カテゴリー別アーカイブ: Benrinnes – ベンリネス

ベンリネス 21年 1997-2019 ケイデンヘッド ゴールドラベル 日本向け

自分の中でのベンリネスらしさを感じ取れた気がします。

Benrinnes 21yo 1997-2019 (Cadenhead, Single Cask for Japan, 43.1%)

香りは青りんごと熟したリンゴが半々、メープルシロップ、青々とした草、メンソールのような爽やかさ、全体的にクリアで透明感がある。
味わいは幾分穏やかな立ち上がりでリンゴとヨーグルト、麦の甘みしっかり、バニラアイス、ミドルからリンゴの皮のさっぱりとした渋み、少し木の皮のようなニュアンスが残るフィニッシュ。

【Good/Very Good】

ケイデンヘッドのゴールドラベルから、ベンリネス蒸留所の21年熟成です。日本市場向けのシングルカスクのこちら、カスクストレングスで43.1%という、ちょっと不思議なスペック。21年熟成ではアルコール度数は50%以上残っているのが普通だと思いますが、どれだけ天使が好きだったんだ、という感じですね。熟成環境の不思議さの一端が垣間見れます。

その味わいは、強すぎず弱すぎず、まったくもって丁度良いところに落ち着いています。フルーツ感と麦感の出方、個性的すぎないクリアな味わい、典型的なスペイサイドとも少し違うような、華やかさと若干の無骨さがせめぎ合っているような中庸さを感じました。フィニッシュにかけての若干の木の皮っぽい樽のニュアンスが主張するところが、度数落ちによるところかもしれませんね。

先日もコニチョのベンリネスをテイスティングする機会がありましたが、ほどよい酸味と木の皮のニュアンスに共通する部分を感じました。このあたりがハウススタイルというか、自分が捉えるベンリネスのキャラクターなのかな、と思っています。

こちらはDrinkers Loungeさんのの持ち寄り会での一本。スターターとしてこれ以上無い一本でした。ありがとうございました!

ベンリネス 14年 1998-2015 G&M コニサーズ・チョイス

久しぶりのコニチョでした。

Benrinnes 14yo 1998-2015 (G&M “Connoisseurs Choice”, Refill Sherry Hogsheads , 46.0%)

香りはカスタードケーキ、キャラメル、ヌガー、金柑、木の皮、少し埃っぽい家具のニュアンス。

味わいは優しく流れるような口当たりで、蜂蜜漬けの輪切りレモン、きな粉餅のニュアンス、ミドルからは木の香り、穏やかながらドライでヒリつく、レモネードのような酸味と爽やかさが静かに消えるフィニッシュ。

【Good】

G&Mのコニサーズ・チョイスからベンリネス蒸留所です。コニチョ、久しぶりを飲むのは随分と久しぶりになってしまいました。

加水ということもあってか、あまり主張しすぎないモルト。全体的に優しく落ち着いている印象です。レモンや金柑の皮の部分のような、若干の苦味を伴うような柑橘系フレーバーに、やや生乾きの木の皮を思わせるウッディさ。さらりとした酸味が程よいベンリネスでした。

ベンリネス蒸留所。本当は背後にリネス山が見えるはずなのだが、あいにくの天気でそれは叶わず。

ベンリネス蒸留所は、スペイサイドのやや南西側にあるその名の通りベン・リネス(リネス山)の麓にあります。841mとスコットランドではなかなかの高さを誇る山で、その湧き水は質が高いことで昔から有名だったことから、山の周囲には蒸留所が多く存在します。現在ではベンリネス、グレンアラヒー、バルメナック、アルタナベーン、最近ではグレンリネスという新興蒸留所も出来ています。

良い酒造りは良い水から。基本中の基本ですが、だからこそ疎かにできないところ。各設備の冷却にも大量の水が必要になることから、ウイスキーの蒸留所は豊富な水源のそばであることが多いです。

ベンリネス 13年 1998 A.D.ラトレー

Benrinness 13yo 1998-2012 (A.D.Rattray “Cask Collection” 53.5%)

香りはサクランボのジャム、プラム、ビターチョコ、炭のニュアンス。

味わいは葡萄やサクランボのジャム、強くビターカカオなチョコレート、噛みごたえのあるテクスチャ、軽く出汁醤油、鼻抜けからの帰りに木炭のニュアンス、チャーした樽感が強めだが硫黄まではいかない。

【Good/Very Good】

デュワー・ラトレーからベンリネス 1998年 、13年熟成のものです。

色から見て分かる通り、かなりシェリーの樽感が支配的で、ビターチョコや紅茶感、アーシーさや木炭のようなフレーバーが個性的でした。出汁醤油のニュアンスが出ていないギリギリな所で、舌にざらつくようなニュアンスが印象的でした。

近年型のシェリーで、いわゆるどっかんシェリーといえばそうなのですが、その中でもダークシェリーなものとして尖った個性を出していると思いますし、個人的には結構「あり」だと思いました。これからの暑い夏場には不向きでしょうが、冬場の寒い時期なんかには、この手のシェリーカスクは美味しく頂けるのではないかと思います。

ベンリネス蒸留所はほとんど経験が無く、また樽が支配的な内容なので蒸留所の個性というのは分かりませんが、13年熟成にしては若さもそこまで感じません。これ以上の熟成は樽感が増すだけかとも思いますし、これはこれで詰め時だったのかと思いました。