宮城峡蒸留所へ行ってきました。

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ふと思い立って自転車で旅をしたくなり、山形近辺を巡る旅の途中で宮城峡蒸留所へ寄ってきました。あまり時間が無かったため、ほんのさわりだけの訪問となりましたが、蒸留所がどんな場所にあるのかを知ることはできました。

 

改めて、ニッカの宮城峡蒸留所は仙台から西に25kmほどの場所にある作並温泉のすぐ側にあり、近くの「新川(にっかわ)」川が竹鶴政孝の理想にかなったというのは有名な話です。場所柄そこまで大きな道路も無く、周りには工場や集落もほとんどありませんでした。温泉地とも数キロ離れているため、本当に蒸留所だけがぽつんと建っているような印象です。

 

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蒸留所はなるべく自然環境を残して建築するよう竹鶴政孝が命じたため、場内のいたるところに緑が溢れています。池の側にビジターセンターがあり、林の中にウェアハウスが並ぶ。樽を熟成させる環境としては理想に近い場所だというのがひと目見て分かりました。

気温の変化はそれなりに大きいでしょう。一応太平洋側のため、日本海側ほど雪が積もることは無いかもしれませんが、それでも東北地方の山の中、冬は雪化粧というには程遠い厳しい環境だったと思います。一方で夏場は結構な暑さになりますから、寒暖差は激しい。結果として、スコットランドよりも熟成は早く進むことになります。これは他の日本の蒸留所でも同じかとは思いますが。

 

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さて、蒸留所のツアーに参加すればひと通りの施設を見学することができました。蒸留工程はモルトウイスキーのためのポットスチルの部分のみで、連続式蒸留機は見ることができませんでした。ちょっと楽しみにしていたのですが、残念。

 

ショップでは限定の商品などが幾つか並んでいました。以前に比べたらラインナップは少なくなっているのかもしれませんが、樽出し51度の限定ラベルや、「モルティ&ソフト」「フルーティ&リッチ」「シェリー&スウィート」などのボトルが販売中。これらは試飲は有料ですが、ノージングだけは無料でできるコーナーがありました(間違っても飲んではいけませんよ)。香りだけでの判断ですが、「フルーティ&リッチ」がかなり好印象。リンゴやバナナなどのフルーツにやや乾いたウッディネス、澄んだ空気の林の中にいるような感覚がなかなか良くできていると思いました。

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あっという間に時間が来てしまい退散となりましたが、次に来るときはもう少し周辺も散策してみたいですね。

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