カテゴリー別アーカイブ: Talisker – タリスカー

タリスカー 175周年記念ボトル 2005年リリース

優しいピートとほんのり甘さが良いバランスでした。

Talisker 175th Anniversary (OB, bottled in 2005, 45.8%)

香りは綺麗なピート、バニラ、プリン、綺麗な出汁、少し潮の香り。
味わいは穏やかな立ち上がりでバニラ、しっとりピート、カラメルの甘さが心地いい、控えめながらコショウ、穏やかなピートのフィニッシュは優しく短く消える。

【Good/Very Good】

2005年にタリスカー蒸留所の175周年を記念して特別に詰められたボトル。限定とはいえ、50000本を超える量がリリースされたようで、あまり特別感は無く、オフィシャルの1ラインナップというイメージでした。自分が呑み始めた頃にもまだまだ酒屋に普通に置いてあったものですが、いつの間にか姿を消していたなあ、という印象だけが残っています。

最近の10年のように若さはありませんし、18年とも方向性が違う。熟成感でいえば15年程度のようにも思いますが、いまいち掴みどころがありません。比較はさておいて香味にフォーカスすると、ややカラメルが効いた甘さが特徴的で、ピートも強くなく控えめ。全体的にまとまりが良く、飲み疲れない。際立った個性は無いものの、こういう落ち着いた味わいは結構評価されても良いのではないかと思いました。

ストレート以外の飲み方では、ハイボールでやや濃い目に仕立ててみたところこれがかなり美味しい。タリスカー10年の若さもあるパンチの効いたハイボールも勿論良いのですが、本格的な夏に入る前の今の季節ならこちらの方がマッチしていました。

こちらは持ち寄り会でのNさんご持参のボトル。貴重なボトルをありがとうございました。

タリスカー 30年 オフィシャルボトル

結構控えめな味わいで、島ものの荒々しさはありませんでした。

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Talisker 30yo (OB, 45.8%)

香りは重い熟成感のある麦、穏やかなピート、控えめな磯のニュアンス、オレンジオイル、サルタナレーズン、奥に灰のニュアンス。

味わいは穏やかなアタック、オレンジマーマレード、紅茶のタンニン、透明感のある麦の味わい、ややグレーンのような透明感、染み込むピート、鼻抜けに微かに魚介出汁のニュアンス、穏やかな麦感とスモーキーさと共に消えるフィニッシュ。

【Good/Very Good】

タリスカーのハイエンド・レンジ、30年。この上に35年がありますが、2012年のリミテッド・リリース以降はリリースを聞かないため、実質的にこの30年が通常手に入りそうな最高グレードということになります。

円熟味と複雑さを兼ね備えていて落ち着いた刻の積み重ねを楽しめる素晴らしい味わいになっていますが、一方で、思ったよりもこぢんまりとまとまっていて華やかさもピート感も甘みも控えめ。ある意味突出するところがなく高まらない、というのが正直な感想でした。

近年の25年の方が、熟成感は同程度でもう少しピートの効いた味わいなため、タリスカーらしさと長熟感を求めるならそちらの方が選択肢に入りやすそう。では30年の存在意義は、というと……うーん、少し困ってしまいますね。

もちろんこのあたりは好みの問題なのですが、少々扱いに困りそうな印象を受けました。

Gさん、おすそ分けありがとうございました!

タリスカー 15年 1978-1993 ケイデンヘッド

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Talisker 15yo 1978-1993 (Cadenhead “Acthentic Collection” 56.4%)

香りはやや荒さを感じるオールドシェリー、プルーン、ドライフィグ、やや強めのシナモン、コリアンダー、微かに醤油のニュアンス。

味わいはやや粗野な口当たりの濃厚なオールドシェリー、少し硫黄感、シナモンケーキ、強めに煮出した紅茶、鼻抜けにプルーンなどの様々なフルーツ感が通り過ぎ、やや収斂味を伴いながらピートとスパイスが締めくくるフィニッシュ。

【Very Good】

90年代にケイデンヘッドがリリースしていたオーセンティックコレクション、通称グリーンケイデンのタリスカー15年です。同シリーズはプレーンな樽感と中熟程度の熟成から、クリアな麦感が主体のものが多い印象でしたが、このボトルは濃厚なシェリーカスクでした。

やや強めかつ荒々しさを感じる昔のシェリーカスクで、ボトリング約25年という時間を経てもまだまだパワフルさは失われていません。恐らくリリース当初はもっとパワフルな味わいだったものと思われ、かなり飲み疲れするボトルだったのではないでしょうか。

そう考えると、今現在リリースされている濃厚ボトルも、時間が経ったときにどのように変化していくのかは楽しみなところではあります。もっとも、麦感やシェリー樽などの基本要素が異なるため、同じような変化は期待できないですが、もしかしたらとんでもなく化けるボトルがあったりするかもしれません。というような夢を掻き立てられるボトルでした。

 

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タリスカー オフィシャル 25年 2004年ボトリング

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Talisker 25yo (OB, Bottled in 2004, 57.8%, Refill Casks)

香りは透明感のある麦、ハチミツ、グレープフルーツとオレンジの中間的な柑橘、塩気を伴うバター、微かにじくじくとしたタール、獣の革、汗のようなニュアンスが複雑でセクシーさも感じられる。

