カテゴリー別アーカイブ: 日本酒

[日本酒] 五橋 西都の雫 しぼりたて純米吟醸生原酒

[日本酒] 五橋 西都の雫 しぼりたて純米吟醸生原酒

  • フレッシュでジューシーなメロンと爽やかな柑橘の甘さ
  • ボディの厚みがあるが濃厚すぎない、さっぱりと軽快さを感じられる
  • 甘露であるがゆえに、あまり食事とは合わないか。カマンベールを少しかじりながらは悪くない。

これはなかなかハイレベルな純米吟醸で、フルーツ感の強さとさらりとした甘さが好印象でするするとどこまでも飲めてしまいそうな一本でした。下手するとすぐに酔いつぶれるレベルまで呑んでしまうので危ない。

瓶詰め直後に飲んだボトルは、もっとパチパチと弾けるようなフレッシュさでしたが、少し時間がたったこのボトルはそれなりに落ち着きを見せていました。日本酒は割と短い期間で変化していくので、記憶のあるうちに確認することができます。変化の度合いがわかりやすいですね。

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[日本酒] 鳥海山 初しぼり純米吟醸無濾過生原酒

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鳥海山 初しぼり純米吟醸 無濾過生原酒

  • 酸っぱい! 柚子やグレープフルーツのような酸味が際立つ
  • 生原酒だがボディは思ったよりも強くない、が後味にも酸味は強く残る
  • 油ものやチーズのような濃厚な味に合わせると吉

びっくりするほど酸の際立った純米吟醸。酸度が2.1と、2を超えてくるものは初めて見た気がします。その割には日本酒度は+2.0と、マイナスに振れておらず甘すぎないところがいいバランス。

これは好みが分かれそうですが、日本酒の幅広さもここまでくるか、と驚きの1杯でした。

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[日本酒] 北島 純米 みずかがみ 直汲み 無濾過生 2018/30BY

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北島 純米 みずかがみ 直汲み 無濾過生 2018/30BY

  • 完熟バナナ! バナナ!! ちょっとメロンもあるよ!! のフルーツ感
  • ボディはややあっさりめでクドさがなくてちょうどいい
  • 料理にはちょっと合わせづらいか、食前酒やデザート的な使い方が良さそう

ちょっと面白いくらいバナナでした。純米ですが、吟醸造りに近いのでしょうか。恐らく、醤油味のものには合わせづらいんじゃないかな、という香味。個人的にはデザートに合わせたい。

北島さんは、従来は食中酒向けの辛口なイメージが強かったですが、それだけではなく様々な方向性を模索している感じ。どれもレベルは高いので、あとは好みの問題になりそうです。

[日本酒] 作 ZAKU 純米大吟醸 平成30酒造年度 Sake Nouveau

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作 ZAKU 純米大吟醸 平成30酒造年度 Sake Nouveau

  • ピチピチとしたフレッシュなマスカット、メロン、柑橘などのフルーツフレーバー
  • 喉越しから鼻抜けへ、ぶわっと広がる芳醇な米の旨味
  • 飲んだ後に恍惚感を残すような、感動的な味わい

先日記事にした、豊穣感謝祭のシリーズではないのですが、三重の作も純米大吟醸のヌーヴォーと銘打ったリリースがありました。確か去年もリリースしていたような気がしています。

こちらもかなりハイレベルな味わいで、ちょっと言葉に表すのが難しいのですが、近年の美味い日本酒の中でもちょっと図抜けたような味わいです。多彩なフルーツ感、ですがそれ一辺倒ではない奥行き、広がり。結構いろいろと飲んでいるつもりですが、こんな日本酒があるんだな、というのが最初の感想でした。

お値段もワンランク上ではありますがまだまだ十分手が届く範囲。ひと味違ったものを求める方にはおすすめかと。

[日本酒] 雅山流 “影の伝説” 純米無濾過原酒

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雅山流 “影の伝説” 純米無濾過原酒

  • ややぬるっとした滑らかな口当たりと濃いめのボディ
  • 甘みが強く、酸は控えめ、ややもったりとした味わい
  • 少し甘みが強すぎ、料理に合わせるのは難しいか、逆の発想でスイーツには合うかも

和食に合わせて食べていたのですが、ちょっと甘すぎるかな、というのが個人的な印象です。単体でも飲み疲れするタイプで、扱いが難しい。

精米歩合は65%。純米酒ですが、吟醸っぽい造りですね。このあたりは造り手の技術の高さが伺えます。

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[日本酒] 獅子吼 豊穣感謝祭 純米大吟醸ヌーヴォー

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獅子吼 豊穣感謝祭 純米大吟醸ヌーヴォー

  • サラリと流れるような飲み口と共に芳醇な柑橘の香りが走り抜ける、ひと口目
  • 米のふくよかな甘さと共にキリッとした芯のような硬質感のをもたらす、ふた口目
  • 上質の絹のような、するすると滑らかな味わいはどこまでも飲めてしまいそう

豊穣感謝祭 純米大吟醸ヌーヴォーのシリーズの3本目は獅子吼です。前2本がどちらかというと主張が強い味わいでしたが、獅子吼はどちらかというと少し控えめかな、という印象。

ただしそれは必ずしも悪いことではなく、飲み疲れしない味わいは逆に何杯でも重ねてしまいそうで、例えるなら落ち着いた雰囲気の印象画のような、ずっと見ていたくなるような、そんな佇まいを持っていました。

後半のキレもなかなかのもので、あまり味の濃いものには負けてしまいそうですが、こちらも食中酒としての顔も持っています。白身魚の刺し身など、醤油をあまりつけないものであれば、最高なのではないでしょうか。

 


 

ここまで3本、豊穣感謝祭のシリーズを紹介してきましたが、やはりどれも素晴らしい味わいで、各蔵の力の入れようが伝わってくるようでした。

また、なんといっても凄いところは、このレベルの純米大吟醸にして、値段が税抜きで四合瓶1500円/一升瓶3000円と、普通のものと変わらないということです。ちょっとこれは信じられない。話によると、造りとしては一升で5000円クラスのものだということで、とんでもなくお買い得な仕様になっているのです。買い手としては有難いことですが、造り手側の負担になりすぎていないかが逆に心配になるレベル。

これはもう買って応援するしかありませんね。

今回一緒に呑んでいた日本酒仲間の評判も上々で、こういう企画が毎年続いていけば嬉しいですね。

[日本酒] 倭姫 豊穣感謝祭 純米大吟醸ヌーヴォー

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倭姫 豊穣感謝祭 純米大吟醸ヌーヴォー

  • 飲み口にはふわりと香るフルーツが、すぐに辛口に切り替わりキレのある後味に
  • 甘み、米のコク、辛口のキレ、酸と、様々な味わいが重層的に押し寄せる
  • 単体で呑んでも良し、食中酒としても良し、ハイレベルなオールラウンダー

豊穣感謝祭 純米大吟醸ヌーヴォーの2本目は奈良の春鹿で有名な今西清兵衛商店が手がける「やまとひめ」。1本目の神心とはまた違った方向ですが、こちらもかなりのハイレベルです。

飲み口の華やかさは単体で飲む楽しみが感じられ、後半のじわりとした辛口の味わいは食中酒として様々な食に寄り添っていけそうなポテンシャルを感じます。飲むほどに複雑さが増していく、重層的な味わいが魅力的でした。

今回の純米大吟醸ヌーヴォーの中で最もバランスの良いオールラウンダー。素晴らしい出来栄えに感服しました。