ始める直前でボトリングできたということで、選別する人の仕事ぶりを垣間見ることができます。熟成感の勉強として良い題材。そして、加水すると柔らかな甘さとほろ苦さがちょうど良く全面に出てくるところが好印象でした。

オスロスク蒸留所らしさというのはあまり理解していませんが、やや華やかさをもったオールラウンダーといったところで、スペイサイドらしいモルトだと言えます。

こちらはモルト仲間のGさんに頂きました。様々なボトルを飲ませて頂き、ありがとうございます。

スコットランド旅行における宿の種類 私的まとめ

モルト仲間のスコットランド旅行計画を一緒に見ていて、なんか分かりにくいというか、紛らわしいなと思ったのが宿に関する点。

Google Map などで地図を見ていると宿のアイコンが出てきますが、どんな感じの宿なのかイマイチよく分からない、という方もいらっしゃるかもしれません。というわけで改めてちょっとまとめてみたいと思います。スコットランド旅行が初めてという方の参考になれば、と。

まず宿の種類には、主に以下のものがあります。

  • Hotel – ホテル
  • Bed & Breakfast(B&B) – ベッド&ブレックファスト
  • Guesthouse – ゲストハウス
  • Inn – イン
  • Youth Hostel – ユースホステル
  • Cottage – コテージ

それぞれ説明してきましょう。簡単になので、この説明に収まるものもあればそうではないものもありますが、あくまで一般的な目安として。

Hotel – ホテル

日本でも見るようないわゆる高級なホテルから、割と気さくで小ぢんまりとしているものまで、いろいろランクがあります。日本のビジネスホテルのような近代的でシンプル、といったものはあまり見かけません。というのも、スコットランドの建物はほとんどが昔から(時には200年以上)改修しながら使われているので、近代的なビルなどが無いためです。

日本のように、すぐに壊して建て替えばかりやっている文化とは真逆ですね。もちろん地震が少なかったりと地理的なものもありますが、そもそも昔からのものを大切にする方針が建物にも及んでいるためです。

高級ホテルは主に大都市圏にありますが、地方にも昔の城や貴族の邸宅などを改装したものなどがあります、歴史ある建物に宿泊できる機会もなかなか無いので、歴史好きな方にはオススメ。人気ドラマのダウントン・アビーのような邸宅に泊まれたりもします。

値段が手頃なホテルの場合には、後述するB&Bとあまり差がないことが多いです。設備的な面では部屋が割と広かったり内装がやや高級だったり、シャワーだけではなくバスタブが付いていたりすることもありますが、大きくは違いません。泊まったことのあるホテルはどれも、部屋の天井が高いなーと思ったことはありますが……そのくらいでしょうか。

ホテルの一室。B&Bよりはやや広めで、天井が高かった。

Bed & Breakfast(B&B) – ベッド&ブレックファスト
Guesthouse – ゲストハウス
Inn – イン

この3つは概ね同じと考えて良いと思います。

B&Bはその名の通り、寝るための部屋と朝食を提供してくれる民宿のようなところ。家の中の一部を旅行者に貸し出しているようなスタイル。オーナー家族のプライベート部分とゲストのためのパブリック部分に分かれていることが多いですが、リビングルームをパブリックにしているB&Bもあり、オーナーやご家族と団らんを共にすることもできたりします。もちろんそうせずともOK。

B&Bのシングルルーム。ほぼベッドだけの部屋ですが、十分な快適さ。

朝食はたいていダイニングルームで、他のゲストとも一緒の空間になることが多いです。テーブルは別れていることもあれば、一緒のテーブルに相席することも。話したければ話してもいいし、無理に合わせる必要もありません。気軽にいられるのが良いところ。

朝食はダイニングルームで。テーブルで相席になることもあるし、ならないことも。

ゲストハウスはB&B以上ホテル未満、という説明を見ますが、自分の中ではB&Bと変わりません。

インは、そのほとんどが1階にパブのような食事処を設けているところ。2階以上が宿の部屋になっていて、それ以外はB&Bともほぼ同じです。1階部分が夜遅くまでやっているやっていることもあるため、少々うるさい場合も。

Youth Hostel – ユースホステル

日本のユースホステルと同じです。安いですが2段ベッドや部屋は共用。簡単な料理ならできるキッチンが付いていることが多いです。最近できたきれいな所、昔からの設備で古い所、千差万別です。とにかく値段が安く、1泊1500円くらい。

Cottage – コテージ

いわゆる別荘のようなタイプ。主に1週間単位での貸し出しが多く、家まるごとを借りれます。家具や家電も付いていますし、キッチンも一式、またリネンやバスタオルなども揃っています。(タオルは別料金のことも)

料金が高めに見えるのですが、多人数でも同一料金となるため、長期間同じ場所を拠点とするような場合にはおトク。オプションがいろいろとあり、光熱費は別で請求されたりということもあります。この辺りはそれぞれのルールを確認した方が良いでしょう。

