カテゴリー別アーカイブ: GlenGarioch – グレンギリー

グレンギリー 22年 1993-2016 スコッチモルト販売

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GlenGarioch 22yo 1993-2016 (Scotch Malt Sales “Distillery Collection”, 56.2%) 

香りは透明感のあるハチミツ、ヘザー、ミドルから瓜のようなメロンのような、少し青みがかったニュアンス、絞ったオレンジ果汁、後半に香木のようなウッドスパイス、残り香は焼き栗のニュアンス。

味わいはオレンジ、少し焦げたトースト、梅ジャム、清涼感のあるメンソール感、少し溶剤、細かく挽いた黒胡椒、香り同様の香木感が長く残るフィニッシュ。

【Good/Very Good】

スコッチモルト販売がリリースしている Distillery Collection の1993年蒸留のグレンギリー22年。

安定した美味しさで、特別なクセもなく良いバーボンカスクのお手本のような味わいでした。ハイプルーフなためやや飲み疲れする側面もありますが、加水するとハチミツの甘さとフィニッシュの香木感がしっかりと伸びてくれてNiceでした。

 

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このシリーズはやはりラベルが良い。調べてみると、このシリーズは既に10年になるとか。現在のラベルは佐藤英行氏によるもので、スコットランドの様々な風景が閉じ込められたこれらのラベルはシリーズで並べたら本当に良いコレクションになりそうですね。「ラベル酔い」というのも、それはそれでボトルの持つ魅力のひとつだと思います。

 

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グレンギリーは数年前にオフィシャルボトルのラベルチェンジがあり、最近のボトルは文字とロゴだけのものになってしまいましたが、旧ボトルでは同じように鹿が描かれていました。またこれ以前のボトルでも何回かシンボルとして同様に鹿が描かれています。タータンチェックの柄とも相まって、自分がウイスキーを飲み始めた頃に「最もスコッチらしい」雰囲気を出していたボトルでした。そんなわけで、こうして飲み終わった後も外箱だけいまだに残してあるわけです。

今のボトルも、外箱にはタータンチェックが描かれていますし、嫌いではないのですけどね。中身はむしろ最近のものの方が安定して美味しいと思います。この時期のグレンギリーは、ちょっとパフュームが出ていたりしますので……。

 

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グレンギリー スモールバッチ No12

GlenGarioch 1997-2012 Batch No.12 (OB “Small Batch Release” 56.7%)

香りはバタースコッチ、マホガニーのような木の香り、塩レモン、フレッシュなシトラス、焦げたパンのようなニュアンス。

味わいはナッツ、塩バター、レモンピール、ミドルからトーストとバター、鼻抜けに良いバーボンカスクの木の香り、樽感による収斂味、フィニッシュはトーストと甘い香りのバタースコッチがスッと切れる。

【Good/Very Good】

グレンギリー蒸留所のスモールバッチシリーズからNo.12です。

このシリーズは日本での取り扱いがありませんが、スコットランドの蒸留所や免税店などで買うことができるボトルで、流通量はかなり多いようです。仲間内では、スコットランド旅行の帰りには(安さもあって)とりあえず1本買っておくと良いという話があり、自分もその流れに乗ってきました。

1stフィルと2ndフィルのバーボン樽を使用しているとの記載がありますがまさにその通りで、典型的ではあるものの良いバーボンカスクのニュアンスが存分に出ています。レモン系の爽やかな柑橘に、焦げたパンのような恐らくはチャーした樽のニュアンスが良いアクセントになっています。

なんとなくグレンモーレンジに近いような印象を受けましたが、恐らくは樽の使い方が上手い、といったようなところからでしょうか。バーボンカスクの良い仕上がり、フレッシュではあるけれど若いアルコール感は無いところなど、共通項は多そうです。

ダグラスレイン オールド・パティキュラー グレンギリー 1992年

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GlenGarioch 1992-2013 21yo Douglas Laing’s “Old Particular” Bourbon Barel 51.5%

