カテゴリー別アーカイブ: Kinclaith – キンクレイス

キンクレイス 35年 1969 シグナトリー ヴィンテージ・コレクション

Kinclaith 35yo 1969-2004 (Signatory “Vintage Collection” Cask#301443 Sherry 54%)

香りはオールド香を伴いながらオレンジやブルーベリーなどのフルーツ感が強い、熟成感を感じる穀物様、微かにスモーキーさ、奥に枯れた草、微かに湿った樽材のニュアンス。

味わいは強くブリニー、ドライチェリー、ドライトマト、オレンジピール、ミドルから少し草感、スポンジケーキ、バニラ、全体的に陶酔感あり、フィニッシュにかけては少しブラックペッパー系のスパイシーさを伴いながら、ブリニーさが長く余韻を残す。

【Very Good】

シグナトリーがボトリングしたキンクレイス35年。

キンクレイス蒸留所は1958年から1975年までの稼働ということで、非常に短命だったようです。グレーン・ウイスキーの工場の一部として稼働していたとのことで、ほぼ全てがブレンデッド(ロング・ジョン)用のモルトを作っていたのでしょうか。とてもレアなモルトですね。

かなり多彩なフルーツ感が出ており、味わいの強いブリニーさと相まってしっかりとしたフルボディの味わいでした。香りに微かにオールド香のようなニュアンスを伴いながら、しかし味わいはまだまだ奔放な荒さも残っており、穏やかとはいえないところが面白いボトルです。ローランドはあまり個性が無いといわれがちですが、このボトルに関してはそんなことはなく、しっかりと主張する華やかさがあります。

今はなき往年の蒸留所に思いを馳せながら飲む、なんてことが結構好きだったりします。ウイスキーはその背景を知りながら飲むと、また違った味わいを得ることができると思います。例えばその蒸留所を訪れてみたり、歴史的な背景を知ってみたり、製造工程について知識を得てみたり……。そういった情報と味とは無関係かもしれませんが、自分なりの思い入れがあると、味や香りに対する記憶が強固になるのではないでしょうか。

広告