[読書感想] ワイン・スキャンダル/フリッツ ハルガルテン

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ウイスキー関連ではありませんが、知人からの勧めで読んでみました。

『ワイン・スキャンダル』は1989年の書籍で、さらに実際には1976年頃に出版しようと準備を進めていたものだったそうですが、諸般の大人の事情により出版を控えることに。しかし、1985年に起きた「不凍液混入事件」で事態を重く見た著者は出版に踏み切ったものです。そこには、ワイン業界の様々な「抜け穴」とそれを利用して、あるいは抜け穴を利用しようともしない強引さをもって、いかにワインを「嘘」で固めるかの様々な例が挙げられています。

ワインでのラベルの張り変えなんてまだまだ可愛いもの。ブドウを一切使わないイミテーション・ワインも出てきます。読み進めていると、これでもかを出て来る不正あれこれ。正直言ってあまり気分が良いものではありませんが、こういうことも知っておかないと、無知な消費者は付け込まれてしまうだけです。

著者も気をつけて欲しい部分だと言っていますが、これはワイン業界のほんの一部で行われていることで、大部分は真面目でちゃんとした造りをしているのです。でもこれでは、業界全体で不正が行われているのではないかと疑いたくなってもきてしまいます。一部のスキャンダルが業界全体を暗黒時代に引き込む可能性がある、それはどこでも変わらないと思います。

本書の内容は40年程前のものになるわけですが、今ではどうなんでしょうね。ワイン業界にはあまり詳しくないため分かりませんが……日本のワインでいえば、この本に書かれているように当時は「無法地帯」でしたが、2015年に「日本ワイン」に関するルールが定められて2018年から完全施行されるため、少しだけマシになったようです。中身についてはどうだか分かりませんが。

 

さてこの本を読んで、自分が好きなウイスキーについては果たしてどうだろうかと考えるようになりました。

スコッチ・ウイスキーに関して言えば、シングルモルトはさすがに変なものが混入する余地が少ないようにも思えますが……。細かい部分ではもしかしたら何かしらスキャンダルはあるかもしれません。どちらかというとブレンデッドウイスキーがどうだか、というところは多いでしょうね。どこともわからないような小さい企業がリリースしているブレンデッドは昔からありますが、中身は様々なところで蒸留されたウイスキーをバルク買いして、自分のところで混ぜてリリースしていると思います。これ自体は昔からあることですし、そこに変なものが混じっていなければ良いのですが、真偽のほどは確かめようがありません。

ボトラーズもので一時期良くあった、どこの蒸留所のものでも「なんかそれっぽい同じフレーバー」がしてくるというのは、もしかしたら……なんて疑ってしまいたくもなります。

どちらかというとラベルの方が問題でしょう。特に日本は酷いもので、海外からバルク買いしたウイスキーを混ぜてリリースするだけで「ジャパニーズ・ウイスキー」と名乗っているようなところもあります。しかもウイスキー作ってもいないのに、since 19xx とかさも歴史あるように見せかけているところとか。ああ本当に嫌になりますね。

原因はジャパニーズ・ウイスキーに関する明確な定義が無いからというのが一番大きい。仮に自前で蒸留したとして、法律的には熟成年数の制約すらないという有様です。極端な話、ニューメイクスピリッツでもウイスキーが名乗れますから、おかしな話です。樽の色がつかないと売れないでしょうが、それも樽で1ヶ月も寝かせれば十分でしょう。カラメル着色もできますし。酷いもんですね。

どこの業界に限らず、多かれ少なかれこういうことがあるのは仕方のないことです。できるのは、我々消費者がもっと賢くなり、おかしいところはどんどん指摘して、スキャンダラスなことをやっているような業者を排除していくしかないのでしょう。それが結果的に良質な物が提供される未来につながっている道なのだと思います。

 