こちらはコテージではありませんが、キッチンやリビングが自由に使えるタイプ。もちろんベッドルームもシャワールームも完備。アパートを借りているような気分でした。

その他:部屋のタイプについて

en-suite エンスイート というのをよく見かけますが、これは部屋に専用のシャワーとトイレが付いているタイプです。そうでない場合、どちらかあるいは両方が共有だったりすることがあります。やはり共有はちょっと落ち着かないことが多いため、値段がそこまで変わらないなら自分はエンスイートである方が良いかな、と。

私的旅行スタイル

自分は宿泊のほとんどをB&B、もしくはゲストハウスにしています。
ホテルにも泊まったことはありますが、あまり高級な場所には泊まったことはありません。

B&Bは事前に予約しておければそれに越したことはありませんが、当日でも飛び込みで泊まれることも多いです。目的地を決めずにいる旅程の場合には重宝します。道路沿いに看板が出ていて、Vacancies(空きあり)や No Vacancies(空き無し)という表示が出ていますので、Vacanciesを見かけたら立ち寄って泊まりたい旨を伝えます。泊まる前に部屋を見せてもらえるのが普通のため、念の為確認した方が良いでしょう。料金も確認し、納得すればそのまま宿泊させて頂く、といった流れ。料金が気に入らなければ断っても良いです。

たいていはコーヒー&ティーセットが付いています。ここではお菓子も用意されていました。

とはいえ、7,8月のピークシーズンや逆に1,2月あたりのオフシーズンすぎる季節だと、なかなかふらりと空きB&Bを見つけるのは難しいときもあります。そのため、予約サイトで前日に宿の予約をしておくのが無難ではあります。自分はBooking.comを良く使っています。予約しなくても、このあたりに宿がいろいろあるな、というアタリを付けておくために利用するのも良いでしょう。

B&Bに泊まる人、泊まらない人

宿にまつわる話の中にはちょっとした不思議も。蒸留所や観光地に行くと中国人や他のアジア人もよく見かけるのですが、宿で主に朝食時などに会ったことがほとんどないのを不思議に思っていたのです。彼らはどこに泊まっているのだろう、と。

そうした話をとあるBarのマスターにしたところ、「特に中国人は基本的に家族で旅行するので、コテージに泊まることが多いのでは」ということでした。確かに、中国の人は両親も含め家族4人~8人くらいで旅行をしていることが多かった印象があります。そうなるとB&Bに来るよりもコテージや、ツアーなら宿泊は大きめのホテルなどになるのでしょう。自分が泊まるB&Bなどはそもそも選択肢には挙がってこない、と。これには納得でした。

逆にB&Bにはどんな人が泊まるかというと、主にヨーロッパやアメリカからの夫婦、カップル、ソロツーリストが多い印象。年齢は幅広く、年配の方もいらっしゃれば若い人も。多くても1パーティ6人くらいまででしょうか。

B&Bに泊まろう

自分のオススメは、上記の通り良く泊まっているB&Bやゲストハウスです。値段が手頃というのもありますが、どの宿もオーナーの個性が出ていて面白く、そして皆さん優しい。何か困ったことがあれば助けてくれるし、オススメの観光スポットや食事処の相談にも乗ってくれる。朝食も、同じフルスコティッシュではあってもいろいろと細かいところで違いがあるものです。

温かいホスピタリティと、次の宿はどんなところだろうというちょっとしたワクワク感もあったりするところが気に入っていて、最初の旅行以来B&Bばかり巡ることに。まあ、ときどき微妙な宿もあったりもしますが、それもまた旅の思い出です。

手作りのジャムやヨーグルトなどが並ぶこともある朝食は、B&Bの楽しみのひとつ

というわけで、スコットランドの宿に関する情報というか、私的インプレッションでした。参考になれば幸いです。

ダルウィニー Lizzie's Dram 蒸留所限定ボトル

ダルウィニーらしさがあり、ボディがやや強めで好印象でした。

Dalwhinnie Lizzie’s Dram (OB, American White Oak Casks, 48%)

香りはミカン、柔らかい麦、ハチミツ、酸味強めのヨーグルト、少し牧草のような青い草のニュアンス。

味わいは柔らかい立ち上がりで、麦の旨味、リンゴ、たまごボーロ、トーストしたパン、ミドルから爽やかなハーブ系のニュアンス、余韻にレモンとヨーグルト、麦の甘味が続くが短く儚い。

【Good/Very Good】

ダルウィニー蒸留所限定でリリースされているというボトル。ボトル名になっているLizzieというのはエリザベス・スチュワートさんという女性で、男社会である蒸留所で初の女性オペレータとして製造工程に携わり、以降30年間、ダルウィニー蒸留所で働いらっしゃったという方です。ディアジオも、こういう「人にまつわる」スペシャルボトルを出してくるようになりましたね。

