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暑さを愉しむ酒 – 泡盛

梅雨はどこへ行ってしまったのか……と思いたくなる7月前半。関東では既に梅雨明けと思われるような暑さが続いています。こう暑くなってくると、なかなかウイスキーは飲み進まないですね。

外が暑い中、クーラーをガンガンに効かせた部屋でウイスキーを飲むというのも、エネルギーの無駄遣い的な意味で贅沢の極みのひとつと言えるかもしれませんが、残念ながらあまりそういう趣味はありません。

となると、ウイスキーを飲むならロックかハイボールあたりでしょうか。炭酸のシュワっとした口当たりに、ベタついたりせず重すぎないライトな味わいのハイボールは、ある意味ビールよりも夏向きの飲み物ともいえるかもしれません。

ウイスキー以外に目を向けると、自分の場合、夏には泡盛が飲みたくなる傾向にあります。

泡盛もウイスキーと同じく蒸留酒で、樽ではなく甕で寝かせるものもありますが、最近は寝かせるのもタンクでしょうね。3年以上寝かせたものを古酒(クース)と呼び、やはり若いものとは少し異なる独特の味わいがあります。とはいえ、樽で寝かせるウイスキーと比べるとそこまで劇的な変化ではありませんが……。

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アルコール度数が30%程度あれば、開封しなければかなり保存がきくのもウイスキー同様に良いところです。酒屋に長いこと残されているものでも品質的には大丈夫なものも多く、泡盛のファンにはそういった昔のボトルを求める方も多いとか。というのも、泡盛はボトリング後も瓶内で熟成するということなので、時間が経っていればその分熟成感が期待できるというわけです。

しかし、かくいう自分もボトリングが昔のものを購入したりしてはいるものの、そこまで劇的な変化を感じたことはこれまでありません。まあ、同じ銘柄で新古どちらも試したわけではないのですが、所謂オールドボトル的なニュアンスが凄いでているものというのはあまり経験が無いです。

ちなみに泡盛は瓶詰め日が記載されているものが多いので分かりやすくて良いです。ウイスキーもちゃんと瓶詰め日を書いてくれたら良いんですけどね。

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飲み方はロックが良いですね。ウイスキーと違って、水っぽくなってもあまり気にならないところが、気楽に飲めて良いところ。冷凍庫で冷やして氷なしでも良いですが、30度を越えてくるものは少し飲みづらいかな、と思います。

たまにはウイスキー以外にも手を出してみると、いろいろと発見があって面白いですね。特に泡盛は沖縄の酒ということもあってか、暑い中で飲むのに適しているように感じます。

 

春雨ブルー 30度

宮里酒造所 春雨ブルー 30度

春雨カリーとの比較用に買ってみた、3年程度の熟成もの。こちらの方が米の甘さがしっかりしている代わりに、独特のクセのような味わいは控えめになっています。

クセのようなコクの部分は、古酒になればなるほど出てくると思っていたので正直意外でした。個人的には春雨カリーの方が好みですね。もっと熟成させるとまた違ってくるのかもしれないので、また違うものも試してみようと思います。

泡盛も蔵元は結構種類がありますし、度数や熟成年数の違いで様々な種類があるので、ハマると大変なことになりそうです。でも、意外と値段は安いですし、びっくりするような高いものは少ない印象ですね。本当に地元の酒といったイメージが強いです。

春雨カリー 30度

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宮里酒造所 春雨カリー 30度

泡盛です。
夏になって暑くなると呑みたくなる酒。夏前に1,2本買っておくことが多いです。

中でもお気に入りはこの春雨カリー。以前、呑み屋で泡盛の呑み比べをした際に、ちょっと独特のコクというか味わいが気に入って、以来よく呑んでいる定番です。味わいは米の甘さに加えて黒糖のような甘味、さらに黒糖を少し焦がしたような風味があって複雑さを出しています。素で呑んでも、料理に合わせてもいける。ロックにしてちびちびやるのも良いですね。

ちなみにカリーというのは「嘉利」と書くそうで、お祝い事で用いられる言葉だそうです。不思議な響きがあっていいですね。