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スコットランドの蒸留所 10年先までの周年記念

先日まとめた蒸留所一覧、早速いろいろなところからアクセスがありこちらとしてもお役に立てれば嬉しいです。

改めて、向こう10年ほどの周年記念をまとめました。

2019年

  • Brora – ブローラ 1819 -> 2019
  • Clynelish – クライヌリッシュ 1819 -> 2019

2020年

  • North Port – ノースポート 1820 -> 2020

2021年

  • Linkwood – リンクウッド 1821 -> 2021

2023年

  • Mortlach – モートラック 1823 -> 2023

2024年

  • Balmenach – バルメナック 1824 -> 2024
  • Cameronbridge – キャメロンブリッジ 1824 -> 2024
  • Cardhu – カーデュ 1824 -> 2024
  • Fettercairn – フェッターケアン 1824 -> 2024
  • Glenlivet – グレンリベット 1824 -> 2024
  • Macallan – マッカラン 1824 -> 2024
  • Miltonduff – ミルトンダフ 1824 -> 2024

2025年

  • Auchentoshan – オーヘントッシャン 1825 -> 2025
  • Ben Nevis – ベンネヴィス 1825 -> 2025
  • Bladnoch – ブラドノック 1825 -> 2025
  • Glencadam – グレンカダム 1825 -> 2025
  • Port Ellen – ポートエレン 1825 -> 2025

2026年

  • Glendronach – グレンドロナック 1826 -> 2026
  • Pulteney – プルトニー 1826 -> 2026

2028年

  • Springbank – スプリングバンク 1828 -> 2028

来年2018年はなく、次はクライヌリッシュ/ブローラが2019年に200周年になります。蒸留所としては、その歴史を紐解けばクライヌリッシュとした方が正しいでしょうか。1967年に新蒸留所ができるまでは現在のブローラ=クライヌリッシュでしたが、このときから旧蒸留所=ブローラ、新蒸留所=クライヌリッシュとなっています。その後、ブローラ蒸留所が閉鎖されたのはご存知の通り。一方で、先日ディアジオはブローラとポートエレンの再稼働をアナウンスしました。ただ、稼働は2020年になると見られるため、ブローラ蒸留所の200周年には間に合わない可能性が高いようです。

ノースポートは閉鎖してしまっているため、その次は2021年のリンクウッド、2023年のモートラックとスペイサイドが続きます。そして2024年はメジャーどころも含めてオンパレードですね。特にマッカランやリベットには注目が集まることでしょう。

2025年も盛り沢山。中堅どころが多いかな、と思いきやポートエレンがいましたね。このときには再稼働しているでしょうから、多くのファンが祝福し盛り上げることでしょう。

そして自分が愛するプルトニーは2026年に200周年を迎えます。まだ10年近く先になってしまいますが、このときには是非とも周年ボトルをリリースして頂きたいですね。あ、できればお手頃なところでお願いさせて頂きたく……お手柔らかに……。

ここに載せたのはすべて200周年記念のものとなりましたが、この他にも150周年記念などがあればマノックモアやオスロスクなども入ってきそうです。お気に入りの蒸留所があればチェックしてみてください。

 

 

スコットランド蒸留所の設立年一覧

スコットランドのウイスキー蒸留所をリストにまとめてみました。

というのも、2015年のアードベッグ&ラフロイグ200周年で盛り上がり、2016年はラガヴーリン200周年という節目の年でした。今年はややマイナーながらティーニニックが200周年を迎えています。じゃあ次はどこなんだろう? と思ってしまいます。

どこかのサイトに情報がまとまっていたと思ったのですが、思ったようなものが見つからなかったので自分のサイトにまとめておくことにしました。ついでにSMWSコードなどもあれば便利かな、と。

このテーブルでは蒸留所名のアルファベット順でソートされていますので、必要な方は適宜ローカルにコピーしてソートを行うなどして頂ければと思います。本当はサイト上で自由にソートできるようにしたかったのですが、WordpressブログですとJavascriptなどが自由に動かせず、固定テーブルになってしまったのが残念です。

