カテゴリー別アーカイブ: Balvenie – バルヴェニー

バルヴェニー TUN1401 バッチNo.4

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Balvenie TUN 1401 Batch No.4 (OB 2012 bottled, 50.4%)

香りは高貴、アプリコットジャム、マーマレード、甘さの強いリンゴ、煮だした紅茶、おがくず、少し藁灰のニュアンス。

味わいはリンゴ、アプリコットジャム、遅れて黒糖、噛みごたえのある麦の旨味、少し松脂のニュアンス、鼻抜けにもアプリコットやマンダリンのフルーツ感、染みこむタンニンとフルーツ感満載のフィニッシュ。

【Very Good/Excellent】

免税店向けでリリースされていた、バルヴェニーのTUN 1401。全部で9種類のリリースがありましたが、そのうちのNo.4です。

シェリーカスク由来と思われるアプリコットやマーマレードのフルーツ感が、ノージングにも味わいにもしっかりと存在していて多彩で素晴らしく、紅茶のニュアンスもミドルでしっかりと引き締めてくれます。原酒の幅広さ故か、多層的な味の広がりはシングルカスクではなかなか出てこないものだと言えるでしょう。

芯はしっかりしていて骨太でフルボディ、でも様々な方向に広がりがあってとにかく懐の広い、そんなボトルでした。これは本当に美味しかったです。

免税店向け(トラベル・リテール)ボトルについては、WhiskyMagazineにも記事がありましたが、ここ10年ほどの市場拡大は目を瞠るものがあるようです。昔からそういったボトルは存在していたようですが、大半がブレンデッドだったのでしょう。しかしここにきてシングルモルトのブームから各蒸留所とも力を入れ、このTUN1401がリリースされていた2011~2012頃は免税店向けでも黄金期だったのかもしれません。TUN1401はどれも美味しいと聞いていますし、No.1~4あたりは特に美味しいということでした。(これまではNo.3だけ飲んだことがありました)

ここ最近は原酒不足からか、免税店でもNASばかりになってきた感もあり、通常の市場と同じような方向を歩んでしまっているのが残念ですが、まだまだ美味しい市場であるのでしょう。どこも専門の販売員で空港内を歩く人に勧めてまわっているのが良く目に入ります。

願わくば、こんなボトルがまた出てきて欲しいものですね。

持ち寄り頂いたKさん、ありがとうございました!

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バルヴェニー クラシック 1980年代流通ボトル

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The Balvenie Classic (OB +/- 1985, 750ml, 43%)

香りは高貴なシェリー、シナモン、ハッカなどのスパイス感、強い紅茶の香り、黒糖、微かに硫黄のニュアンス。
味わいは独特の古いシェリー感、塩気を伴うチョコレートヌガー、紹興酒のニュアンス、栗、クリーム、微かに醤油のニュアンス。フィニッシュにかけては濃く煮出した紅茶と黒糖の甘さが続く。

【Very Good】

バルヴェニーが1980年代半ばにリリースしていた「クラシック」表記のボトル。ボトル形状がブランデーに使われるような独特のボトルです。

色合いから見てもかなりの色の濃さがあり、実際に飲んでみると色の通りのシェリーカスクの強さが伺えます。バルヴェニーの酒質自体は割りとプレーンな内容に収まっているように思われますが、オールドのシェリーカスクの芯の強さを加水でうまく調整している感じで、エグみなど感じられない素晴らしいまとまり具合です。

度数的にもかなりゆるゆるとした飲み口ですが、こんなシェリーカスクのモルトをゆったりと何も考えずに飲めたら幸せでしょう。

この形状のボトルは他にも何種類かリリースされており、肩の部分が12年や18年の表記のものがあります。どの程度味わいが異なるのかはわかりませんが、どれもそれなりに濃い色をしており、当時のバルヴェニーの方向性は強めのシェリーカスクだったのかと思わされます。いつか飲んでみたいですね。

 

バルヴェニーは近年ではダブルウッドやトリプルウッド、はたまた新樽なども試していたりして、結構樽について研究を行っている印象です。蒸留所の敷地内には自前のクーパレッジ(樽工場)も持っていますし、職人もずっと抱えてきていたことでしょう。有名なスペイサイド・クーパレッジよりも少し小さい規模ですが、設備や技術力ではほとんど大差ないと思いました。そういった強みは、今後もスペイサイドの有力ブランドの一角として機能していくのでしょうね。

 

こちらは持ち寄り会でのHさんの持参ボトル。いつも珍しいボトルをありがとうございます。

 

バルヴェニー 13年 蒸留所限定カスクサンプル シェリーカスク

Balvenie 13yo (Warehouse No24 “Duty Paid Sample” Syerry Cask Cask#11270 59.6%)

