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グレンロッシー 12年 ジェームズ・マッカーサー 61.7%

ギュッと濃縮したようなパワフルさが印象的でした。

GlenLossie 12yo (James MacArthur’s “Fine Malt Selection”, Cask#4991, 61.7%)

香りはカスタード、アンズ、清涼感のあるハーブ、瓜のニュアンス、奥に微かに桃。
味わいは力強い塩気と甘味、バタークッキー、白ブドウ、微かにたまり醤油、フィニッシュはスイカと瓜の中間の味わいが残る。

【Good/Very Good】

ジェームズ・マッカーサーのグレンロッシー12年。あまり飲んだことのないボトラーズです。裏ラベルを見ると「株式会社 トーメン」とあり、特級表記がありません。幾つかのサイトを拝見する限り、ラベルが同じでカスク違いで度数が異なるものが何種類かある模様。すべて同時期のものとするならば、1990年代前半になるようです。

香りは割と穏やかで少し古びた印象があり、経年というよりはここ最近とは異なるトレンドの香り立ち、といった印象です。華やかなフルーティさではなく、麦らしさが目立つような方向性。

特徴的なのは口に含んだ瞬間のギュッと凝縮したような力強さで、クッキリとエッジの立った味わい。それもそのはずよく見てみれば度数は60%を超えていました。でも、不思議と痛々しくはないですね。最近詰められたボトルだともっと刺々しく感じそうなものですが、これが経年による変化でしょうか。25年も経てば、それなりに変化するということでしょう。

とはいえ、今も溌剌とした味わいで、まだまだこれからも楽しめそうなボトルですね。

こちらは持ち寄り会でのNさんご持参のボトル。貴重なボトルをありがとうございました。

グレンロッシー 20yo 1992-2013 BBR

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GlenLossie 20yo 1992-2013 (BBR, Cask No.3464, 46%)

香りはオレンジ、こってりとした穀物の甘さ、白い花のニュアンス、汗のようなセクシーさもある、時間が経つと少し火薬っぽさも現れる。

味わいは穏やかで軽やかに流れるような口当たり、マーマレード、ピンクの果実、ミドルから落ち着いて素朴な麦の甘さ、まとまりが良くしみじみとしたフィニッシュ。

【Good/Very Good】

BBRオリジナルラベルのグレンロッシー、46%に加水されているボトルです。

ひっかかりが少なくするすると呑めるのは加水が巧いためでしょうか。オレンジなどのフルーティさもしっかりとあり、何も考えずにゆるゆると飲むにはちょうど良いボトルです。ロッシーらしさというのはあまり分かりませんが、軽やかで甘さのハッキリとしたフルーティさはスペイサイドらしい一本。

BBRの90年代蒸留のものはこういうプレーンな樽のものが多い印象で、ディアジオのオフィシャル樽に近いイメージがあります。こってりしたシェリー樽などはあまり持っていない印象。そのためか、どのボトルを飲んでも突き抜けて美味いものは無いように思えるのですが、安定した樽選びを堅実に続けている老舗、といったところでしょうか。

元々ワイン商のBBR、ワイン樽をウイスキー用におろしたりしていないのか、ちょっと気になります。あまりあれこれいじり倒そうという野心的なものは感じられないので、ウイスキーとワインは全く別物で考えられているのでしょうか。

グレンロッシー 1988 ダンカンテイラー ショップボトル

GlenLossie 1998 (Duncan Taylor Shop only bottle 55.6%)

香りは桃、イチゴ、イチジクなどのベリー系、多彩なフルーツ感、少しオイリーなニュアンス、黒糖、軽くレザー感、こなれた麦のニュアンス。

味わいは度数の割にまったりとしたアタックで、缶詰の桃、イチゴ、クリーム感とあわさってフルーツケーキのよう、ミドルから紅茶感、クリームブリュレ、微かに青草のニュアンス、フィニッシュはやはりフルーツタルトの余韻が長く続く。

【Very Good】

こちらもモルト仲間の旅行みやげ。ボトラーのダンカンテイラーは、スペイサイドのハントリーにショップがあります。クライゲラヒやキースから東へ30kmほどの距離の町ですね。ここでは、ほとんどの蒸留所の原酒が統一されたラベルで売られています。90年代後半の原酒が主なので、近年のウイスキーを横断的に飲んでみたいという方には丁度いいのではないかと。

そんな中で彼が選んだのはグレンロッシー。マイナー蒸留所ですし、自分もそんなに沢山の種類を飲んだことはなかったのですが、このロッシーは自分の中ではベスト・ロッシーになりました。

まず香りのトップに桃とベリー系のフルーツ感がたっぷりと乗っていて、かなり期待しました。フルーツ感が強くて他のニュアンスが拾いにくいくらいなのですが、オイリーさや麦のニュアンスも奥に感じられました。そして飲んだ感じは香りの期待どおりのフルーツ感+クリーム感が合わさってケーキのようです。甘党な方にはかなり好みになるのではないでしょうか。飲んだ後の残り香にはリンゴと麹のような穀物感もあり、不思議ですが良い香りが楽しめました。

近年のマイナー蒸留所ということで普段はスルーしてしまいがちなのですが、改めて90年代原酒の堅実な味わいを感じることができました。さらにこのボトルは堅実さを飛び越えてかなりの出来に仕上がっています。流石のダンカンテイラー、といったところでしょうか。とても美味しいロッシーでした。