カテゴリー別アーカイブ: Balblair – バルブレア

バルブレア 1993 23年 ロイヤルマイル向け

DSC02300

Balblair 23yo 1993 (OB for Royal Mile, American oak barrel, Cask#3433, 53.2%)

香りはこってりとしたバター、塩気のある、シトラス、柑橘、レモン、コクのある木の香り。

味わいは塩気も感じるバター、蜂蜜漬けのオレンジ、プラム、バニラ、ミドルからホワイトペッパー、塩気とともに濃厚な麦の甘さが心地よく残るフィニッシュ。

【Good/Very Good】

エディンバラにあるロイヤル・マイル向けに詰められたバルブレア。
ロイヤルマイル向けは以前にプルトニーを経験したことがあります、プルトニーとバルブレアは同じインバーハウス系列。継続的なコネクションがあるのでしょう、ボトリングされた経緯は同じなのかもしれません。

近年系の良いバーボンカスクといったところで、20年を超える熟成によってかなりこなれた味わい、特に麦とバターのニュアンスが心地良いです。少々意外だったのが、プルトニーにも通じる塩気と酸味のあるフルーツ感。バルブレアはもっと塩気を感じない印象でしたが、これはかなりブリニーで驚きでした。

どことなく優等生的な、良い素性の良いモルト、といったところでしょうか。やはり有名所のショップが詰めるのは良い樽が多いですね。

Aさん、なかなか手に入らない一品、ご提供ありがとうございました。

 

DSC02302

ウイスキー大規模持ち寄り会

先日、モルト仲間で声掛けをして、大規模な持ち寄り会が実施されました。総勢で50人以上の参加があり、ひとり1本以上のボトル持ち寄りだったため、60本以上のボトルが並ぶという壮観な図。普段はお話できない方とも会話できたり、楽しい時間を過ごさせて頂きました。主催、運営の方々、ありがとうございました&お疲れさまでした。

その中で、特に印象に残ったボトルを幾つか。

Balblair 10yo (OB 1970s(?) 100proof 750ml)

古いバルブレアのオフィシャル10年、カスクストレングス。年代は失念しましたが、70年代の流通ボトルでしたでしょうか。

少しオールド感も併せ持つ芳醇な麦の香りと甘さ、100プルーフながらきつくない飲みくちとしっかりしたボディも併せ持っていて、とてもバランスが良かったです。最近の10年ものとは明らかに異なる複雑さ、素晴らしいですね。

Strathisla 37yo (Kingsbury “Hand Writing” 48.2%)

キングスバリーのストラスアイラ37年。プレミアムレンジのハンドライティングシリーズです。

コクのあるベリージャムのような甘さと麦感、濃厚な木の香りは恐らく樽の影響でしょうか。きつくはなく好ましい範囲でした。若干のセメダインは複雑さを増すファクターになっていたと思います。

CO-OP Whisky (Toa shuzou 100% Scotch Malt Whisky 43%)

こんなの初めて見た&予想以上に美味い、という声続出のボトル。イチローズモルトとも関係の深い東亜酒造が、CO-OP向け(?)に作成したモルトウイスキー。100%スコッチモルト、ということはモルトを仕入れて自前で蒸留したのでしょうか。

結構ライトですが、単なる麦の甘さだけでなく若干のピーティさもありスモーキー。意外と侮れない味わいですが、今の時代でこそ評価される気がします。昔はこういうのはあまり好まれなかったのではないでしょうか。

Bowmore 34yo 1968-2002 (Duncan Taylor Rare&Auld Cask#1421 43.3%)

60年代のボウモア。ダンカンテイラーのレアオールド。この頃のラベルは自分は大好きなボトルです。

香りから独特のフルーツとヨードの混合した複雑なフレーバーが感じられます。飲みくちは思いの外柔らかく、そして意外と素朴な麦を最初に感じました。スルスルと流れるような麦と草のニュアンス、そして過熟感もあるフルーツ、裏打ちするピートのバランスが楽しめるボトルでした。

===================================================

少しずつ飲んでも相当な量になってしまったため、どのボトルもしっかりとテイスティングできたわけではないのですが、面白いボトルが沢山あり目移りしてしまいました。またこのような会があれば是非参加させて頂きたいと思います。

ブラインドサンプル from pppさん(2)

続いてpppさんからのサンプル2つめです。

【Blind Sample B from pppさん】

香りは熟したリンゴ、蜜蝋、白い花を思わせるワクシーさ、軽く白桃、ヨモギ、重さを感じる水に濡れた草の茂み、軽く機械油、鼻をつくアルコール感少しあり。

味わいは、とろんと粘性のあるアタックから始まり、バニラ、バター、ホワイトチョコレート、カスタードプディング、マジパン、ミドルに紅茶のニュアンス、鼻抜けもバニラ感が強い。嫌味なところがほとんどなくするっと通りすぎる。フィニッシュはチョコチップを混ぜたバニラアイスのような甘さが長く続く

【Very Good】

香りは良いフルーツ感と共に、もったりした重めな感じのオイリーさやワクシーさを感じた。良いニュアンスとオフフレーバー気味のバランスが微妙なところで、それが複雑さを出しているように感じられる。

一方、味わいではほとんど気になるような部分は無く、バニラ系の甘さが特に強く感じられた。バーボンカスクなのかとも思ったが、奥の方に広がる紅茶のニュアンスやフルーツ感はシェリーカスク由来のようにも感じられ、度数もあまり高くないことからオフィシャルのヴァッティングものなのではないかと推測した。

味わいは塩気をほとんど感じない。また、香りの油っぽさはラフロイグのあたりに感じることも多く、ピーティさとフルーツが合わさるとこう感じるのかもしれない。とはいえ、ラフロイグの味わいではない……と思う。香りのワクシーさあたりから組み立てて、予想は次のようにした。

【予想蒸留所】①グレングラッサ ②ベンロマック ③ボウモア
【蒸留年】1980年台
【熟成年数】20年程度
【度数】43-46%

上記の内容でメールをお送りした結果……。

バルブレア
Balblair 38yo 1966 (Official Bottle “Limited Edition” Spanish Oak Cask 44%)

バルブレアのオフィシャルボトル、60年代蒸留の38年ものでした。

バルブレアはほとんど飲んだことがなく、ハウススタイルなどは掴めていないのですが、このボトルは香りと味わいにギャップがあり、その辺りも含めて複雑さに富んだ内容が印象的でした。ちょっと地味目な印象のある蒸留所でしたが、少なくともこのボトルはそんなことはなく、時間をかけた分だけ様々なニュアンスが拾えそうなモルトでした。

まだ少し残っているので、もう1杯はゆっくりと時間をかけて頂こうと思います。pppさん、貴重な1960年代蒸留の長熟ボトルをありがとうございました。