味わいは度数より落ち着いたアタック、麦とハチミツの甘み、柑橘の甘さから酸味へと変化して抜けていく、ミドルからは塩気とやや火薬のニュアンス、じんわりと暖かく広がる収斂味、落ち着いて長く感じられる余韻が心地良い。

【Good/Very Good】

タリスカー25年は2001年からリリースされていますが、こちらは評価が高い2004年ボトリングです。

タリスカーのイメージは荒々しさと島ものピートがあると思いますが、さすがに25年も時を経ると長熟らしい良いバランスになりますね。タリスカー蒸留所の目の前に押し寄せる波というよりは、その後ろにそびえるどっしりとした山を想像しました。

ふくよかでバランスが良い、度数からは考えられないほどのまろやかさ、やや粘性のあるフィーリングもあって、さすがの長熟レンジという他ありませんでした。

最近のオフィシャル25年はリリースはあるものの45.8%の加水仕様で、カスクストレングスのようなパワフルさがなくなってしまったのは残念ですが、どこも原酒不足でしょうから毎年リリースしているだけでも凄いと思います。加水は加水で良い部分もあるので、どこかで比較できたりしたら楽しそうですね。

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タリスカー スカイ

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Talisker Skye (OB No-Age-Statement 45.8%)

香りはヨード、ピートが支配的、グレープフルーツ、バニラ、バタースコッチ、ヌガーとピーナッツ、若さのあるニュアンス。

味わいは甘めのデニッシュパン、ブリニー、ピートしっかり、魚介系の出汁、ミドルからスパイシーだがあまり強くはない、フィニッシュにかけても甘めのバター感と海のピートが良く出ている。

【Good】

ボトルシェアの3点目。最近タリスカーはストームやダークストームなど、主に免税店向けでNASのボトルをリリースしています。このタリスカー・スカイも同様に免税店向けでここ最近リリースされていました。

特に香りに島系のピートが効いていて、ボトルにも記載されている “Made by the Sea” というのはなるほど、という印象。全体的に若いニュアンスも多いですが、バニラやヌガーのような甘い香りはなかなか出来が良い。また、若さとピートは相性が良いことは何となくイメージとしてありましたが、今回のこのボトルで再確認できました。

もう少し暖かくなってきた時にはハイボールにするのが良さそうですね。少しスパイシーさが足りないようなきがするので、ブラックペッパーを気持ち多めに入れるのも忘れてはいけません。ところで、タリソー・ペッパーの発祥ってどこでしょうね。自分は確かバー・ヘルムズデールさんあたりで知った気がするのですが。

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image via Master of Malt

 

 

タリスカー オフィシャル25年 2004年ボトリング

Talisker 25yo (Official “LIMITED EDITION” Bottled in 2004 57.8%)

香りはイチゴ、バニラ、リンゴ、ピートしっかり、海岸の砂浜のようなニュアンス、塩アメ。どれもしっかりと香り、骨太な印象。

味わいは、驚くほどブリニーさとバニラの甘さが混在してしっかりと主張。リンゴ、熟した甘いトマトのようなニュアンス、土や泥、タールに加えヨードっぽいニュアンスも。ミドルは細かくピリピリとした胡椒のようなテクスチャあり。フィニッシュにかけては、舌にしっかりと絡みつくような濃厚なピート感、ブリニーさがありとても長く複雑さが続く。

【Very Good】

タリスカーのオフィシャルボトルから、25年熟成の限定ボトル。2000年頃から毎年出ているようですが、こちらは2004年詰めのものです。年によって味わいもそれなりに異なるようですが、この2004年詰めのボトルは他の年と比べてもなかなか出来が良いと評判だそうです。

味わいは度数の高さもありますが、かなり濃厚でアタックから一気にフレーバーが押し寄せて来ます。まさに「舌の上で爆発するような」のタリスカーの評判どおりといったところでしょう。(ちなみに10年ものなどはあまり爆発していないと思うのですが……。)

甘味やスモーキーさなどのバランスがとても良く、どれも骨太でどっしりとした味わい。長期間の熟成をしっかりと感じさせ、かといって痩せ細った部分などは微塵も感じさせない。舌にまとわりつくようなテクスチャ、フィニッシュも長く、1杯でずっと楽しめそうな素晴らしいボトルです。

タリスカー オフィシャル 18年

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Talisker 18yo Distillery Bottling 45.8%

香りは芋や麦、穀物感、強くないピート、オイリーなニュアンス、チーズのような乳製品、栗、奥に少し柑橘系。

味わいはドライマンゴー、ピート、正露丸のような薬品臭さ、香りどうようの栗の甘さがほっこりとした感覚を出している。奥にオレンジ感あり、途中にもピートしっかり。栗の渋皮のような渋みと木の樽感。麦の香りが温かいフィニッシュを長く続かせる。

【Good】

オフィシャルのタリスカー18年。度数はこだわりの45.8%ですね。思ったよりもピート感は強くはありませんでしたが、やはりしっかりとした下支えとなっており、その上にアーシーなニュアンスのフレーバーが色々と主張してくる楽しさがありました。もっとピリピリとした味わいだったかと思ったのですが、アタックからフィニッシュまで、どちらかというとオイリーさやモルティさが多く感じられました。タリスカーは良く「舌の上で爆発する~」という謳い文句で形容されますが、10年ものも結構甘みが強いと思いますし、この18年ものもあんまりスパイシーさは無く、ちょっと謳い文句は変えた方が良いのでは、と思わなくもないですね(笑)