カテゴリー別アーカイブ: Littlemill – リトルミル

リトルミル 19年 1990-2009 スリーリバース ザ・ダンス シリーズ

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Littlemill 19yo 1990-2009 (Three Rivers “The Dance”, Bourbon Barrel Cask#750, 51.5%)

香りはグラッシー、パイナップルファイバー、ポン菓子、麹と味噌のような独特のフレーバー。
味わいは柔らかく広がる砂糖菓子の甘さ、パイナップル、白桃などのややトロピカルなフルーツ、水につけた紙、人参のような野菜感、フィニッシュにかけては軽めの甘さと野菜や草のニュアンスが残るが長くは続かない。

【Good/Very Good】

スリーリバースの長いことシリーズ化されているダンスシリーズからリトルミル蒸留所。このボトルは2009年ボトリングの、ダンスシリーズでは第3弾。2017年現在30本近くリリースされているダンスシリーズの、最初期のものとなります。

1990前後のリトルミルというと、昔のようなダンボールや紙のフレーバーがややなりを潜め、代わりにトロピカル感のあるフルーツが出てくるイメージがあります。このボトルもそれに沿った傾向で、パイナップルのようなフルーツ感がしっかりと出ていました。一方で紙っぽさや、野菜のような少し独特のフレーバーも同居しており、そういう意味では多彩で複雑、どのフレーバーを取るかで印象が代わりやすいボトルでしょう。

この後、リトルミルもトロピカル系フルーツがしっかりと出てくるものが多数あり、ダンスシリーズでもリトルミルは常連となっています。そんなリトルミルを初期から拾ってきたスリーリバースさんのチョイスが光る一本です。

 

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リトルミル オフィシャル12年 フルプルーフ 1980年代流通

Littlemill 12yo (Official Bottle in 1980s 54%)

香りはバター、ショートブレッド、バニラ様の甘さと不思議な苦味がありそうな香りが混在。草っぽいニュアンスもあるが、穏やかにピートが効いているような印象も受ける。複雑さが相まって野菜ソースのような部分もあり。

味わいは、透明感ではなく旨味が凝縮した麦感。ネーブルオレンジや蜜柑から、洋ナシやパイナップルなどへ変化する多彩で華やかなフルーティさ。ミドルから香木、湿ったおがくずのニュアンス。奥に穏やかなピート、スモーキーさ。鼻抜けにはフルーティさからくる高貴な香りもあり。フィニッシュも長く素晴らしいバランス。

【Very Good】

リトルミルのオフィシャルボトル。こちらはイタリア向けで1980年代に流通していたフルプルーフ、54%のものです。

香りも味わいもかなり複雑さがあり、特に味わいは様々な味が立体的に層をなして押し寄せてくるような、多彩なところが魅力的でした。どんどん違う味が出てきて拾うのが大変なくらいです。華やかなフルーツ感には飲んでいて多幸感があり、オールドボトルとは感じないようなパワフルさ、若々しさを持っていました。

リトルミルと言うと、段ボールのような……という印象が先に立ってしまいますが、少なくともこのボトルはそんなネガティブな部分は全くありませんでした。こんなオフィシャルボトルが普通に買えた時代なのでしょうか? 当時としても高価なボトルだったのかもしれませんが、通常出回っているボトルがこのレベルだったとすると、とてもうらやましく思えてしまいます。