香りは、アップルジャム、イチジク、ドライフィグ、ややオイリーなニュアンス、ビニル、ゴムのニュアンス、煮出した紅茶、雨に濡れた草木。

味わいはトフィー、カカオマス、若い麦感がしっかり、ブラックペッパー、ヒリヒリとした収斂味、鼻抜けにはバナナ様も、染みこむような草のニュアンスと刺すようなアルコール感のあるフィニッシュ。

【Good】

バルヴェニー蒸留所のメンバーシップ “Warehouse No.24” 向けの特別なツアー用カスクサンプル。こちらはシェリーカスクでした。

全体的にまだ若さの残るシェリーモルトで、ちょっと香りにビニールやゴムっぽい印象もありますが、ギリギリ許容範囲内といったところ。それ以外は全体的に近年らしいシェリーカスクですが、面白いのは、グラスに注いでから時間が経つと、駄菓子に共通するニュアンスが出てくるところです。なんだろう、コーンスターチ? このボトルも持ち寄り会で飲んでいたのですが、駄菓子で納得でした。麦感が似た系統の香りなんでしょうか。

ちなみに、熟成庫では23年物のシェリーカスクというのも試すことができました。こちらは残念ながら購入はできなかったのですが、しっとりと柔らかいシェリーカスクの味わいは近年のシェリー系とは異なる趣きでした。かなり美味しかったので、可能なら購入したかったのですが、交渉の結果もNGでした。残念……。

3本ともそれなりの出来ですが、スコットランド旅行の良い思い出です。

バルヴェニー 13年 蒸留所限定カスクサンプル バーボンバレル

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Balvenie 13yo (Warehouse No24 “Duty Paid Sample” Bourbon Barrel Cask#4594 62.7%)

香りは酸味の強い青りんご、レモン果汁、ヨーグルト、オレガノなどのハーブ、透明感と若さのある麦感、若干ニューポッティ。

味わいは甘味が強いバニラ、青りんごとまだ若さのあるバナナ、清涼感のあるハーブ、薬草っぽいニュアンス、ミドルから若い麦のニュアンス、適度な草のような渋みが引き締める。

【Good】

バルヴェニー蒸留所のメンバーシップ “Warehouse No.24” 向けの特別なツアー用カスクサンプル。これはリフィルのバーボンバレルでした。

1st Fill のものと比較すると、こちらの方がフルーツ感に酸味があり、またボディ部分にはハーブのニュアンスが若干強いと感じました。他の2サンプルと同様のニューポッティさもあり、バルヴェニー蒸留所の熟成庫は結構熟成が遅いのかな、なんて思ったりもしています。

でも、樽から直接原酒を組み上げてそれを自分で瓶詰めできるというのは、経験としてはとても面白いものですね。思い出としてはかなり印象的に残っているので、これはこれで有りかな、なんていう個人的思い出補正が入ります。

バルヴェニー 14年 蒸留所限定カスクサンプル 1st Fill バーボンバレル

Balvenie 14yo (Warehouse No24 “Duty Paid Sample” 1st Fill Bourbon Barrel Cask#193 60.8%)

香りは甘いリンゴ、白い花、精製した蜜、透明感と若さもある活き活きとした麦感、木の枝、若干ニューポッティ。

味わいはアタックから若い麦とヨーグルトのような乳酸系の風味、リンゴやバナナのニュアンス、バター、微かにスモークのニュアンス、オレンジのタネの苦味。

【Good】

バルヴェニー蒸留所のメンバーシップ “Warehouse No.24” 向けの特別なツアーに参加すると、熟成庫で樽から直接瓶詰めして購入することも可能なサンプルを試すことができます。まあまあ悪くないかな、と思ったのと、折角の記念なので購入して来ました。購入できる樽は事前に3種類用意されていますが、それ以外から選ぶことはできませんでした。

先日、知り合いの持ち寄り会で開けてみたところ、第一印象がとんでもなくニューポッティだったのですが、改めて家で飲んでみるとそこまでではありませんでした。あの時は既に結構飲んでいたのと、周りが超長熟系ばかりだったので、相対的に若い部分が際立ってしまっていたように思えます。

とはいえ、全体的にはやはり若々しいニュアンスが多く、フレッシュなリンゴや蒸留所特有の麦感もあり、やはりニューポッティさも残っていました。同様のサンプルの3ボトルとも、13~14年という熟成となってはいますが、その年数から考えてもここまでの若さはちょっと珍しい気もします。時間が経つとバニラヨーグルトのような芳香があり、典型的なバーボン樽の強い香りが楽しめるボトルでした。

会ではちょうどバルヴェニーのシングルカスク12年が空いていたので比較してみましたが、正直に言うとそちらの方が美味しかったです(笑)