カテゴリー別アーカイブ: GlenDronach – グレンドロナック

グレンドロナック 18年 1976年蒸留

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GlenDronach 18yo 1976-1994 (OB, 43%)

香りは高貴なシェリー感、枝付きレーズン、カカオマス、レザーオイル、なめし革、ポリッシュ、蝋燭、クローブ。

味わいはカカオ、とてもビターなチョコレート 無骨な麦感、奥にほんのりと和三盆の甘さ、濃いめのオレンジ、ミドルから刺激的ではなく柔らかだが強めのタンニン、ココナッツオイル、アーシーなニュアンス強めのカカオ、オレンジの甘さも少し感じられる長いフィニッシュ。

【Very Good】

グレンドロナックのオフィシャル18年、裏ラベルに1976年蒸留と記載されているボトルでした。

近年のシェリー樽とは明らかにことなる良質なシェリー樽のニュアンスが香り、ノージングの段階から期待が高まります。飲んでみると意外と華やかさは控えめでどちらかというと無骨、骨太、しかし奥の方にはしっかりと甘さやフルーツ感もあり、芯の強さを感じます。タンニンの収斂味は強めの方ですが、刺々しさやクレヨンや硫黄感は無く、割りとスッキリとしたまとまり方をしているのは、恐らく昔のシェリー樽と43%という度数が良い方向に働いているからだと推測します。

70年代後半になると、良質なシェリー樽が払い出されなくなりどこの蒸留所も方向性を切り替え始めた時期ではないかと思いますが、グレンドロナックはシェリー樽にこだわっていたと聞いていますので、なんとか良い樽を確保するのに尽力していたのかもしれません。同時期の15年あたりも良いシェリー樽が効いたものが多いと聞いています。今度どこかで飲んでみたいですね。

Tさん、ありがとうございました!

グレンドロナック 25年 1968 ANA向け

GlenDronach 25yo 1968 (Official Bottle for ANA 43%)

香りはプルーン、デーツ、ラズベリーなどのフルーツ感が芳醇で濃厚、微かにカモミール、カカオマス、鞣した革、微かにタールのようなニュアンス。

味わいは濃厚なベリー系のジャム、噛みごたえのあるプルーン、ミドルから全体的にアーシーさを感じ、コーヒーやカカオのニュアンス、タール 鼻抜けからの返りにアンティーク家具や古木のようなニュアンス、軽いフルーツ感とアーシーさが落ち着いてしみじみとしたフィニッシュ。

【Very Good/Excellent】

その昔、ANAの国際線の免税向けに詰められたという、ドロナック1968 25年熟成もの。色々と噂はかねがねだったのですが、頂くことができました。

上にテイスティング・ノートとして書いていますが、フレーバーが多彩すぎて正直全然表現できていないです。そのくらい複雑ですし、濃厚でいくらでも要素が拾えそうな、長い時間を掛けて楽しめるモルトです。

味わいの前半に凝縮感の強いフルーツが固まっていて、後半になると一転して渋さ、といっても苦味とかではなく

長い年月を経た渋みというか 、なんというかダンディさみたいなものを感じました。個人的には女性的ではなくて男性的なモルトだと思います。

イメージの話はさておき、後半の渋さというかアーシーさのような部分は、以前ドロナックのOB1972でも似たように感じた部分があり、この時代のドロナックに共通して含まれる部分なのではないかと考えています。

こんな味わいは、最近のものでは全く感じることができないですし、やはり昔のモルト、特にドロナックならではなのではないかと思いました。素晴らしいボトルですね。

ブラインドサンプル from potさん

先日の持ち寄り会で、potさんからもサンプルを頂きました。ありがとうございます! 早速テイスティングです。

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【Blind Sample from potさん】

香りはツンと来るアルコールの強さ、スミレ、白い花、華やかないい香り立ち、白桃、ワックス、少しオイリーなニュアンス、湿った木のニュアンス。

味わいは少し粘性を感じさせるアタックで、ブドウやラズベリーのジャム、煮出した紅茶、ミドルにナッツ、オイリー、木の皮の渋み、徐々に多彩なフルーツ感、フィニッシュに少しオイルとレザー、ワクシーな鼻抜け、フィニッシュ長い

【Good/Very Good】

香りは少しアルコール感が強いきらいがあるものの、全体的に華やかな香り立ちはとても好印象。少しぬるっとしたようなワクシーさを感じる所がポイントになるのだろうか。

味わいにおいても多彩なフルーツ感と共にナッツ系のオイリーさが主張してくる。軽くタンニン様の収斂味が感じられ、どちらかというと近年的な味わい。シェリーカスクとバーボンカスクのヴァッティングかあるいはリフィルカスクでかなり慣らされているものではないだろうか。オフィシャルかボトラーズかでも悩むが、あまり色付けしないボトラーズではないかと推測。BBRあたりだろうか。

