響 -HIBIKI- 21yo (OB +/- 2015, 43%)
香りは和のお香、樹のフラグランス、樟脳、リンゴ、洋ナシ、アーモンド、少しエンピツの削りカス、とても多彩で重層的。
味わいはスッと流れるアタックからやや強めのオーキーさ、ドライフィグ、カカオチョコレート、ボディは緩め、ハチミツ入り紅茶、ジンジャーシロップ、フィニッシュにかけてややピリピリと黒胡椒、ダークチョコと紅茶のニュアンスがさらりと消る。
【Good/Very Good】
ご存知、サントリーのブレンデッドウイスキーの高級レンジ、響21年。と書いておきながらなんですが、実は今まで飲んだことが無かったのです……。17年はもう何本も飲んだのですが、なぜか縁がなかった21年、この度機会に恵まれて頂きました。ありがとうございます。
正直なところ、想像以上に樽感が強く、ウッドチップを突っ込んだのではないかと思うくらいの刺激に最初は戸惑いました。熟成感はこちらのほうが出ていて、しっかりとした輪郭を持っているのですが、どちらかというと17年の方が全体のバランスが良くできているという印象で、その場に居た仲間からも同様の指摘があって腑に落ちたところでした。
僅か4年の差ですが、ジャパニーズの熟成はかなり早い方だと思いますので、その差も大きなものでしょう。またブレンダーもそういう味の違いを明確に出しているわけで、これはもう好みではありますが、17年と21年はどちらを求めるかは人それぞれ、といったところでしょう。個人的には17年の方が好みに近いと感じています。