カテゴリー別アーカイブ: Highland Park – ハイランドパーク

ハイランドパーク ニューメイクスピリット

HighlandPark New Make Spirit Drink (Official Bottle Distilled-2010.02 Bottled-2010.03 50.0%)

香りは焼酎、もわっとする少し乳製品っぽさ、麦の糖分、メンソール、塩気のニュアンス、微かにリンゴ系のフルーツの甘さを思わせる。

味わいはピーティだが若干オイリーでまろやかな口当たり、率直な麦の甘さ、バナナ、ヨーグルトのニュアンス、ミドルから後味にかけて塩気とスパイシーさ、フィニッシュはアルコール感による温かさとメンソールの清涼感があるが、すぐに消える。

【Okay】

ハイランドパーク蒸留所のビジターセンターで売られていたニューメイク・スピリッツ。加水してあるようで、アルコール度数は50%で詰められています。樽熟成は行われていないはずですが、1ヶ月程度は寝かせてあるようですね。

香り、味ともに当然ながらニューポッティですが、味わいはなかなかに複雑さを伴っていて、原酒の良さが伺えます。アタックに感じるピート感や塩気はハイランドパークらしいともいえるのではないでしょうか。

仲間内の持ち寄り会にて、ハイランドパークの某オフィシャルボトルが不評だった後にこれを持っていったのですが、それよりも美味しいという評価が寄せられました(笑) 確かに、この原酒であればポテンシャルはかなりのものだと思います。あとは樽による熟成がどのようになるかですが……。コントロールしきれない部分も多々あるでしょうし、難しいですね。

グラスに注いだ瞬間に、蒸留所で感じることができる麦を糖化した甘い香り、あの香りが押し寄せてきて懐かしい気持ちになります。日本でも蒸留所を訪れたことのある方なら、多分お分かりになると思います。あの感覚を思い出させてくれる、不思議なボトルです。

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ハイランドパーク フレイヤ

HighlandPark Freya 15yo (Official Bottle “Valhalla Collection” 3rd 51.2%)

香りは井草、若さを感じる麦感、リンゴ、ドライイチジク、少しバターのような乳製品様、シトラス。

味わいはアタックから感じる不思議な植物感、ハーブ系だがどれとも言いがたい、軽い麦の甘さ、ニューポッティなアルコール感、バニラ、スポンジケーキ、後半に苦さを感じるハーブ感がありフィニッシュにかけて続く。

【Good】

ハイランドパークのスペシャルボトリング「ヴァルハラ・コレクション」第3弾のフレイヤです。特徴的な緑のボトルが印象的ですね。

ボトルのイメージに引っ張られているかもしれませんが、確かに草やハーブ、シトラスのようなサッパリとした香りが印象的でした。香りにも少し出ていますが、味は結構若々しい麦感が出ており、15年という年数と比較すると若さを感じたのが印象的でした。度数に比べると強いアタック感などは無く、割と飲みやすさを感じます。

ハイランドパークはスタンダード品以外のものはこの系統の味わいであるように思われます。あまりシェリー樽の味わいが無く、プレーンで少し若さを感じる味わい。人気で原酒不足が祟ってしまっているのかもしれませんが、是非こちらの方向でも良い味わいを打ち立ててもらって、新しいハイランドパークの軸としていってもらいたいですね。

ハイランドパーク 1975 21年 シグナトリー ヴィンテージ・コレクション

Highland Park 1975-1996 21yo (Signatory “Vintage Collection” Oak Cask#4324 + 25 43%)

香りはリンゴ、バニラ、少し植物感があるが円熟したまろやかな香りがする。流れるような糖蜜、奥に微かにタールのような土っぽいニュアンスがあり、スモーキーさも感じる。

味わいは穏やかに始まり、落ち着いた甘さの糖蜜、薄めたべっ甲、透明感のある麦の味わいが印象的。ミドルにバニラ、ピートが下支えながらもしっかりと主張してくる。プラムなどのフルーティさも軽く感じられるが、終始落ち着いたしみじみとした味わい。

【Good/Very Good】

シグナトリーのハイランドパーク、70年代蒸留の90年代ボトリングです。華やかさは控えめで、少し植物感が強めですが熟成感も共存している不思議なボトルです。奥に感じるタールのようなピート感がしっかりと下支えしていますが、加水によるものか、すっと流れていく感じでライトな飲み口です。このあたりは、これまでに何度か飲んでいる1980年前後のハイランドパークと似たような特徴があると思いました。

ハイランドパークは、オフィシャルですとシェリーカスクも効かせたボトルが多い印象ですが、ボトラーものはプレーンなバーボンなどの樽が多いように思えます。やはり高価な樽ということもあるので、オフィシャルボトルにまわすので手一杯なのでしょうか。最近はどの蒸留所でもその傾向が強いように思えますね。

ブラインドサンプル from きりん力さん (3)

続いて次のサンプルです。

【Blind Sample C from きりん力】

香りはレーズン、ドライイチジクなどのフルーツ感。チョコレート、ヌガー、ナッティさもあり少しオイリーなニュアンス。軽くオールド香が出ているように思え、時間が経ったシェリー樽のボトルを思わせる。