もし誤りなどを見かけましたら教えて頂けると幸いです。


スコットランドの蒸留所一覧

Name 蒸留所名 Founded Closed Region SMWS #
Aberfeldy アバフェルディ 1898 Highlands (S) 60
Aberlour アベラワー 1879 Speyside 54
Abhainn Dearg アビンジャラク 2009 Islands
Ailsa Bay アリーサベイ 2007 Lowlands
Allt-A-Bhainne アルターベーン 1975 Speyside 108
Annandale アナンデール 2014 Lowlands
Arbikie アービキー 2014 Highlands (E)
Ardbeg アードベッグ 1815 Islay 33
Ardmore アードモア 1898 Speyside 66
Ardnamurchan アードナムルッカン 2014 Highlands (W)
Arran アラン 1993 Islands 121
Auchentoshan オーヘントッシャン 1825 Lowlands 5
Auchroisk オスロスク 1974 Speyside 95
Aultmore オルトモア 1896 Speyside 73
Balblair バルブレア 1894 Highlands (N) 70
Ballindalloch バリンダロッホ 2015 Speyside
Balmenach バルミニック 1824 Speyside 48
Balvenie バルヴェニー 1892 Speyside 40
Banff バンフ 1863 1983 Speyside 67
Ben Nevis ベンネヴィス 1825 Highlands (W) 78
BenRiach ベンリアック 1898 Speyside 12
Benrinnes ベンリネス 1835 Speyside 36
Benromach ベンローマック 1898 Speyside 47
Ben Wyvis ベンウィヴィス 1965 1977 Highlands (N)
Bladnoch ブラドノック 1825 Lowlands 50
Blair Athol ブレアアソール 1798 Highlands (S) 68
Bowmore ボウモア 1779 Islay 3
Braeval ブレイヴァル 1974 Speyside 113
Brora ブローラ 1819 1983 Highlands (N) 61
Bruichladdich ブルイックラディ 1881 Islay 23
Bunnahabhain ブナハーブン 1883 Islay 10
Caledonian カレドニアン 1855 Lowlands G3
Cambus キャンバス 1836 Highlands (S) G8
Cameronbridge キャメロンブリッジ 1824 Highlands (E) G4
Caol Ila カリラ 1846 Islay 53
Caperdonich キャパドニック 1898 2002 Speyside 38
Cardhu カーデュ 1824 Speyside 106
Carsebridge カースブリッジ 1846 Highlands (S) G2
Clynelish クライヌリッシュ 1819 Highlands (N) 26
Coleburn コールバーン 1897 1992 Speyside 56
Convalmore コンヴァルモア 1894 1985 Speyside 83
Cragganmore クラガンモア 1870 Speyside 37
Craigellachie クレイゲラキ 1891 Speyside 44
Daftmill ダフトミル 2005 Lowlands
Dailuaine ダルユーイン 1852 Speyside 41
Dallas Dhu ダラスデュー 1899 1983 Speyside 45
Dalmore ダルモア 1839 Highlands (N) 13
Dalmunach ダルムナック 2015 Speyside
Dalwhinnie ダルウィニー 1897 Highlands (W) 102
Deanston ディーンストン 1966 Highlands (S) 79
Dufftown ダフタウン 1896 Speyside 91
Dumbarton ダンバートン 1938 Lowlands G14
Edradour エドラダワー 1837 Highlands (S) 32
Fettercairn フェッターケアン 1824 Highlands (E) 94
Girvan ガーヴァン 1963 Lowlands G7
Glasgow DC グラスゴー 2015 Highlands (S)
GlenAlbyn グレンアルビン 1846 1988 Highlands (N) 69
Glenallachie グレンアラヒー 1967 Speyside 107
Glenburgie グレンバーギー 1829 Speyside 71
Glencadam グレンカダム 1825 Highlands (E) 82
Glencraig グレンクレイグ 1958 1981 Speyside 104
GlenDeveron グレンデヴェロン 1962 Speyside
Glendronach グレンドロナック 1826 Speyside 96
Glendullan グレンダラン 1898 Speyside 84
GlenElgin グレンエルギン 1900 Speyside 85
Glenesk グレネスク 1897 1985 Highlands (S) 86
Glenfarclas グレンファークラス 1836 Speyside 1
Glenfiddich グレンフィディック 1887 Speyside 15
GlenFlagler グレンフラグラー 1965 1985 Lowlands
GlenGarioch グレンギリー 1797 Highlands (E) 19
Glenglassaugh グレングラッサ 1875 Speyside 21
Glengoyne グレンゴイン 1833 Highlands (W) 123
GlenGrant グレングラント 1840 Speyside 9
Glengyle グレンガイル 2004 Campbeltown
GlenKeith グレンキース 1959 Speyside 81
Glenkinchie グレンキンチー 1837 Lowlands 22
Glenlivet グレンリベット 1824 Speyside 2