蒸留所の特徴となると、正直難しい。90年代の美味しいモルト全般に当てはまりそうな味わいだと感じた。スペイサイドからハイランドまで幅広く通用しそうだが、スペイサイドで候補を絞ってみた。

【予想蒸留所】①ロングモーン ②グレンキース ③インペリアル
【蒸留年】1990年前半
【熟成年数】20年程度
【度数】54%前後

以上の結果でお送りしたところ、正解は……

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グレンドロナック
GlenDronach 34yo 1975-2009 (DUN BHEAGAN Cask#1704 Hogshead 47.8%)

ダンベーガンの70年代グレンドロナックでした。
ドロナックというのもショックでしたし、70年代、34年熟成というスペックにもショックでした。アタックのアルコール感の強さから最近のものと推測してしまったのですが、これがどうもいけなかったようですね。

ドロナックというとどうしてもシェリー樽のイメージがあり、それ以外の樽のものは飲んだことがありませんでしたが、こういう味わいなのですね。特に味わいにベリー系の甘さを中心とした多彩なフルーツ感があり、華やかで飲んでいて嬉しくなる要素が多々備わっているのを感じました。70年代、30年以上の熟成というのも感じさせないほどパワフルというか若々しさものこされていますが、これが全体的な傾向なのかそれともこの樽のみなのか、どちらなのでしょうね。

なかなか味わうことがないボトルで、大変貴重な機会になりました。potさん、ありがとうございました。

グレンドロナック 23年 1990 シングルカスク#2190

GlenDronach 23yo 1990-2014 Single Cask (Official Bottle Cask#2190 Pedro Ximenez Sherry Puncheon 53.1%)

香りは高貴さを感じる紹興酒、オレンジピール、少しサルファリー、微かに温泉卵のようなニュアンス、サルタナレーズン、デーツ、コリアンダーの葉、時間を置くと糊のようなニュアンス。

味わいはビターチョコ、トフィー、オイリーというか柔らかいテクスチャ、マンダリンのような濃いめの柑橘、少しスパイシーさもあり。フィニッシュは濃い黒蜜のような粘性のある味わいが長く続く。

【Good/Very Good】

グレンドロナックのオフィシャルシングルカスクで、このボトルはキャンベルタウンロッホさんが他のBarの方々と協力し、現地で樽を選んで詰められたものとのことです。凄いですね。

特に味わいにおいて、ペドロヒメネスらしい濃厚な甘さが特徴的で好印象です。粘性があり、どっしりとしたフルボディな飲みごたえは度数以上のものを感じます。さすがに、カスクストレングス・バッチシリーズなどのノンエイジものとは明らかに異なりますね。熟成感を比較してみるのも面白いです。

グレンドロナック カスクストレングス バッチ1

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GlenDronach Official Cask Strength Batch1 54.8%

香りはチョコレート、ドライレーズン、黄桃、アーモンド、醤油と味醂のような香り、クローブや八角のようなスパイス様、若いモルト特有の紙っぽさ。

味わいは、まずチョコクリームですぐ後に現れるのは濃く煮出した紅茶の渋み。デニッシュチョコやカスタード。リッチではないが十分なシェリー感。鼻抜けから返りにかけてハッカのような清涼感、オレンジピール。フィニッシュは割とスパイシーさは無く、温かい黄色のフルーツ感が丸く収まっていくよう。

【Good/Very Good】

ドロナックのオフィシャルから発売されたカスクストレングスもの。バッチ2が出た頃にこのシリーズが美味しいと聞いて、1本手に入れてみたいと思ったのでバッチ1を探してゲットしました。年数表記が無いのは若い原酒も組み込んでいるためだと思いますが、そのマイナス面をあまり感じさせない非常に良いブレンド具合です。アルコール感が強く突き刺す感じがひっかかり、ハイプルーフなので結構呑み疲れるタイプなのが玉に瑕といったところでしょうか。

ドロナックに限らないですが、良質なシェリー樽はどんどん枯渇しているという話ですし、ドロナックの長熟ものなどはちょっと手が出せるレベルではなくなってきているのですが、このボトルは値段も良心的で、オフィシャルからこういうのが出てくるのはとても嬉しいですね。既にバッチ3が発売されているのも、人気がある証拠でしょうか。