カテゴリー別アーカイブ: Scapa – スキャパ

スキャパ 30年 1988-2018 G&M コニサーズ・チョイス

多彩なフルーツと共に、しっかりと熟成した落ち着いた味わいでした。

Scapa 30yo 1988-2018 (G&M “Connoisseurs Choice”,Refill Bourbon Barrel #18/069, 53.8%)

香りはこなれた麦、ハチミツ、リンゴ、メロン、白い花を思わせるフローラル、清涼感のある木材の香り、少し焦がした木材のニュアンス。

味わいは柔らかい口当たりで、リンゴの蜜とハチミツのコンビ、熟したメロン、少し瓜のニュアンス、和三盆のようなさらりとした甘さ、微かにラムネ、徐々にオーク材の存在感が強くなり、フルーツに多彩さが見え隠れする、余韻に掛けて軽くヒリつくスパイシーさが心地良い。

【Good/Very Good】

新生コニサーズ・チョイスのなかでもダンピーボトルでリリースされた、1988年蒸留のスキャパ30年。どっしりとした佇まい、風格ありますね。

味わいは、端的に言えば端正で整ったスキャパ。なのですが、アタックのフルーツ感とは別に奥の方にまた別のフルーツのニュアンスが見え隠れするような、複雑さが感じられる味わい。あれ、ちょっとトロピカル? どうだろう? といった微妙なラインを付いてくる感じです。

フルーツ感以外にも引っかかりの少ない甘さや軽いスパイス感などが、どれも主張しすぎないけれどもしっかりと美味しい要素が詰め込まれている感じで、飲んでいて様々な要素を拾い上げるのが楽しいモルトです。

スキャパ蒸留所といえば、1994年から2005年まで閉鎖となっていたため、オフィシャルの16年が、この期間にあたる数年前に市場から消えてしまいました。現在はほぼNASボトルばかりという状況なのは残念です。そして、閉鎖前の原酒はどれも25年オーバーという状況になってしまったわけですが、あの頃16年くらいでいつも側にあったモルトが、いつの間にか30年という長熟レンジでリリースされていたというのも、ちょっと感慨深いところがあったり。90年前後のモルト全般に言えることではありますが、閉鎖期間がある蒸留所だと尚更意識してしまうところです。

さておき、このスキャパは実に安定していて良いスキャパでした。これから変化して、もっとフルーツ感が出てきたりするかもしれませんね。

こちらも持ち寄り会での一本、北陸ウイスキークラブさん、ありがとうございました!

スキャパ12年 オフィシャルボトル 2000年頃リリース

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Scapa 12 years old (OB, +/- 2000 bottling, 40%)

香りは豊かな麦芽の甘み、ハニートースト、爽やかなレモンスカッシュ、木の皮、少し草の根っこのニュアンス、ややオイリーさもあり、獣脂のような野性的なニュアンスも、

味わいは軽めのハチミツ、植物感に続けてイチゴのニュアンス、木の渋み、若干のコルク感、ミドルから薄めた練乳をかけた洋梨とイチゴのニュアンスがあり、甘さにやや木のエグみも残るフィニッシュ。

【Good】

2000年頃に流通していたスキャパのオフィシャル12年。2015年までスタンダードだった16年の前にあったボトルです。水彩画のようなラベルが美しいボトルですね。

香りはとりわけ強いというわけではありませんが、ハニートーストに爽やかな柑橘系の風味が良く、オフィシャルの安心できる香り、とでもいいましょうか、落ち着いた品の良さがあります。味わいの甘さに絡んでくる植物感やイチゴのようなニュアンス、これは往年の味わいでシグナトリーダンピーあたりのボトルや昔のスプリングバンクなどに共通するニュアンスに思えました。最近のボトルには感じられない不思議な感触で、どちらかというと経年変化によるもののようにも思えます。このニュアンスに多彩なフルーツ感が乗ってくると、まさに昔のスプリングバンクに近くなるような……。

スキャパというと1994年に操業を一旦停止するわけですが、こちらのボトルはその前の蒸留ということになります。終売となったオフィシャル16年も実は1994年以前の原酒が混じっていたのではという推測もありますが、16年とこちらの12年のボトルには共通点もありつつも結構な差もあります。コンディションの差か、あるいは80年代と90年代で作りが少しずつ変化していっているか、操業できた期間も生産量は結構絞られていたでしょうし、作りにムラがあったかもしれませんね。

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こちらもボトル交換でいただきました。pさん、貴重なサンプルをありがとうございます。

スキャパ カスクストレングス 2000-2012 12年

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Scapa 2000-2012 Cask Strength Edition SC12 006 55.1%

香りは洋ナシ、リンゴ、プラムのようなフルーツ感が薄く広がる。若い麦、やや紙っぽさ、スッキリとした花の香り。奥に微かにもったりとしたナッティさ、ブリニーなニュアンスが潜む。

味わいは軽いハチミツの甘さの後にしっかりとした塩辛さ、次に白ぶどうのフルーツ感が強く広がる。次第に蜜柑のような柑橘系、ナッツなどの木のニュアンスを含んだオイリーさがミドルを彩る。少しバターっぽさもあり割とボディがしっかり。フィニッシュにかけてはシナモンやクローブのようなスパイスのニュアンスもあり。

【Good/Very Good】

シーバス・ブラザーズのカスクストレングス・エディションと銘打たれた、500mlのボトルです。スキャパはシーバス・リーガルの構成原酒で、先日もシーバス・リーガル スキャパ・エディションが発売されていましたね。

12年という比較的短熟なモルトですが、若さはそこまで感じず、結構多彩なフルーツ感が出ています。典型的ですが、良いバーボン樽での仕上がりと言って良いのではないでしょうか。スッキリとした方向性に加えて塩っぽさが乗っているところなどは、スキャパ蒸留所のハウススタイルと勝手に思っているのですが、そういうのが出ているように感じられます。

シーバスのこのシリーズは結構色々なタイプが出ているようなので、もう少し長熟のものなど試してみたいですね。