Glenlochy グレンロッキー 1898 1983 Highlands (W) 62
Glenlossie グレンロッシー 1876 Speyside 46
GlenMhor グレンモール 1892 1983 Highlands (N) 57
Glenmorangie グレンモーレンジ 1843 Highlands (N) 125
GlenMoray グレンマレイ 1897 Speyside 35
GlenOrd グレンオード 1838 Highlands (N) 77
Glenrothes グレンロセス 1878 Speyside 30
GlenScotia グレンスコシア 1832 Campbeltown 93
GlenSpey グレンスペイ 1878 Speyside 80
Glentauchers グレントファース 1898 Speyside 63
Glenturret グレンタレット 1959 Highlands (S) 16
Glenugie グレンアギー 1834 1983 Highlands (E) 99
Glenury Royal グレンユーリーロイヤル 1852 1985 Highlands (E) 75
GlenWyvis グレンウィヴィス 2017 Highlands (N)
Harris ハリス 2015 Islands
Highland Park ハイランドパーク 1798 Islands 4
Hillside ヒルサイド 1897 1985 Highlands (E)
Imperial インペリアル 1897 1998 Speyside 65
Inchgower インチガワー 1871 Speyside 18
Invergordon インバーゴードン 1961 Highlands (N) G5
Inverleven インバーリーブン 1938 1991 Lowlands 20
Jura ジュラ 1963 Islands 31
Kilchoman キルホーマン 2005 Islay 129
Killyloch キリーロッホ 1964 1985 Lowlands
Kinclaith キンクレイス 1958 1976 Lowlands
Kingsbarns キングスバーンズ 2015 Highlands (S)
Kininvie キニンヴィ 1990 Speyside
Knockando ノッカンドゥ 1898 Speyside 101
Knockdhu ノックデュー 1894 Speyside 115
Ladyburn レディバーン 1966 1975 Lowlands
Lagavulin ラガヴーリン 1816 Islay 111
Laphroaig ラフロイグ 1815 Islay 29
Linkwood リンクウッド 1821 Speyside 39
Littlemill リトルミル 1772 1992 Lowlands 97
Loch Ewe ロッホユー 2003 Highlands (N)
Loch Lomond ロッホローモンド 1966 Highlands (W) 98
Lochside ロッホサイド 1957 1992 Highlands (E) 92
Longmorn ロングモーン 1894 Speyside 7
Macallan マッカラン 1824 Speyside 24
MacDuff マクダフ 1962 Speyside 6
Mannochmore マノックモア 1972 Speyside 64
Millburn ミルバーン 1807 1985 Highlands (N) 87
Miltonduff ミルトンダフ 1824 Speyside 72
Mortlach モートラック 1823 Speyside 76
Mosstowie モストウィ 1964 Speyside 109
North British ノースブリティッシュ 1887 Lowlands G1
North Port ノースポート 1820 1983 Highlands (E) 74
Oban オーバン 1794 Highlands (W) 110
Pittyvaich ピティヴィアック 1975 1993 Speyside 90
Port Dundas ポートダンダース 1845 Lowlands G6
Port Ellen ポートエレン 1825 1983 Islay 43
Pulteney プルトニー 1826 Highlands (N) 52
Rosebank ローズバンク 1840 1993 Lowlands 25
Roseisle ローズアイル 2010 Speyside
Royal Brackla ロイヤルブラックラ 1812 Highlands (N) 55
Royal Lochnagar ロイヤルロッホナガー 1845 Highlands (E) 103
St. Magdalene セントマグデラン 1798 1983 Lowlands 49
Scapa スキャパ 1885 Islands 17
Speyburn スペイバーン 1897 Speyside 88
Speyside スペイサイド 1990 Speyside
Springbank スプリングバンク 1828 Campbeltown 27
Starlaw スターロー 2010 Lowlands
Strathisla ストラスアイラ 1786 Speyside 58
Strathclyde ストラスクライド 1927 Lowlands G10
Strathmill ストラスミル 1891 Speyside 100
Strathearn ストラスアーン 2013 Highlands (S)
Strathmore ストラスモア 1958 1959 Highlands (S)
Talisker タリスカー 1831 Islands 14
Tamdhu タムデュー 1896 Speyside 8
Tamnavulin タムナヴーリン 1966 Speyside 34
Teaninich ティーニニック 1817 Highlands (N) 59
Tobermory/Ledaig トバモリー/レダイグ 1798 Islands 42
Tomatin トマーティン 1897 Highlands (N) 11
Tomintoul トミントール 1965 Speyside 89
Tormore トーモア 1960 Speyside 105
Tullibardine タリバーディン 1949 Highlands (S) 28
Wolfburn ウルフバーン 2012 Highlands (N)