さて、中身はというと、これはもうダルウィニーらしさがしっかりと出たボトル、という味わい。柔らかい麦の味わい、少し酸味を感じる香味、余韻の儚さなどは現行15年と大きく違いません。その上で、48%という度数によるものかそれなりに飲みごたえがあり、カスクストレングスほどは強くなくて良い、という丁度いいところに収まっている気がします。

年数表記なしのNAS扱いですが、それほど若い原酒を使っている印象も無く、10年~15年あたりの原酒を使っているのではないでしょうか。7500本のリリースということで結構な数の樽を使ったバッチのようです。

ダルウィニーの味わいが好きな方には格好のお土産となりそうです。Aさん、ありがとうございました!

[ブラインド] ディーンストン 21年 1997-2018 The Maltman

昨年の内容ですが、久しぶりにブラインドをやる機会がありましたので、その記録です。

香りは生クリーム仕立てのミルクココア、レーズン、ミルクチョコレート、木の樽の清涼感、湿った苔のニュアンス。

味わいはやや強めのタッチで、麦の旨味、バター系のオイリーさ、プルーン、塩バターとレーズン、ローストしたカシューナッツ、全体的にトゲがなく落ち着いた穏やかさを伴う味わい。

シェリー樽の味わいが、近年系にありがちな強さ刺々しさを感じさせないまろやかさがある。樽の素性が良さそう。オイリーさとややブリニーなニュアンスから、北ハイランドを思い描く。バルブレアやダルモアあたりだろうか。シェリー樽というとダルモアを思い出す。

度数:52度前後
熟成年数:20年前後
地域:北ハイランド
樽構成:シェリー樽

という回答内容でしたが、正解はこちら。

Deanston 21yo 1997-2018 (MeadowSide Blending “The Maltman”, Oloroso Sherry But, Cask#577, 55.6%)

ひとつ前のブラインドと同じ系列、メドゥサイド社の The Maltman からディーンストンの21年でした。ハイランドとしては合ってますが、北と南で全然離れてしまっているのが残念なところ。ほかは大体合っていましたが、思ったよりも度数が高かったですね。

飲んだ感じで、昔のようなシェリー樽の味わいではないものの、近年の、例えばハイランドパークやマッカランにあったようなシェリー樽のニュアンスとは異なるやや綺麗めなシェリー樽なところが好印象。オイリーなところからスペイサイド系ではなくハイランドを想起しました。その後はちょっと違う方向に行ってしまったのは上記の通り。通常、南ハイランドをあまり好んで飲んでいないのもあって、経験がまだまだ足りないと感じました。

全体的に華やかさには一歩引けを取る一方で、独特のもったりとした腰の座った味わいは結構好印象でした。ディーンストンは、それこそちょうど今年2019年に訪れていましたが、バーボン樽のものばかりでシェリー樽のボトルが置かれているのは見なかった気がします。近年の小ざっぱりしたバーボン樽の構成とは異なる太い味わいで、ボトラーズらしい仕事をした一本を見た気がします。

[ブラインド]インヴァーゴードン 30年 1987-2018 The Grainman

昨年の内容ですが、久しぶりにブラインドをやる機会がありましたので、その記録です。

香りはリンゴ飴、シナモン、カルダモン、スパイスの香りが染み込んだコンポート、若干のオールド感を伴う。

味わいは優しくまろやかなタッチで、熟したリンゴ、カラメル系の甘み、ブドウのニュアンス、ミドルからざわりとした植物感は樽の由来か、軽めのコーヒーのような苦味が残るが余韻は短い。

甘やかな香り立ちにスパイスのニュアンスが良く出ている。飲み口の柔らかさとカラメル系の甘さから、オールドボトルのブレンデッドを想起。しかし、味わいに麦のコクが感じられない。フルーツ感から思い描かれるのはコニャックのオールドボトル。熟成年数は長そうだが、あまり経験が無い方面のため25年手前くらいのように感じた。

度数:40度
熟成年数:20年前後
地域:ブランデー
樽構成:様々な種類のヴァッテッド

という回答内容でしたが、正解はこちら。

Invergordon 30yo 1987-2018 (MeadowSide Blending “The Grainman”, Sherry Butt #31200, 45.6%)

The Maltmanブランドでおなじみメドゥサイド社がリリースする、モルトではなくグレーンでした。その名もThe Grainman。

もう完全にやらかした、というか、迷走っぷりが自分でもよくわかる内容でした。出題者のイメージに引っ張られた感もあるのですが……。良くないですね。

インバーゴードン蒸留所はダルモアで有名なホワイト&マッカイ社が擁するグレーン蒸留所で、地理的にもダルモアから5km程度と近い場所にあります。生産量で言うと、ディアジオのキャメロンブリッジや、ウィリアム・グラントのガーヴァンよりもだいぶ少なくなるのですが、それでも年間 36 Mega Litle (Pure Alcohol) と大きな生産量を誇る蒸留所です。