香りは爽やかなリンゴ、若々しい桃、カスタード、クリーミーなケーキのよう、乾いた木、ナッツ、少し赤土のようなニュアンス。全体的にとてもバランスよく、若すぎず微かに熟成感もあり、かなりの好印象。

味わいはやはりスッキリとしたリンゴ。透明感のある麦の味わい。ビワのような軽いフルーツ。薄くピートのようなスモーキーさが下支え。ミドルからトーストしたパン、鼻抜けから返りに焼いたおがくずの香り。フィニッシュもスッキリと軽やか。

【Good/Very Good】

ダグラスレインから「オールド・パティキュラー」シリーズとしてラインナップされたグレンギリーの21年ものです。全体的にとてもスッキリとしてバランスが良く、呑みごたえがある割には疲れない、とても良い仕上がり。これは家で構えずに普段呑みするのに丁度良さそうなボトルです。バーボン樽の強さはあまり感じられず、良い酒質がそのまま良い熟成を経たという印象でした。

グレンギリーは90年代に入ってからかなり良いボトルが出てきているというお話で、この辺りはプルトニーなどと同様に品質の向上が著しい蒸留所ではないかと思います。時期的にはそろそろ20年熟成のものが多く出てきそうですし、今後のラインナップがとても楽しみですね。

一方、サントリーは所有者でもあるのですから、もっと日本市場向けにシングルカスクなどを出して欲しいですね。自社の商品をしっかりと売りたいのは分かりますが、もっと日本全体での裾野を広げるためにも、色々な戦略を打ち出して欲しいものです。

グレンギリー 1997-2012 オフィシャルシングルカスク for THE WHISKY SHOP

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GlenGarioch 1997-2012 OB for THE WHISKY SHOP Cask#834 56.5%

香りは若い麦感、塩バター、オレンジなどの酸味のあるフルーツ。アルコール感がモワッと包み込む感じ。

味わいはバレンシアオレンジ、植物感が少し強め、レモンピール。ミドルから木の幹の香り、ナッツ、徐々に麦チョコのような甘さ。ボディが強く骨太な飲みごたえ。フィニッシュにかけては甘さが残る。

【Good】

グレンギリーのオフィシャルボトル。The Whisky Shopという店向けにボトリングされたシングルカスクです。現在のオフィシャルボトルと同じ出で立ちなのでパッと見たところでは見分けがつきませんでした。

香りも味もまだ若々しく、特に香りはその傾向が支配で複雑さはあまりありませんが、荒削りながらも良い麦感が出ています。先の70年代と比べるとほとんどピート感は無く、この辺りの味の傾向はかなり変わっていますね。一方で、麦の味わいの強さ、深さはこちらの方が良く出てきている印象です。

グレンギリー 1975年蒸留 15年 オフィシャル for Jean Boyer

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GlenGarioch 1975-1990 The First for Us 43% Selected by Jean Boyer

香りはリンゴやイチジク。次いで、糀味噌のような甘さと塩からさを同時に感じる。軽く土っぽさ、火薬のニュアンス。

味わいは、透明感のある洗練された麦の甘さ、植物感が比較的強め。穏やかに広がるピート。燻製用のチップ。ドライトマト、干物のような凝縮した旨味のあるブリニーなニュアンス。

【Good】

グレンギリーが Jean Boyer というフランスのボトラーズでしょうか? 向けに出したオフィシャルボトル。1975年蒸留で1990年にボトリングされたそうですが、何故か出てきたのは2006年という、良くわからないスペックですね(笑)

70年代のグレンギリーは、現在のものと違ってピートやスモーキーなフレーバーが独特だったと聞いています。ほとんど呑んだことが無いため試してみましたが、確かに、今の味わいとは違って結構ピートが効いているようです。アーシーかつドライなニュアンスは、ギリーのハウススタイルのように感じており、このボトルにも共通する部分がありました。

あまり華やかさはなく、どちらかというと地味なモルトですが、グレンギリーというとそういう印象があります。