台湾のウイスキーシーン

写真が無くて申し訳ないですが、台湾旅行で見かけたウイスキー関連のシーンなどをご紹介。

 

台北では、ビルの壁面に大きくカヴァランのウイスキー広告が。これが何箇所かありました。KingCarグループは日本のサントリーのように飲料関連全般を取り扱っていて、コーヒーの取扱もあることからカフェスペースが町中に結構あります。そのカフェに併設されるようにしてカヴァラン・ウイスキーのショップがいくつもありました。カフェはちょっと高級な内装になっていて、カヴァランもそこでおしゃれにディスプレイされていました。

 

小さな食堂でもメニューを見るとウイスキーのメニューが結構充実していて、ジョニーウォーカーやカヴァランなどの銘柄がひと通り揃っていました。台湾の料理となると基本的に中華料理の括りなわけで、それにウイスキーが合うかどうかはちょっと悩ましいところですが、とにもかくにもウイスキーに手が出やすい環境であることは分かりました。それこそハイボールとかかなり合うんじゃないかとも思いますけれども、どうなんでしょうね。

 

台北の酒屋では大小どこの小売店でもウイスキーの取扱が豊富でした。個人経営のような小さめの商店でもシングルモルトの充実っぷりが凄かったです。特にバルヴェニーとグレンファークラスがプッシュされているようで、広告面ではバルヴェニー、限定リリースではグレンファークラスがとても目立っていました。ファークラスの17x周年などは1年刻みでリリースされていたりと、かなりの手厚さです。

 

台中や宜蘭では、町中でワイナリーやブリュワリーの工場を幾つか見かけました。日本でも、少し地方であれば町中に造り酒屋など見かけることが多いと思いますが、それよりももっと大規模な工場がそこそこ大きい町の中にあるというのがちょっと違和感。台湾の方はお酒が好きという話を聞きましたが、距離的な近さというのも関係しているのかもしれません。

 

