カテゴリー別アーカイブ: Aberfeldy – アバフェルディ

アバフェルディ シングルカスク 24年 1990-2015

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Aberfeldy Single Cask 24yo 1990-2015 (OB, Cask#6394, 53.5%)

香りはハチミツがけのトースト、マーマレード、グラノーラ、微かに濡れた麦畑のニュアンス。

味わいは柔らかい滑り出しで洋ナシ、続いてハチミツが強く主張、ミドルからトーストや焼いた麦、じわりとホワイトペッパーの刺激、フィニッシュには紅茶とマーマレードが抜ける。

【Very Good】

アバフェルディのシングルカスクはこれまでも幾つかボトリングされているのを見ていまして、ラベルは時期によって多少デザインが異なるものの、2015年ころからはこのようなデザインになっていますね。こちらは24年熟成とかなり長めの熟成期間です。

ひと言でいうと「アバフェルディらしい」という印象。そして美味しい。強めに主張するハチミツ感と少しオイリーさ、そして長熟レンジらしくやや樽が効いており、チャーによるものか焦げ感も良いアクセントになっているようでした。

アバフェルディは21年なども安定して美味しいというイメージがあるものの、通常ラインナップは基本的には46%程度までの加水ボトル。元々そこまで太い線を持つ酒質ではないと思っており、そのせいもあってか飲みごたえはやや緩やかな印象です。そこで物足りないと思う人にはやはりこのあたりのシングルカスクがひとつの答えになるはずです。53.5%とありますが、飲みくちはあまり強さを感じませんでした。

現地のハンドボトルなどでもやはり同系統の味わいのものが用意されているのですが、20年を超えてくる熟成のものは見たことがありませんでした。若い樽だとどうしてもパワフルさに振りまわされてしまうことが多いのですが、このボトルはそのあたりのバランスがとてもいいため頭ひとつ抜けている印象でした。

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アバフェルディ 25年 2003年ボトリング

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Aberfeldy 25yo (OB +/- 2003 bottled, 700ml, 40%)

香りは蜂蜜、バニラ、レモンバーム、おしろい粉、少し干し草のニュアンス、微かに炭のニュアンス。

味わいは優しく流れるような蜂蜜、少し薄めのバニラクリーム、豊かな麦の味わい、鼻抜けに白い花を思わせるフローラル感、少し紅茶とややミネラル感のあるフィニッシュ。

【Good/Very Good】

アバフェルディのオフィシャルボトル25年、少し前の2003年頃に詰められたボトルです。

全体的に線が細いながらも良い熟成感と豊かな麦の甘さ、花のニュアンスが好印象です。そしてアバフェルディらしいとも言える流れるような蜂蜜は健在で、個人的にはこれがハウススタイルだろうと思えるニュアンスがしっかりと乗っていました。

2003年から逆算して1970年代後半の蒸留ということになりますが、ここ最近の12年や21年にも共通の味わいがあるところから考えると、ブレが少ない、良い品質をしっかりと守り続けている、ということなのでしょうね。

 

アバフェルディ蒸留所は、ブレンデッド・ウイスキー「デュワーズ」のキーモルト。結構な大資本で蒸留所はかなり大きい方に入ります。ビジターセンターは広々としていてツアーもかなり多くの回数がありますし、ビデオ上映ブースやカフェなども併設されていたりと、エンターテイメント性も追求しています。メインの街道からは少し外れますが、そういう立地などからイメージとしては白州蒸溜所に近いようにも思えました。味の方向は全然違いますけれども(笑)

こちらは持ち寄り会でのMさんのご持参、ありがとうございました!

