カテゴリー別アーカイブ: GlenLivet – グレンリベット

グレンリベット 19年 1996-2016 ケイデンヘッド “CASK ENDS”シリーズ

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Glenlivet 19yo 1996-2016 (Cadenhead “CASK ENDS”, Cask#906682 Bourbon Barrel, 52.1%)

香りは酸味のあるリンゴ、プラム、バタースコッチ、透明感のあるハチミツ、香水のよう、フレッシュな樹木の香り。

味わいはりんご飴、バタークッキー、ヘザーハニー、ミドルからアルコールのパンチと共に樹の香り、嫌味のないバーボンカスクの樽感、香木のニュアンスもある、鼻抜けにバラのような花の香りが漂いフィニッシュまで続く。

加水するとキャラメルのような甘やかな香りがよく立ち、味わいもキャラメルとハチミツ様が良く出てくる。スッキリとまとまっておりバランス良く伸びる。

【Good/Very Good】

ケイデンヘッドの CASK ENDS シリーズから1996年のグレンリベット。

決して未熟感は無く、しかし一方でフレッシュなリンゴや樹木の香りが生き生きとして美味しいモルトです。味はプレーンで、素直な良いバーボンバレルが熟成するとこういう味、という教科書通りのようでした

加水するとまとまりよく伸びてくれて、カスクストレングスでの少し刺々しいところが収まってくれました。ロックは試していませんが、夏場にはそれもありでしょう。

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実際の樽はこちらなのですが、ドロナックで詰められたリベットがスプリングバンクの熟成庫にある、という良く分からない経緯のものです。「なんで樽詰めがドロナックなの?」と訊いたのですが、担当者も “I don’t know, HaHaHa!!” としか答えてくれませんでした(笑) まあ、毎日たくさんの原酒が樽に詰められ生まれていくわけですから、全部が全部分かるわけじゃないですが……。

という不思議な面白さもあってこの樽も購入してきました。改めて考えてみても、この樽の素性はとても興味深いですね。

 

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グレンリベット ファウンダーズリザーブ

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Glenlivet Founder’s Reserve (OB No-Age-Statement 40%)

香りは過熟感のあるイチジク、オーキーな樽感、フルーツトマト、軽くシェリー系の硫黄、オレンジ、マンダリン、フルーツ感がよく出ている。

味わいは若めで軽いタッチ、フルーツトマト、白い花とハーブのニュアンス、ミドルからオイリー、マーマレード、ビターチョコのニュアンスも少しあるフィニッシュ。

【Good】

ボトルシェアの2点目。グレンリベットからファウンダーズリザーブと銘打たれた、年数表記なし(NAS)のボトルです。

若い原酒が使われているであろうことは香味からすぐに分かるのですが、意外にもフルーツ感がしっかりと出ていて面白いです。特に香りにおいて良く熟れたイチジクのようなニュアンスが好印象。シェリー系の香りもあるのは色々な原酒のヴァッティングだからでしょうか。一方で味はすこしチグハグな印象で軽さも目立つ内容でした。

これまでのスタンダードである12年に取って代わるのか、価格帯も同程度で正直12年との差別化に困るところなのですが、NASということで将来的にはこちらをメインに据えて12年は廃止もしくは高級路線にシフトするのでしょうか。12年に比べると多方面で味の広がりはあるものの、少し隙間が多いというか粗いというか、洗練されていないように思えました。

ところでこのボトル、蒸留所の創業者であるジョージ・スミス氏への追想ということで、同氏が操業に携わっていた約200年前の味を再現しようとした模様です。最近こういう系統が多いですが、正直に言うとどれも手放しで褒められたものじゃない味、と感じています。あの手この手で買い手の心を掴もうとする販売戦略でもありますが、簡単に言うと、100年200年も昔の味よりも今の方が優れている、とも言えるのではないでしょうか。さすがに50年ほど前の1960年代~70年代の酒質とは比べ物にならない最近のボトルですが、少なくとも90年代以降は安定して美味しいモルトが多いと思います。

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image via Master of Malt

グレンリベット 30年 1982 for 洋酒キンコー

GlenLivet 30yo 1982 ( for KINKO 44.4%)

香りはとても瑞々しい花の香り、トースト、炒った麦の香り、キャラメル、微かにプラムのニュアンス。

味わいは透明感のある麦の味わい、濃厚なキャラメル、バニラの効いたケーキ、やや粘性のあるテクスチャではあるが、トータルでは軽い仕上がり。鼻抜けから香り同様のフローラル感が心地良い。フィニッシュはさらりと流れて短め。

【Good/Very Good】

九州にある酒屋のキンコーさんが詰められた、グレンリベットの30年熟成です。
ラベルに桜の花があしらってありますが、香りを嗅いだ瞬間に納得しました。とても良いフローラル感が出ており、華やかで明るいイメージを持たせてくれます。ボトルの意匠とも相まってとても面白いですね。

熟成している、というよりは瑞々しさの方がイメージが強かったですが、サラリと流れるような軽めの味わい、良いバーボンカスク系の甘味がしっかりと出ていて、嫌なところがなく構えずに飲めるボトルだと思います。この辺はリベットならでは、というところなのでしょうか。蒸留所の個性はほとんどわからない、むしろ個性がないのが個性とも言えそうですが、安定して美味しいモルトを提供し続けられるところは流石ですね。