カテゴリー別アーカイブ: Dalwhinnie – ダルウィニー

ダルウィニー15年 80年台流通リッターボトル

DSC07784

Dalwhinnie 15yo  (OB +/- 1980s, 43%, 1 Litre)

香りは爽やかな木の香り、杉、ヒノキ、透明でプレーンな麦、蜂蜜、クローブ、やや小さくまとまっているが香水のように良く香る。
味わいは軽くプレーンな麦、蜂蜜、ミント、ハッカのような清涼感、ミドルから少し塩気を感じる、フィニッシュにかけても流れる糖蜜とかすかな花の香りがスッと切り上がる。

【Good/Very Good】

ダルウィニーの15年と言えばスタンダードで良くも悪くもプレーン、そういうイメージがありましたが、こちらの80年代流通ボトルは香りから予想を裏切ってくれました。

ノージングの瞬間、「モルトの香水」という言葉が脳裏をよぎりました。プレーンで味付けの少ない、でもだからこその良い酒質を感じられるような落ち着いた華やかさがあり、しかもノージングを進めると様々な香りが拾えてきます。花の香水というよりは木の香水。爽やかなニュアンスがふんだんに感じられました。

味わいもプレーンながら落ち着いていてしみじみと美味いタイプ。決して派手さはありませんが、モルトを飲み進めていった人には分かる良さだと思います。スターターとしてこれ以上無いモルトと言えるのではないでしょうか。
ダルウィニーはあまり積極的に飲む人は少ないのではないかと思いますが、そのせいもあってか評価は可もなく不可もなく、といった内容になっている気がします。現行品はそのとおりなのかもしれませんが、このボトルはかなり酒質も良く、往年のスプリングバンクにも通じるような素晴らしい内容だったのだなあと感心してしまいました。

こちらは持ち寄り会でのくりりんさんの持参ボトルその2。意外な伏兵(?)ですが、確かにその旨さには驚かされました。ありがとうございました!

ダルウィニー オフィシャル 15年 1980年台流通品

Dalwhinnie 15yo (OB 1980s distribution 750ml 43%)

香りはこなれた麦感、バター、ホコリのような微かにオールドらしいニュアンス、軽くオレンジ、全体的に控えめで落ち着いたニュアンス

味わいは無骨な麦、プレーンな樽感、少し植物感あり、トフィー、返りに微かにシェリーのようなニュアンス、ビターチョコ、穏やかで中庸なフィニッシュ。

【Good/Very Good】

ダルウィニーのオフィシャル15年ですが、これは1980年代の流通品のようです。ボトルの形もほとんど現在のものと変わりませんが、ラベルに若干違いがあります。

香り、味ともに全体的に主張が少なく控えめですが、ボトリングから暫く時間が経っていることもあり、軽くオールド香のようなニュアンスと、プレーンな樽の良いバランスが楽しめます。飲んでもとても柔らかく、嫌味になる部分が全くない、麦の美味しさがそのまま味わえるようなボトルですね。

現行のものと比べるとどうかは分かりませんが、全体的にプレーン、華やかさには欠けますが、良い麦感、という蒸留所のイメージと合っているボトルだと感じました。

先のダルウィニー20年カスクストレングスとの比較として、一緒にお送り頂きました。ありがとうございました。

ダルウィニー オフィシャル 20年 カスクストレングス

image

Dalwhinnie 20yo Natural Cask Strength (OB bottled in 2006 Matured in European oak casks 56.8%)

香りは強いオイリーさであふれている、黄桃、サルタナレーズン、油絵の具、クレヨン、濃厚なバター、ドライトマト、時間が立つにつれてチョコレートが出てきて油絵の具、クレヨンはなくなってくる、硫黄や火薬のような香りが残る。

味わいは度数の割に柔らかくオイリーな立ち上がり、急に強い焦げた樽感、焦げた魚の皮、醤油、出汁醤油、ビターチョコに塩バターを混ぜたよう、アーシーで灰のニュアンス、軽い収斂味を伴うビターでドライなフィニッシュ。

【Good/Very Good】

ダルウィニーのオフィシャル、カスクストレングス20年です。2006年のボトリングのものですが、結構な値段がするためか、まだ売れ残っていたものを共同購入しようという話になりました。

香りは、当初油の絵の具やクレヨンのようなニュアンスがありましたが、ボトル開けたてをもらったため、開いていなかったように思います。グラスに注いで少し経つと、オフフレーバーは少し影をひそめ、本来の香りが広がってきました。チョコレートや火薬のような香りが主張してきます。

香りでもオイリーさが目立っていましたが、味わいもアタックは柔らかく濃いオイリーさが現れますが、すぐにシェリーカスクの強い味わいが口を覆ってきます。ちょっと樽のチャーが行き過ぎた感じがありますね。かなりビターな味わいで、フィニッシュまで同じ系統が続いていきます。

個人的には樽感が強すぎるきらいがありますが、もしかしたらこの系統は海外ではかなり人気が出るのではないかとも思いました。軽井沢の出汁醤油感にも少し通じるものがある気がします。香りは硫黄分が徐々に支配的になっていきますが、自分はギリギリ許容範囲内かな、といったところでした。一方で、味わいの渋みはギリギリ許容範囲外、といったところです。バランスが難しいですね。