カテゴリー別アーカイブ: Springbank – スプリングバンク

スプリングバンク 19年 1997-2016 ケイデンヘッド ウェアハウステイスティング

 

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Springbank 19yo 1997-2016 (Cadenhead “Warehouse Tasting”, Cask#606 Recharged Sherry Butt 59.0%)

香りはチョコレート、ネーブルオンジ、強めのシェリー樽香、濃く煮だした紅茶、濃い目の柑橘、少し粘土、腐葉土のようなアーシーなニュアンス。

味わいは桃、チョコレート、トフィー、ミドルからはピリピリとブラックペッパー、やや青臭いハーブ感、湿ったおがくず、酸味のあるさくらんぼ、じっとりとしたタールのようなピート感が広がる、酸味とタール感が残るフィニッシュ。

【Good/Very Good】

Warehouse Tasting はキャンベルタウンにあるスプリングバンク蒸留所内の貯蔵庫にある樽から直接詰めたものです。この後載せる予定の CASK ENDS シリーズと同じものになります。2016年のスコットランド旅行で購入してきました。

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原酒を取り出した樽がこちら

 

やや荒々しく、粘土のようなニュアンスがひっかかるところがありますが、全体的にはなかなかの近年系シェリー感。もう少し落ちついて馴染んできてくれないかな、と期待をしているのですが、どうでしょうか。とりあえず1年くらいは寝かせてみるのもありかもしれません。

Recharged Sherry Butt というのは何か、と質問したところ、「1回スプリングバンクを詰めた後の樽にチャーをしてこの原酒を詰めた」というような説明でした。どのくらいのチャーの強さかは定かではありませんが、味のニュアンスからするとそこそこ強めにかけたのではないかと推測しています。

加水するとブラックペッパーのような刺々しさは弱まるが、全体的に酸味が強調されます。そこまで広がらないですがフルーツを感じやすく、また飲みやすくなります。まだ試していませんが、ハイボールも結構いいかもしれません。サッパリとした酸味がうまくはまってくれるでしょうか。

ケイデンヘッドの貯蔵庫内には様々な蒸留所の樽が眠っていましたが、樽から直接取り出して味を確認し、ボトルに詰めるというのはちょっとロマンがあって良かったです。とても良い経験になりました。

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スプリングバンク 15年 陶器ブック型ボトル

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Springbank 15yo (OB “Ceramic Book vol IV”, 43%)

香りは白桃、過熟ぎみのイチジク、白い瓜、メロン、微かにヨーグルトのニュアンス、奥にしっとりとした泥土のニュアンス。

味わいは染みこむような糖蜜、軽い麦感、和三盆、瓜や植物感、ミドルからパイナップル、トフィーのニュアンス、フィニッシュは軽くドライで麦チョコレートのニュアンスでサッと消える。

【Very Good】

スプリングバンクのオフィシャル15年の陶器ブック型ボトル。陶器ブック型は他にも8年、10年、12年があり、いずれも流通は1980年台でしょうか。

今まで “BigS” 表記のバンクは何度か飲んだことがありましたが、このバンクもやはり似た傾向。その上で香りに白桃やメロンなどの華やかなフルーツ感、土のニュアンスも含めて良く出ており、かなり状態が良いボトルでした。味も「バンクらしさ」をうまく表現できなくていつも悩むのですが、とても「らしい」バンクです。私の場合、バンクは瓜と植物のニュアンスをよく拾うのですが、それが他の方だとやや若いイチゴだったりするようです。

典型的な往年のバンクを楽しませて頂きました。「モルトの香水」の呼び名は伊達じゃないですね。やはりこの時代のバンクには得難いものがあったのだと感じさせてくれます。意外と値段はそこまでしないようですが、陶器ボトルはリスクが高すぎてなかなか踏ん切りがつきません。中身が見えない上に重量がわかってもどの程度入っているか不明ですからね……。

このボトルは持ち寄り会でHさんにお持ち頂きました。ありがとうございました!

ブラインド・テイスティング from goblinさん 201512

ウイスキー仲間のゴブリンさんからブラインドのサンプルを頂きました。いつもありがとうございます。早速取り組ませて頂きました。

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【Blind Sample A from goblin-san 201512】

香りはとてもフルーティ、洋ナシ、イチジク、リンゴとセメダインの中間、徐々にワクシーさと植物感が出てくる。超長熟ではないが若さは無い。

味わいは透明感のある甘さにやや塩気、微かにアーシーさ、皮付きのリンゴ、麦感もしっかりだが儚い、刺激は少なく染みこむようなフィニッシュ。

【Good/Very Good】

とても落ち着いた、品のある味わい。香りは凄いフルーツ感にあふれていている一方で、味わいは透明感のある麦の甘さを中心とした、淡白で儚いところが印象的。

熟成感はさほど感じないが未熟感は欠片もない。全体的に刺激は控えめでアルコール度数は低いと感じた。

これが近年系とは思えない。凄い個性的だったりカスクストレングスとは思えないため、おそらく昔のオフィシャルスタンダードなボトルだと推測。

香りのとても多彩なフルーティさから絞った結果で以下のとおりと考えた。

【予想蒸留所】①スプリングバンク ②グレンドロナック ③候補あがらず
【蒸留年】1970年中頃
【熟成年数】15年程度
【度数】40%~43%
【その他】オフィシャルスタンダード品


さて、回答はというと、

スプリングバンク 8年 オーバルボトル 80年代流通 43%
Springbank 8yo Oval 1980s 443%

(画像は某Gさんのブログより引用させて頂きました)

スプリングバンクの昔のオフィシャルボトル、オーバルのビッグSでした。

香りがとても良かったため往年の良いボトルなのではと考えていたところに、「モルトの香水」というフレーズに思いついたのでスプリングバンクだろうと予想しました。バンクかドロナック12年のダンピーあたりだという予想での2択です。

熟成年数はお世辞にも合っているとは言えませんが、瓶内での経年変化と、昔のボトルはなぜか8年程度でも未熟感が無いあたりが予想しづらい原因だと思っています。昔のモルトはニューポッティなニュアンスが無いのが本当に、不思議なのですが、もしかしたら近年の若いモルトも30年くらい瓶内で寝かせればこういう風になるのでしょうか。

とても美味しいモルトでした。ゴブリンさん、ありがとうございました!