ストロングゼロが一部で人気のようですが

サントリーの「ストロングゼロ」という缶チューハイが話題になっているようです。

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Image via Suntory

 

ストロングゼロは麻薬? 福祉? 虚無の酒? 貧困が生み出した新たなる文化の香り……
https://togetter.com/li/1178321

 

ストロングゼロを飲んだことは1回しかないのですが、知人の家呑みで少しだけ分けてもらったところ、ほとんどジュースのようでゴクゴクいけてしまうなあという感想でした。500mlでもコンビニで200円しないくらいということで、お手軽に買えて、喉越しも良くて、意外とアルコール度数が高いから簡単に酔える、というところが重宝されているのでしょう。

これを見て、すぐにジンの歴史を思い出しました。

18世紀、ジンはロンドンで労働者層を中心に広まり大量の中毒者を出しました。当時の製造は雑で密造酒も多く、身体に危険を及ぼすものも多く含まれていたこともあって、中毒や急性疾患などが広まり街は荒廃していきます。当時のジンは、現在のようなドライ・ジンではなく、ハーブ類と共に大量の糖分を加えたそれこそジュースのようなもの。アルコールの嫌な部分を隠すための香り付け、味付けを施していたものでした。

結局政府が粗悪なジンを規制し、どちらかといえばまともなビールを推奨して値段もビールの方がより手頃になったことからジン中毒から脱却していった、という歴史があります。

ストロングゼロもなんだか似ていませんか?

美味しいのは良いと思いますし、手頃な値段も嬉しいものです。しかし、アルコール度数が強すぎるきらいがあります。ジュースのように飲めてしまうことから、気付かずに大量のアルコールを摂取してしまう可能性が高い。特にアルコール慣れしていない20歳そこそこの人たちにはその危険性が高いと思います。

かろうじて一桁台というのが逆に安心感を持たせてしまっている気がします。10%だとかなり高く感じるのですが、一桁台なら5%も9%も同じくらいに見えてしまう。まさに悪魔的なバランス、と思えてきてしまいます。流石に現代では粗雑な原料を使っているなんてことはないはずですが、アルコールは大量に摂ればやはり毒。適度な飲酒に留めておきたいものです。

一方で、今年はクラフト・ジンが大ブームで「季の美」をはじめ数々のジンが世界的にも人気を博しました。海外の人と話した際にも何度かジャパニーズ・ジンの話題があったほどです。こういった良いお酒も日本にはあることですし、あとは飲む側の心がけ次第ですね。

 

 

台湾 南投蒸留所への行き方

台湾の南投蒸留所は、台北からかなり離れていることもあって行き方がわかりづらい。お隣とはいえ他国の交通事情はなかなか分からないところが多いです。今回の訪問にあたっては色々と調べましたので、こちらでまとめてみます。

そもそもすべての元凶は、台湾高速鉄道HSRの止まる「高鉄台中駅」と、バスや台鉄の電車が止まる「台中駅」が別ものであること。このおかげでかなり分かりにくくなっている節があります。まあ、横浜と新横浜みたいなものですね。距離的にも似たようなもので、この間の移動は15分程度の時間がかかります。

 

とにもかくにも台北から台中まで行かなければならないですが、ここで幾つかのパターンに分かれます。そのなかでオススメは以下の2パターン。

・時間を節約:台湾高速鉄道HSRを使うパターン
・お金を節約:高速バスを使うパターン

 

時間を節約:台湾高速鉄道HSRを使うパターン

時間を重視するならHSRで高鉄台中駅→統聯客運バス#1657で「軍功里」まで。うまく接続できれば待ち時間もほとんどありませんが、本数があまり多くないので時刻表と突き合わせて見る必要があります。

時刻表はこちらの統聯客運のページを参照してください。(2017年11月現在)

HSRの切符は当日でも自由席ならすぐ購入できます。クレジットカードの利用もOK。日本の新幹線と同じように、みどりの窓口のような場所があるので、窓口、自動券売機どちらかで購入。台中までは635台湾ドルでした。