アバフェルディ オフィシャル ハンドボトル 2001-2015

Aberfeldy 2001-2015 (OB HandFilled Cask#21421 57.6%)

香りは酸味のあるリンゴや夏みかんのようなフルーツ、ややくぐもった蜂蜜、軽めの麦感、少し紙のニュアンス、若い草のニュアンス。

味わいは度数の割に落ち着いたアタックから始まり、らしい蜂蜜感に続いてスパイシーさが強い、軽くシェリーかと間違えるようなタンニン様、強い若めの木の樽感、鼻抜けから返りに練乳のニュアンス、ややもったりとした麦と蜂蜜のフィニッシュが軽く残る。

【Good/Very Good】

アバフェルディ蒸留所で樽から手詰めして買えるハンドボトリング。こちらもモルト仲間の渡辺さんが旅行の際に購入したものをサンプルとして頂きました。ありがとうございます。

度数と年数のイメージとは裏腹に、味わいはアタックとフィニッシュは落ち着いた雰囲気を出している。一方でミドルはアバフェルディらしい蜂蜜感と同時に樽の強さによるスパイシーさが際立っていて、一気に押し寄せてくる感じ。新樽のようにも感じましたが、リフィルバーボン樽なのでしょうか。

若さはありますが未熟感はほとんどなく、蒸留所のスタイルもしっかりと感じられるモルトでした。自分も2014年に訪れた際には1999-2014というボトルを購入しましたが、概ね同じ系統の香味となっています。アバフェルディも安定してこの方向の味わいを出してきますね。

アバフェルディ オフィシャル 21年

Aberfeldy 21yo (Official Bottle 40%)

香りは洋ナシ、薄めの蜂蜜、少しセメダインのニュアンス、チーズのような乳製品のニュアンス、スッとする軽めのハーブ類

味わいは、イチジク、レモン、トロッとした糖蜜、軽く植物感、奥にリコリスや甘草などのハーブ類のニュアンスが乗っている。全体的に円熟したまろやかさで構成されている。フィニッシュは少しハーブ類と植物感が主張する。長くは引かず、スッと消える。

【Good/Very Good】

アバフェルディのオフィシャルボトルの21年物。らしさというか、良い熟成感を味わえるボトルで、全体的にまろやかで飲みやすく良いバランスです。アバフェルディらしさと考えている蜂蜜のニュアンスはしっかりと出ており、加えて穏やかながらフルーツ様と、奥に潜むハーブ類が複雑さを与えている印象です。あまり立体的な味の構成ではありませんが、奥行きを感じさせる味わいが素敵です。

一時期はかなり安かったようですが、流石に最安の頃からは2割程度値上がりしたようです。とはいえ、この内容で8000円程度で買えるというのはかなりお買い得だと思います。入門用としての12年ものと比較などしてみるのも面白いと思います。

アバフェルディ オフィシャル ヴァリンチ 2001-2012

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Aberfeldy Single Cask Offcial Hand bottling 2001-2012/10/12 cask# 21397 bourbon 58.5%

香りは少し紙のニュアンス、続けてバナナの焼き菓子、甘いハチミツ、微かにレモン、すっきりとしたハーブ系の青草様。

味わいはまず強いアルコール感のアタック、続いて流れるようなハチミツ、濃縮されたオレンジ、典型的なバーボンの甘さから段々とクローブやペッパー様のスパイシーさ。フィニッシュは暖かく長め。

【Good/Very Good】

アバフェルディ蒸留所で購入した、いわゆるヴァリンチです。2012年の当時ではハンドボトリングをやっている蒸留所もあまり多くなかった印象だったのですが、2013年にスコットランド旅行へ行った方の話を聞いていると、かなりの蒸留所が始めたようで羨ましい思いでした。ちなみにこちらは70ポンドだったので、当時のレートでおよそ10000円しない程度でしょうか。

11年程度の短熟ということで、やはり若いモルトからくる麦感、アルコール感がそれなりに残っていますが、全体的にはそつなくまとまっている印象です。アバフェルディはオフィシャルも含めあまり飲んだことが無かったのですが、最近色々と頂いたものとの共通点を考えると、ハチミツっぽい甘さのニュアンスがハウススタイルのようなイメージを持ち始めました。また、このボトルは口開け当時はとても微妙だったのですが、半年ほど置いていたらかなり良い具合に開いたように思います。

これからのオフィシャル・スタンダード品や、オフィシャルの特別カスクなどが出てきたら、一度試してみたいと思いました。