華やかだけど、派手すぎない。ちょうど良いところ。
Auchroisk 27yo 1989-2016 (Cadenhead “Cadenhead’s Club”, SherryWood Matured, 57.3%)
香りは華やか、リンゴ、バニラ、ハチミツがけのトースト、少しグリーンノート、清涼感のあるバーボン樽らしい香り立ち。
味わいは、サッパリしたリンゴ、シナモン掛けのキャラメル、やや強めのザラリとした焦げ感を伴う樽感、カカオパウダー、ホワイトペッパーのような刺激が続くフィニッシュ。
少し加水するとハチミツの甘さと、チャーした樽のほろ苦さが目立つ。
【Good/Very Good】
ケイデンヘッド・クラブという登録会員向けにリリースされた、オスロスクの27年熟成のボトル。
シェリーウッド熟成と表記されており、シェリー樽とは書かれていないのですが、同じことでしょうか。香り味ともにそこまでシェリー樽の影響を感じず、表記が小さいので普通にバーボン樽だと思っていました。それくらいプレーンな感じ。おそらく何回か使われた樽だったのでは、と思います。
やや樽のニュアンスが強く、熟成が長いことによる影響と思われます。樽をしゃぶってる感じになるギリギリといったところ。そういう意味では枯れ始める直前でボトリングできたということで、選別する人の仕事ぶりを垣間見ることができます。熟成感の勉強として良い題材。そして、加水すると柔らかな甘さとほろ苦さがちょうど良く全面に出てくるところが好印象でした。
オスロスク蒸留所らしさというのはあまり理解していませんが、やや華やかさをもったオールラウンダーといったところで、スペイサイドらしいモルトだと言えます。
こちらはモルト仲間のGさんに頂きました。様々なボトルを飲ませて頂き、ありがとうございます。