発車15分前くらいにプラットホームに行くと、自由席にはかなりの列ができていましたが座ることができました。ただ、立つ人も出るくらいでしたので結構混雑します。1時間程度なので立つのもギリギリ我慢できるくらいかと思います。

高鉄台中駅で改札をでた後、一階にあるバス発着所へ。南投蒸留所に一番近い停車場は「軍功里」で、路線番号は#1657。案内所で訊くと、4番から出発とのこと。乗り方が分からなかったのですが、どうやらここはバスの乗車口で前払いらしい。85台湾ドル。小銭を持っていないと面倒なので、事前に崩してもらっておくとスムーズです。所要時間は50分ほどでの到着でした。車両は高速バスに使われるタイプらしく、シートの座り心地はかなり良かったです。

 

お金を節約:高速バスを使うパターン

料金を安くすませるなら、高速バスで台中駅→總達客運バス#6333で「軍功里」。高速バスは使わなかったので正確なことは分かりませんが、だいたい2.5時間ほどのようで値段は200台湾ドルほどとか。かなり安く抑えられるのと共に、台中駅での接続に選択肢が多いのがメリット。#6333はほぼ20分ごとに運行しているので、ひどく待たされることはないでしょう。軍功里までは75分程度で料金は90台湾ドル。バスの車体はいかにもローカル線らしく、かなりガタガタと揺れて座り心地は良くなかったです。とはいえ、普通くらいだとは思います。

時刻表はこちらの總達客運のページを参照してください。(2017年11月現在)

 

 

帰りも上記のどちらかがオススメです。事前に台鉄の普悠瑪号の特急券がとれるならそれもありですが、ネット上ですぐに売り切れていて取るのが難しいし、帰りの時間が読めないことも多いでしょう。同じく特急の自強号は、あまり時間的に早くなくメリットがないのでさらにオススメしません。

とにかく一番避けるべきなのは、高鉄台中駅と台中駅を移動すること。HSRを利用するメリットが待ち時間や移動で消えてしまうのでオススメしません。HSRは往復で買っても割引にならなかったので、片道だけ買って臨機応変に対応できるようにしておくのが良いでしょう。

 

軍功里の停留所から南投蒸留所へは、歩いて15分強の距離。停留所を降りたら南投の方向へ少し歩くと、左へ向かう道路(東山道)が見えます。角には随分新しそうなセブンイレブンが建っていました。もし無くなっていたとしたら、こちらの看板を参照。

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暫く歩くと、Nantou Winery の看板が見えますので、左折すれば建物が見えてきます。

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蒸留所は8:30~17:00のオープン。朝早くから開いているのは良いところですが、流石にツアーなどはすぐには始まらず10時くらいからスタートのようです。スタッフは皆さんフレンドリーでしたので、何かわからないことがあったら聞いてみるのが良いでしょう。

 

台湾 南投蒸留所の訪問記録

台湾ではカヴァランに続いて南投ワイナリーが2010年からウイスキー蒸留を始めています。カヴァランと比較するとまだまだマイナーではありますが、ここ数年は日本でもウイスキーイベントで良く見かけるようになってきて、知名度がかなり上がってきています。

自分は2年ほど前に知り合いが台湾土産で飲んだのが初めてでした。いわゆる地ウイスキー的なものかと考えながら飲んだのですが、思ったよりも洗練された味わいでなかなか良い造り。ワイナリーらしくいろいろな樽があるようで、ブランデーやライチ酒の樽など、ちょっと変わり種も揃っています。

南投蒸留所は、台北から台中市に移動してさらに1時間ほどバスでかかる場所にあるため、かなり行きにくいのが正直なところ。行き方については別記事にまとめますので、そちらをご参照ください。

南投蒸留所については、写真を通じてその様子を感じて頂ければと思います。

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