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クラガンモア 15年 蒸溜所限定 150周年記念ボトル

特別感と素朴さが同居した記念ボトルです。

Cragganmore 15yo (OB, 150th Anniversary, Double Matured in American Oak, 48.8%)

香りは酸味のあるベリー、ブラックカラント、マーマレード、バニラエッセンス、焦げた木片、苔玉、獣の革のニュアンス。

味わいは心地よい強さのバニラアイス、強い甘味のマーマレード、煮出した紅茶、カシューナッツ、紅茶のタンニンにピリピリとしたホワイトペッパー、マーマレードが続くフィニッシュ。

【Good/Very Good】

今年2019年に操業から150周年となるクラガンモア蒸留所。その記念となる蒸留所限定のボトルがこちら。

全体的に綺麗めの味わい。素朴で強く主張しすぎないけれども、落ち着いた華やかさがあるような、ちょっと気品のあるような。48.8%というやや高めの加水もあって飲みごたえもあります。

色合いや香味の最初の印象はバーボン樽とシェリー樽を80:20で混ぜたような印象でしたが、ラベルにも書かれている Double Matured in American Oak という、ヘビーチャーしたバーボン樽による二段熟成がこのボトルのキャラクターを形作っているようです。カシスのような酸味のあるベリー感と煮出した紅茶のような香味成分はこのあたりから来ているのでしょう。普通のバーボン樽とはひと味違うところが面白いですね。

クラガンモアというとディアジオ系列の中ではスペイサイド地域の代表となっているわけですが、スペイサイドと言っても蒸留所ごとにそのキャラクターはかなり異なるわけで、なかなかひとくくりで語ることはできないように思います。とはいえ、典型的なイメージの花や果物のような華やかさと、野暮ったさのない綺麗めの洗練されたイメージは、ある程度当てはまっていると思います。王道的な味わいですが、それだけに飽きが来ないで飲み続けられるというもの。本ボトルも、特別感はあるもののあえて過美にならない程度の味付けで、2杯3杯と付き合っていける、そんな佇まいです。

クラガンモア全景。意外とこじんまりとしている。

クラガンモア蒸留所はスペイサイドという括りでもかなり西の端に近い場所にあります。中心地のエルギンやロセス、クライゲラキなどの町からもそれなりに距離があるため、意外と人気が少ないところ。ビジターセンターも最小限で、あまり垢抜けていないところが味わいにもあるような素朴さを体現しているかのようです。

このボトルを買おうかどうかと思案しているところに、若いスタッフのお兄さんが特別にちょっとだけ試飲をさせてくれました。味の印象も良く、名前だけの記念ボトルじゃなさそうだと分かり購入させて頂きました。他にも色々と気の利く人で、クラガンモア蒸留所の自分内の好感度がアップした日でした。

クラガンモア 14年 スペシャルエディション

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Cragganmore 14yo Special Edition (OB for Friends of Classic Malts 47.5%)

香りはモルティ、ナッツのオイリーさ、ミルキーなニュアンス、レーズン、イチジクなどの華やかな香り立ち、少しアルコール感がツンとくる強い芳香。

味わいは柔らかい立ち上がりだが、グッと迫るミルキーさとオイリーなニュアンス、すぐに凝縮したレーズン、ブドウの皮の渋みが強い、濃いカカオ、フィニッシュにかけては渋みが抜け暖かくまろやかな余韻が残る。

【Good/Very Good】

2000年ころにボトリングされた、クラガンモアのオフィシャルボトル14年ものです。

香り、味ともにとてもパワフルでガツンとくるタイプで、かなり樽の影響が強いのかそれとも長熟のモルトも混ぜられているのか、14年にしては非常に濃厚な味わいをまとったモルトでした。樽の影響が強いようにも感じられるため、特殊な加工でも施しているのでしょうか。不思議です。

かなりシェリー樽の味が支配的ですが、クラガンモアはこういったシェリー樽系の味わいというイメージがなく、かなり意外に感じました。とはいってもクラガンモア自体ほとんど飲んだことがないためなんとも言えませんが……。

既にボトリングから15年になろうかというものでしたが、オールド香などはまったく感じないですね。いつまでもこのパワフルさが続くのか、ちょっと興味があります。