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オフィシャルスタンダードのテイスティング会

先日は、有志のモルト好きが集まるThw Whisky Divers(TWD)でのテイスティング会。今回はオフィシャルスタンダードクラスのボトルに焦点を当てて掘り下げてみようという企画でした。

各メンバーが推しの一本について、ボトルや蒸留所の素性をプレゼンしながら皆でテイスティングしていくというスタイル。

今回のラインナップは、アイラや島モノは除外という前提を置いたところ、

  • ロイヤルブラックラ12年
  • ダルウィニー15年
  • オーバン14年
  • エドラダワー10年
  • グレンモーレンジ10年
  • グレンカダム10年
  • グレンフィディック12年

といったラインナップで、正直なところマイナーというか影が薄い蒸留所が多い。しかしこのチョイスこそ、改めて魅力を感じてもらいたいという各人の想いが透けて見えます。

評価の結果的には予想通り、いや、予想外なのですが、それを予感していたというか、とにかく議論と評価の過程はとても濃いものになり、充実した会となりました。

今回、改めてオフィシャルのスタンダードボトルを飲んでみると、そのクオリティの高さには本当に驚かされました。10年前にはそこまでではなかった印象がありましたが、本当に近年のオフィシャルボトルは良い出来が多く、ラベルチェンジして良くなったものもあります。一概に「昔が良かった」なんて言えない、というのが率直な感想。

勿論、自分(たち)の味覚が変わって来ているというのもあるかもしれませんが、7人がそれぞれにに「こういうところが良いよね」と、ある程度一致した結論を持ったのはそれなりに信頼できるところと言っても良いのではないかと。

というわけで、上記のボトルたちを中心に、オフィシャルのスタンダードレンジは美味しくてオススメできるものが多いです。まあ、そうではないボトル(ここには挙がっていない)もあったりするんですが……。いろいろと飲み比べてみると新しい発見がありますし、飲み方でもかなり印象は変わるので、自分の好みのところを探しながら飲んでいくと面白いですね。

オーバン 21年 オフィシャル リミテッド・エディション 2013

Oban 21yo Cask Strength (OB Limited Edition 2013 58%)

香りはパイナップル、白桃、マンゴスチンなどのフルーツ感と、ワックス、おしろい、薄荷やニッキなどの独特の香り、カビのようなすえた香りだが嫌味には感じない。独特で不思議な、でも面白い香り。

味わいは、とても濃厚な凝縮感のあるパイナップル、ドライバナナ、軽くカカオのニュアンス、栗の皮のような渋み、フィニッシュは長く、うっとりするような陶酔感が続く。

【Very Good】【Interesting】

オーバン蒸留所の21年カスクストレングスもの。2013年にリリースされたボトルです。

香り、味ともに良く熟したパイナップルのようなフルーツ感が印象的で、特に味わいにおいてギュッと詰まった感覚が独特でした。また、香りはワックスやニッキのような、これまでにあまりモルトでは感じたことのないような香りが特徴的で、しかも嫌味には感じないようにまとまっているところがなんとも面白く、不思議な印象でした。

オーバンというとオフィシャルの14年かダブルマチュアードくらいしか飲んだことはなく、ボトラーズからも全然リリースが無いと思っていましたが、ここにきてオフィシャルでこんなに美味しいボトルがあったのかと思い知らされました。オーバンらしからぬ仕上がりとも言えますが、これはかなり本気で味を追求した結果なのではないかと思います。その分、ボトル価格はかなりするようですが……。ダブルマチュアードとこのボトルの、中間のレンジが欲しいかな、と思ってしまいました。

ウイスキーとは全く関係ないですが、自分の好きなフィドラーがオーバン出身なので、オーバン自体には結構な思い入れはあるのですが、上述の通りあまりラインナップが多くないので、もっと出てきて欲しい次第です(笑)