味わいは上記の通りで、モルトとは明らかに異なる味わいながら大きくはずれていないように思えるところが凄い不思議で、濃厚なシェリーバット(ただしサルファや近年シェリーにありがちな粒状感が無い)から来ると思われるカラメル系のニュアンスが、オールドボトルのジョニ黒にあるようなカラメルっぽさと捉えてしまいました。ブレンデッドを思い描いたのは、そりゃ確かにグレーン使われていますから、ね。

しかしどうもモルトではないのでは、と思ってしまってからは思考がフランスの方へ。コニャックだとして、プロプリエテールというよりはやや大衆的なネゴシアンの方面のものだろうか……なんて方向に流れてしまいました。

長熟のグレーンというのは初めて飲みましたが、こういう味わいなのか、と。そして、自分がブレンデッドのどのあたりをグレーンとして、またどのあたりをオールドボトルのニュアンスとしてと捉えているか、いうことが良くわかりました。結構見当違いな部分があったな、と感じています。

味わい的にはグレーンについて一般的に言われているように、確かに余韻が短い傾向にはあるものの、割と好みの味わいでした。それこそ現行の若いモルトとは一線を画す円熟さとまったりと甘い味わいは、オールドボトルの柔らかい味わいに近いものがあると感じています。が、それならばオールドのブレンデッドでも良いのでは、と思ってしまうところもあり、評価としては悩ましいですね。

兎にも角にも大変勉強になる一本。やはりこういうのはブラインドだからこそ気づく点も多いと感じました。

2019年も暮れゆく時分です

2019年代最後の日となりました大晦日。写真の整理などを行いながらだとあれこれ思い出すものです。というわけで、少し今年を振り返ってみようかと。

まず、3年ぶりにスコットランドに行きました(8月)。目的は主に写真を撮ること、そして、今まで訪れていなかった蒸留所たちをまわってみること。巡るはややマイナー(失礼)な蒸留所ばかりで、どでも個性的、不思議な魅力を持つ場所ばかりでした。バルメナックとかグレンデヴェロンとかミルトンダフとか……。

ミルトンダフ蒸留所


他にも、各地をドライブしていると突然、知らない蒸留所が現れてくる、ということが何回かありました。GlenRinnes, Aberargie, Dalmunach…、大手が運営していたりクラフトだったりとそれぞれ設立の事情も作っているものも異なりますが、日本とも異なる蒸留所建設ブームの実際を目の当たりにした気分でした。

新興のグレンリネス蒸留所

旅行といえば、ベルギーにも行きました(7月)。単純な観光のつもりでしたが、ウイスキーで繋がりのある人を訪れることができ、少人数ながら現地で持ち寄り会が催され、自分も日本からボトルを持って行くという不思議な事態に。英語でのテイスティング・コメントは、なかなか思うような単語・表現が出てこない(酔っているから尚更)ため難しいものですが、同じウイスキーが好きというつながりに国境は無いな、と改めて感じさせられた瞬間でした。

そしてベルギーといえばビール。醸造所をいくつか訪れる機会にも恵まれ、本場の料理と共に味わいベルギービールはどれも格別の味わいでした。日本でも有名なトラピストビール、アビィビールの本場は自然に囲まれた美しい場所にあり、歴史を感じさせられる建物にはスコットランドの蒸留所とはまた違った重みが感じられました。

トラピスト・ビールをつくるオルヴァルの修道院

持ち寄り会といえば、何度かお声がけ頂いて色々な方と繋がれた一年だったなあ、と。WebやTwitterで時々お見かけしていた方々に実際に会うことができ、また時には拙ブログも見ていただいていたことがあったりと、細々とながらこのサイトを続けていて良かったな、と。旅行記とアイラや南投への行き方の記事などは未だに結構アクセスがあり、情報を集めている皆さんの一助となったのであれば幸いです。

さて来年は、もう2020年代に突入ですか。東京ではオリンピックが開催され、今までよりも更にジャパニーズ・ウイスキーが注目されるのでしょうか。とはいえ、その後は厳しい時代がやってくるであろうことから、社会としてもウイスキー業界としても、ひとつのターニング・ポイントになるのではないでしょうか。

2020年に何をしようか、ということはあまり考えていない現在ですが、ウイスキーとの付き合い方はあまり変わることは無いと思います。いろいろと思うところはある時機時分ではありますが、変わらずゆるゆると続けていければ嬉しいですね。

それでは、年の瀬も迫ってきた頃合い、皆さん体調と肝臓の使いすぎにはお気をつけて。良いお年を。