味わいはトフィ、ビターチョコ、コーヒーを思わせるダークシェリー系。ミドルから麦の味わい、クローブ、シナモンのようなスッとしたニュアンスはアルコール由来だろうか。フィニッシュはコーヒーの苦味と少し甘めのスパイス様が長く続く。

【G/VG】

このサンプルもかなり強いシェリー樽のニュアンスが感じられるが、香りでとらえたオールドっぽさは味わいからはあまり感じられない。むしろ味わいとしては近年のシェリー樽であるように思われる。

度数が高くアルコール感による収斂味が強い。ほどよい熟成感が感じられるが、良い麦の味わいも感じられ、ちょうど詰め時なのではないかと思わせる中程度の熟成年数だろうか。

傾向としてオフィシャルとは考えにくく、ボトラーズがシェリー樽のシングルカスクを詰めたものではないだろうか。最近のリリースでは、黒ケイデンスモールバッチのハイランドパークがこのようなニュアンスを持っていたように思われるが、他の蒸留所でもあり得そうなところであり、蒸留所の鑑別は難しい。

【予想蒸留所】①ハイランドパーク ②マッカラン ③タリバーディン
【蒸留年】1990年前後
【熟成年数】20年~25年程度
【度数】52-55%

上記の内容でメールをお送りした結果……。

ハイランドパーク
Highland Park “Saint Magnus”
【蒸留年】1998 年
【熟成年数】12y.o
【度数】55.0%

ハイランドパークのセントマグナス、オフィシャルの特別なボトリングのものでした。蒸留所は正解ですが、スペック的には少し予想との乖離がありましたね。20年くらいは熟成していると思ったのですが、意外と短熟でした。

ボトリング数が12000本近くということで、結構な数の樽のヴァッティングになると思いますが、かなり主張が強かったためシングルカスクかと思ってしまいました。ダークシェリー系の味わいが支配的ではありましたが、香りのトップノートで感じたフルーツ感と、味わいのスパイス様を伴ったニュアンスあたりからハイランドパークが思い浮かんだ次第です。

とりあえずひとつは当たったのでホッとしています(笑)

後日改めて残りを飲んでみたところ、ニューポッティな香りと、味わいはピートが結構効いていました。アタックの強さにやられてしまうと、しっかりと拾えなくなってしまうのかもしれません。

ハイランドパーク  アーティスト・エディション 25年 1981

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Highland Park  Artist Edition Orkney 25years 1981-2006 43%

香りは爽やかな柑橘系、乾いた木、微かに溶剤と火薬。栗、桃、少しほっこりした感じ。ナチュラルなオークのニュアンス。

味わいはややワックス、木の皮っぽさのアタックから、中盤からブリニーかつオイリー、後半にかけてもオイリーで、バター、ハチミツよりはヌガーのような粘性のある甘さが残る。フィニッシュにかけてアルコール度の高さから来るスパイシーさと、塩気。良い方向のオーク樽らしいバニラの香りが長く残る。

【Good/Very Good】

アーティスト・エディションというシリーズものだったのでしょうか。悪くはないけど、突出した良さも無いような、色々な意味で平均的な味わいでした。ハイランドパークっぽいピート感やシェリーのニュアンスもほとんど感じられないので、もしこれがブラインドで出てきたら、ハイランドパークと答える人は少ないのではと思いました。

加水で呑みやすく疲れないことに加え、控えめながら華やかなニュアンスも残っているため、ハイランドパークであることに拘らず純粋にこのモルトと向き合うと、良い印象が結構拾えました。

ハイランドパーク 30年 1981 スリーリバーズオリジナル

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Highland Park 1981 Three Rivers 1981/09/21-2011/09/29 30yo Cask#6081 Bourbon Hogshead 52.5%

香りはスモークチップ、塩気のある香り、氷砂糖、微かに梅ジャム、レモンライムなどの柑橘系のニュアンス。

味わいはハニーシロップ、少しドライアプリコットのような甘み、中盤からブリニー、ヨード、樽由来と思われる樹木の皮の渋みがいいアクセント。アルコール度数の高さから来るスパイシーさと、塩気、良い樽の香りが長く残る。

【Very Good】

スリーリバーズがボトリングした1981年のハイランドパーク。この時期、ニューリリースで続いていたスペックのボトルでしたが、結構美味しいと評判が立っていたためかそこそこ人気があったように思えます。

全体的にフルーティさというよりは、バーボン由来のしっとりとした甘さが中心だと思いました。華やかさには欠けるが、完成度が高い味わいです。バーボン樽の甘さが好きな自分としては、これはかなり高評価でした。

口開けはハイプルーフらしく少しツンツンしていましたが、次第に開いて丸みを帯びてきたあたりからが良い味わいで、さらに好みになりました。ハイランドパークといえばシェリー樽という印象もありますが、バーボン樽のシングルカスクも良いですね。そしてスリーリバーズさんのチョイスが素晴らしいと思いました。