カテゴリー別アーカイブ: Caperdonich – キャパドニック

キャパドニック 20年 1996-2016 ケイデンヘッド “CASK ENDS” シリーズ

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Caperdonich 20yo 1996-2016 (Cadenhead “CASK ENDS”, Cask#13/452-1 Hogshead-Sherry HogsHead 3 years, 48.9%)

香りは甘い蜜、ポリッシュした家具、イチゴ、白桃、洋ナシ、清涼感のあるハーブ、トーンは高い、軽さのある穀物感、軽さを感じるオークの木樽、微かにチョコレートのニュアンス。

味わいは透明感のある蜂蜜、噛みごたえのあるイチゴジャム、徐々に少し刺々しいシェリー樽感が出てくる、ミドルからは少しオイリー、かき氷のイチゴミルクシロップ、トフィー、フィニッシュにかけて樽材の木のニュアンスと濃い目のミルク感が残る。

【Very Good】

CASK ENDS シリーズは、キャンベルタウンにあるスプリングバンク蒸留所内の貯蔵庫にある樽から直接詰めたものです。ボトラーのケイデンヘッドならではですね。2016年のスコットランド旅行で購入したものです。

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サンプルテイスティングの様子。スプリングバンク蒸留所のウェアハウスにて。

 

このキャパドニックは17年をホグスヘッドで、その後3年間は別のホグスヘッドサイズのシェリー樽で寝かせたものです。フィニッシュというには長い期間ですが、思ったよりもシェリー樽感は強くはありませんでした。

特に香りが良く、アンティーク家具のような高級感のある樹木系の香りに、フルーツ感も乗っていて良いニュアンスが出ています。スワリングするのが楽しく、また1杯を楽しむ間にも時間変化で結構変わっていくようで面白さがあります。

加水すると特にアンティークっぽさとフルーツ感が良く出て香りが素晴らしくなり、味わいもジャムのような甘さが強くなる一方で刺々しいシェリー感はなりを潜めました。これは加水がかなり良いですね。

こんな風に良い樽をセレクトできたら、樽選びとしては幸せでしょうね。

この他にもウェアハウス内には様々な樽が並んでいましたが、大半は番号しか振られておらず、蒸留所など詳細は調べないと分からない状態でした。そのためか、テイスティング可能なリストに載っていても探すのが大変だったりして、試したい樽を探すのに10分くらい倉庫内をうろうろしたり、ということもありました(笑)

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左側の樽のように、番号しか振られていないものもありました。詳細不明。

 

蒸留所の一般ツアーに飽きてきたり、特別な経験を求めるのであれば、是非こういったスペシャルなツアーに参加されることをお勧めします。個人で樽を買うようなことは今はできなさそうですが、樽から直接ボトルを購入したり、といった機会はいろいろとあります。

キャパドニック 1969 DT レアレスト・オブ・ザ・レア

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Capardonich 41yo 1969-2011 (Duncan Taylor “Rarest of the Rare”, Cask#3250, 40.3%)

香りはグァバ、パッションフルーツ、乾いた草、ややアーシーで乾いたピート感、少しオイリーなニュアンス カルダモンやシナモンなどのスパイス。
味わいは粘土のようにねっとりとした飲み口から、ただれた果実、シロップ漬けのチェリーとオレンジ、奥にじっとりとしたピート、オイル感強め、藁灰、ややミルキーさとアーシーさが続くフィニッシュ。

【Very Good】

ダンカンテイラーのレアレスト・オブ・ザ・レアシリーズからキャパドニックの41年です。

香り、味共に過熟気味のフルーツ感が前に、じっとりとした塩気を感じない(アイランズ系ではない)ピートが奥に、それぞれ独特のニュアンスで交じり合っているようです。果実感が少し控えめではありますが、ブローラにも似た傾向のボトルではないかと思いました。

キャパドニックは閉鎖蒸留所でもありややマイナーでもあり、あまり飲んだことが無いところですが、このボトルは独特の個性があり1本抱えておけるなら是非欲しいところです。流石に今となっては手に入れることが困難かと思いますが……。他のボトルでも同じような傾向があるのかが気になるところです。

こちらは持ち寄り会でのアイアンマンKさんの持参ボトル。珍しいボトルをありがとうございました!

キャパドニック 22年 1991-2014 BBR レトロラベル

Caperdonich 22yo 1991-2014 (BBR Retro Label “Selected for WHISK-E” Cask#78969 53.6%)

香りはバター、バニラ、ミルキーで若干オイリー、透明感のある麦、やや酸味のあるリンゴ、やや刺激的な青草を伴うアルコール感。

味わいは塩バター、香り同様の酸味があるリンゴジャム、ミドルからピリピリとペッパー様、典型的なバーボン樽、余韻にしっかりとバニラの甘味とキリッとした返り、あまり長くなく切れる。

【Good/Very Good】

BBRのレトロラベルからキャパドニック1991です。

香り、味わいともにプレーンなバーボン樽らしさが良く出ています。結構な塩味もあり、良いバーボン樽で熟成されたと思われる香味に酸味を伴ったフルーツ感は、ブラインドで出されたらプルトニーのオフィシャルカスクストレングスと答えてしまいそうで、結構な共通点を持っていると思いました。22年という熟成ですが、樽の強さは控えめ。一方で未熟感なども当然なく、丁度いい熟成期間を楽しめる頃合いだったのだろうと思われます。

そういえば、キャパドニック蒸留所も既に閉鎖されていたのでしたね。グレングラント蒸留所のすぐ隣にあったようですが、面影を見ることもなく全く気づきませんでした。酒質は悪くなかったのだと思いますが、不況のあおりを受け時代に翻弄されてしまった蒸留所だったのでしょう。